メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol.47(平成28年(2016年)1月発行)

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トラックナンバー11

(タイトル)楽器で知るクラシック音楽の魅力

音楽:<モーツァルト「弦楽五重奏 第3番 ハ長調 第1楽章」>

(イントロダクション)
中世から18世紀にかけて、ヨーロッパで生み出されたクラシック音楽は、今なお多くの人々を魅了する音楽として親しまれています。このコーナーでは、オーケストラの楽団員や演奏者がクラシック音楽を奏でる際に使用する楽器を、毎回一つ取上げてご紹介します。今回は、可憐で快活な音を奏でるフルートについてご紹介します。

フルートは、全長およそ65㎝の横笛で、吹き口のある頭部管、大小の穴が集まった長い主管、最も短い足部管から成ります。保管の際はこの3つのパーツに分解し、演奏のときに組み立てます。その成り立ちは古く、旧石器時代のヨーロッパで動物の骨で作られた横笛が使われ、それがフルートの祖先と言われています。現在は、金製や銀製、グラナディラという木材を使ったものがあります。
オーケストラでは、ピッコロに次いで高い音域を持ち耳につきやすいため、主に旋律楽器として用いられます。明るく澄んだ音色で、暖かさ、優美さ、繊細さが持ち味です。また、その音色は鳥の鳴き声を連想させるため、楽曲の中でしばしば鳥の声として使われます。
それでは、モーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲  第2楽章」を聞いてみましょう。フルートとハープの華やか音色がエレガントに絡みあいます。

音楽:<モーツァルト フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 第2楽章> 

いかがでしたか? 相対性理論でおなじみの科学者・アインシュタインが、「天国で聞くことが出来るのは、きっとこういう音楽」と評したほどです。
実はモーツァルトはフルートは苦手で、「我慢ならない楽器」と酷評しています。もっともモーツァルトの時代のフルートは、まだ木の棒に穴が開いているだけの簡素なものでした。その後、穴を増やしたり、穴を押さえる蓋をつけたりする改良が加えられ、さらに金属製へと変わっていきます。19世紀にドイツの楽器製作者であるテオバルト・ベームによって大幅に改良され、現在の形に近くなりました。
モーツァルトにはフルートに関するエピソードがあります。「フルートの曲を」という依頼を受けたモーツァルトは、フルートへの苦手意識からか、あるいは忙しすぎたせいか、前年に作曲した「オーボエ協奏曲」を編曲して提出しました。これに依頼者は怒り、モーツァルトへの報酬は半減されたというのです。
それではその曲、「フルート協奏曲 第2番  第1楽章」を聞いてみましょう。

音楽:<モーツァルト フルート協奏曲 第2番 ニ長調 第1楽章> 

いかがでしたか? 弦楽器の重厚感のある音の後に、フルートの甘い調べが際立っています。後にこの曲は名品といわれ、フルート協奏曲の中でも最も親しまれていますから、さすがモーツァルトですね。

一方、フルートへの親しみが深かったと思われる作曲家が、カール・フィリップ・エマニュエル・バッハです。父のヨハン・セバスチャン・バッハが多くのフルート作品を残していますし、1歳年下の弟も演奏会でフルートのソリストを務めるほどの腕前でした。彼が作曲した「無伴奏フルート・ソナタ 」は、フルート楽曲の中では、技術的に最高の要求を課せられる難曲と言われています。それでは聞いてみましょう。

音楽:<バッハ 無伴奏フルート・ソナタ イ短調> 

強弱織り交ぜた多感的なフルートの音色は、透明感すら感じさせますね。

ところでオーケストラに出掛けてみたいけれど、どの演奏会を選べばよいかわからない、という方もいらっしゃるでしょう。難しく考えずに、好きな曲、好きな楽器、知っている指揮者や演奏者が出ているか、聞いたことのある曲目など、何でもよいのです。また、近年、オーケストラによるまちづくりが活発化しています。お住まいの地域に楽団があれば、応援するのもよいでしょう。有名な楽団は地方演奏を頻繁に行っていますので、興味のある方は楽団のホームページをチェックしてみてください。

それでは、最後に、もう一度 モーツァルト「フルートとハープのための協奏曲 第2楽章」で、フルートの音色を楽しんでみましょう。

音楽:<モーツァルト フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 第2楽章>

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