メディア別の政府広報
内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。
音声広報CD「明日への声」
vol.50(平成28年(2016年)7月発行)
トラックナンバー11
(タイトル)
ジャズを楽しむ
(本文)
ジャズで演奏される曲の中には、何十年も長きにわたり多くのジャズ演奏家に演奏され、人々に親しまれてきた曲があります。普段ジャズを聞かない方でも、テレビやラジオ、映画など、どこかで耳にしたことがあるジャズの名曲を毎回2曲、曲にまつわるエピソードを交えてご紹介します。
今回は、夜空をテーマに、星と月をそれぞれ題材にして作られた2曲を紹介します。
最初に紹介するのは「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」。日本語に訳すと「私を月まで連れて行って」になります。
この曲は、アメリカ生まれのジャズピアニストで、作詞作曲家のバート・ハワードによって1954年に作られましたが、発表当時は、さほどヒットはしませんでした。しかし、1960年代に入り、「マイ・ウェイ」などを歌って人気を博していた、アメリカのジャズ・ポピュラー歌手であるフランク・シナトラが歌ったことにより、大ヒットします。そのころ、アメリカではアポロ計画で人類の月面到着を目指していました。「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」が、まさにアメリカ国民の近未来への期待を背景に、時代のテーマソングのように扱われたからです。
シナトラが歌ったテープは、月面到達の練習を兼ねたアポロ10号、月面に到達したアポロ11号にも積み込まれ、人類が月に持ち込んだ最初の曲になりました。
お聴きいただくのは、アメリカのジャズ・トランペット奏者であるアート・ファーマーのバンドによる演奏です。
音楽:<フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン>
いかがでしたか。当時のアメリカ国民は、この曲を聴きながら、人類が月に到達する日のことを夢見ていたのでしょうね。
次に紹介するのは「星に願いを」、原題は「ホエン・ユー・ウイッシュ・アポン・ア・スター」。この曲は、1940年に公開されたアニメーション映画「ピノキオ」の主題歌でで、アメリカの作詞家ネッド・ワシントン作詞、アメリカの作曲家リー・ハーライン作曲によるものです。映画に出てくる、歌と口笛がうまいコオロギ役を演じたアメリカの声優クリフ・エドワーズが歌い大ヒット。その年のアカデミー賞の歌曲賞を獲得しました。
映画では、子どもに恵まれなかったゼぺットじいさんが、「どうか、私が作った人形が本物の子どもになりますように」と流れ星に願いを託し、それがかなって、女神さまがピノキオに魂を与えます。「星に願いをかければ、きっと願いはかなう」、そんな意味が歌詞に込められています。
お聴きいただくのは、前回紹介しましたグレン・ミラー楽団による演奏です。
音楽:<星に願いを>
いかがでしたか。昔から、願い事をかなえるために、流れ星にお祈りしていたのですね。
今回は、星と月をそれぞれ題材にして作られたジャズの名曲を聴いていただきました。
七夕は過ぎてしまいましたが、夏の夜空には、天の川をはさんで織姫である一等星のベガ、彦星である一等星のアルタイルほか、様々な星が輝いています。9月になれば、十五夜でお月様を楽しむことができます。
夏の夜、輝く星や月のことを思い浮かべながら過ごしてみませんか。
それでは最後にもう一度、「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」をお聴きください。
音楽:<フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン>
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