メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol.58(平成29年(2017年)11月発行)

音声広報CD「明日への声」のHTML版をトラックナンバーごとにご覧いただけます。こちらから移動できます。
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トラックナンバー11

(タイトル)
楽器でめぐる世界の音楽

(イントロダクション)
 世界各地には、その土地や地域で大切に育まれてきた音楽があります。その独特な音色や旋律は、代々そこで伝承される楽器などによって伝えられてきました。このコーナーでは、世界各地で受け継がれている楽器を取り上げて、その音色や特徴を、演奏曲と共にご紹介します。世界各地の町や村に降り立った気分で、楽しみながらお聞きください。

(本文)
 今回ご紹介する楽器は、タブラです。

 タブラは、北インド地方を代表する打楽器です。
 大小2つの太鼓からなり、ギターのような高音を出す小さな太鼓をタブラ、ベースのような低音を出す大きな太鼓をバヤといい、正式には「タブラ・バヤ」と言いますが、一般的には「タブラ」と呼ばれています。日本では珍しい楽器ですが、インドでは子供が最初に習う楽器としても知られ、シタールと並び、インドを代表する楽器です。
 タブラを演奏するには、左右の手の指や手のひらを巧みに動かして打ち鳴らします。太鼓の表面の中心に「スヤヒ」と呼ばれる黒い円があり、これが不思議な音を出す大切な仕掛けとなっています。叩く場所と叩き方で音を変え、左右の太鼓の音を組み合わせると、およそ20種類の音色を出すことができます。また、左手のひらを使って太鼓の皮の張力を変えて音程を上下させることで、タブラ独特の複雑で風情のある音を奏でることもできます。

 では、実際にどんな音か聞いてみましょう。複雑で変化に富んだフレーズと音色を聞くことができます。

♪(音楽1 高音と低音の音色  2:00あたりでFO )

 タブラの起源は、10世紀以降にイスラム教徒たちによってイスラム文化が北インドに伝えられ、インド文化とイスラム文化が融合して生まれたと言われています。また、諸説ありますが、イスラム教徒らによってもたらされた『ナッカーラ』という大きさが異なる2個で1組の小型の鍋型太鼓が原型とされています。
 インドの古典音楽は即興演奏が中心です。ラーガと呼ばれるインド音楽独特の旋律があり、演奏者はラーガを守りながらメロディを奏でます。北インドだけでも200~300あると言われていますが、コンサートなどで演奏されるポピュラーなラーガは80くらいです。ユニークなのは、それぞれのラーガには演奏するにふさわしい時間帯や季節、込められるべき感情までもが決められていることです。このように実に複雑な約束事が絡み合って、インド音楽の曲が作られているのです。

 それでは、タブラの多様な音階と音色をお聞き下さい。

♪(音楽2 3パターンの音色 1:15  )

 いかがでしたか。たった2つの太鼓から様々な音色が繰り出されるのには、驚かされますね。

 タブラの演奏方法は歌を歌うように伝承され、「ダッ」や「トゥン」などボールと呼ばれる言葉による模擬音の組合せですべて表されます。音階を言葉にして口ずさみ、変化に富んだ複雑な音階を作り出しているのです。それでは、お聞きください。

♪(音楽3 口ずさみ 2:47)

(エンディング)

 インドの古典音楽の神秘的な音色は、数々のミュージシャンの創作意欲をかき立てるようです。ビートルズやサックス奏者のジョン・コルトレーンなど著名な音楽家たちも魅了され、ロックやジャズ、現代音楽などにも影響を与えてきました。
 最後に、もう一つの北インドを代表する弦楽器シタールとともに、現代風にアレンジされたタブラの演奏をお聞き下さい。

♪(音楽4 現代風にアレンジしたシタールとの演奏  1:55)

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