メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol.46(平成27年(2015年)11月発行)

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トラックナンバー11

(タイトル)楽器で知るクラシック音楽の魅力

(イントロダクション)
中世から18世紀にかけて、ヨーロッパで生み出されたクラシック音楽は、今なお多くの人々を魅了する音楽として親しまれています。このコーナーでは、オーケストラの楽団員や演奏者がクラシック音楽を奏でる際に使用する楽器を、毎回一つ取上げてご紹介します。今回は、宮廷音楽の花形的存在の楽器、チェンバロについてご紹介します。

チェンバロは、16世紀から18世紀のバロック時代に活躍した楽器で、ピアノが生まれる前の代表的な鍵盤楽器でした。ピアノと似た外見をしていますが、音を出す構造は全く異なります。ピアノはハンマーで叩いて弦を振動させて音を出しますが、チェンバロは小さな爪が金属の弦をひっかくようにして音色を奏でます。ピックで弾くギターや爪で弾く琴に似ていますね。
バロック時代には、多くの作曲家がチェンバロを使った曲を書いていますが、バッハは「チェンバロ協奏曲」をはじめ、いくつかの協奏曲を手掛けています。それでは、バッハの「イタリア趣味によるコンチェルト」、通称「イタリア協奏曲」から、チェンバロの音を聴いてみましょう。

音楽:<バッハ 「イタリア協奏曲」> 

初期のチェンバロは音域が狭く、音の表現に限界がありましたが、エレクトーンのような2段鍵盤が登場したことで、音色や音量を変化させることに成功しました。バッハが2段鍵盤の特徴を存分に生かした曲として作ったのが、この「イタリア協奏曲」と言われています。

バロック時代のチェンバロは、主旋律を引き立てるためのベース音としても頻繁に用いられています。次に、ヴィヴァルディの「チェンバロ協奏曲」を聞いてみましょう。ヴァイオリンのバックでチェンバロがベース音を奏でています。

音楽:<ヴィヴァルディ 協奏曲 ト長調>から

ピアノは鍵盤の上から指を下ろして演奏しますが、チェンバロは、静かに鍵盤の上で指を平行移動させるようにして演奏します。その繊細な手の動きは、「手の甲にコインを載せて落さずに演奏できればよし」とされているほどです。チェンバロ奏者には、音の強弱ではなく、音の結びつけ方や区切りのリズム、音の速さの微妙な揺るがせ方などの演奏技法が求められるのです。

それでは、フランスのバロック音楽の作曲家、ジャン・フィリップ・ラモーの「新クラヴサン曲集」から、チェンバロの演奏を聴いてみましょう。速いテンポの軽快なリズムの中に、しなやかな調べをも併せ持った曲です。

音楽:<ラモー 新クラヴサン曲集>から

ところで、16世紀から18世紀に作られたチェンバロは、現在、世界中の博物館に所蔵されています。貴族のサロンに置かれることが多かったチェンバロは、装飾品としての価値も求められていたのでしょう。チェンバロの天板や側板にはぜいたくに金箔が施されたり、ルーベンスのような一流画家の手による絵画が描かれたり、芸術品としても価値が高いのです。

それでは、最後に、もう一度 「バッハのイタリア協奏曲」で、チェンバロの音色を楽しんでみましょう。

音楽:♪ <バッハ「イタリア協奏曲」>

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