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メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol.57(平成29年9月発行)

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トラックナンバー4

(タイトル)
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が世界遺産に

(本文)
 平成29年7月9日、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が世界遺産に登録されました。日本では21件目の世界遺産となります。沖ノ島や、3つの宮からなる宗像大社、そして関連遺跡を含めた8つの構成資産すべての登録が認められました。

 なぜ、沖ノ島は「神宿る島」と呼ばれるのか、その由縁を探ってみましょう。そこに今回、世界遺産に登録されたポイントがありそうです。

 沖ノ島は、福岡県宗像市に位置します。島は九州本土からおよそ60キロメートル離れた玄界灘にあり、島周辺の海域は、古代東アジアにおける海を超えた交流の舞台でした。沖ノ島は、海を渡る宗像地域の人々の大切な道標であり、島そのものを信じ崇める、いわば「信仰」の対象だったのです。
それに加えて、人々は宗像三女神と呼ばれる三人の女の神様を信仰するようになり、宗像大社それぞれに、航路の安全の守り神としてまつられました。
沖ノ島に対する自然崇拝が、宗像三女神への信仰へ発展し、この地域の人々の信仰の基盤となり、「神宿る島」として尊ばれてきたのです。

沖ノ島では、古くは4世紀後半からおよそ500年にわたり、航海の安全と交流の成功を祈る行事、いわゆる「祭祀」が大規模に行われていました。
神聖なる島は、島への上陸が厳しく制限されていたため、脈々と受け継がれてきた古代祭祀の変遷を示す遺跡が、ほぼ手つかずの状態で遺されています。こうした、太古からの信仰の変遷と継承を物語る貴重な場所、それが宗像・沖ノ島なのです。

 それでは、登録された8つの構成資産を紹介しましょう。
1つ目は沖ノ島です。貴重な古代祭祀の遺跡が受け継がれてきた島には、当時の人々が神への捧げものとした、およそ8万点の品々が発掘され、国宝に指定されています。それらの中には、朝鮮半島や遥かシルクロードを経てもたらされたと思われるものも含まれています。島には、宗像大社沖津宮があり、宗像三女神の一人、田心姫神(たごりひめのかみ)がまつられています。現在も、島自体が信仰の対象であるため、神に仕える神職しか島に入ることは許されていません。

2つ目から4つ目は、沖ノ島の3つの岩礁である小屋島、御門柱、天狗岩です。これらは神職が沖ノ島へ渡る際の鳥居の役目をします。

 5つ目は、宗像大社沖津宮遥拝所(おきつみやようはいしょ)です。これは、島に上陸できない沖ノ島を遥か遠くから拝む場所として設けられたもので、九州本土と沖ノ島の間に位置する大島にあります。沖ノ島がご神体で、この遥拝所は拝殿の役目を果たしているといえるでしょう。

 6つ目は、宗像大社中津宮です。遥拝所と同じ大島にあり、湍津姫神(たぎつひめのかみ)がまつられています。

 7つ目は、九州本土にある宗像大社辺津宮(へつみや)です。現在も宗像三女神に対する神事が行われ、信仰を現代に継承する本土の信仰の場であり、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)がまつられています。

 8つ目は、新原(しんばる)・奴山(ぬやま)古墳群です。沖ノ島に対する信仰を育んだ古代豪族・宗像氏の古墳群です。海を一望できる高台にあり、散策しながら古墳群をめぐることができます。

大島の沖津宮遥拝所は一般の人も入ることができ、沖ノ島に最も近づける場所です。なお、宗像大社辺津宮には神宝館が併設され、「海の正倉院」とも呼ばれる沖ノ島で発掘されたおよそ8万点の奉献品が展示されており、また、ボランティアガイドをお願いすることもできます。現地に足を運び、神聖な空気を直に感じてみてはいかがでしょうか。

海を越えた交流の歴史と「神宿る島」での祭祀や三女神への信仰心は、古代から現在まで続く重要な価値を持ちます。日本の宝から、世界の宝となった今、その価値ある貴重な資産を未来へと大切に受け継いでいきましょう。

世界文化遺産に関するお問合せは
文化庁 文化財部記念物課 世界文化遺産室
電話 代表番号 03-5253-4111 へどうぞ。

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