メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol60(平成30年(2018年)3月発行)

音声広報CD「明日への声」のHTML版をトラックナンバーごとにご覧いただけます。こちらから移動できます。
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トラックナンバー11

(タイトル)
楽器でめぐる世界の音楽

(イントロダクション)

 世界各地には、その土地や地域で大切に育まれてきた音楽があります。その独特な音色や旋律は、代々そこで伝承される楽器などによって伝えられてきました。このコーナーでは、世界各地で受け継がれている楽器を取り上げて、その音色や特徴を、演奏曲と共にご紹介します。世界各地の町や村に降り立った気分で、楽しみながらお聞きください。

(本文)

 今回ご紹介する楽器は、オカリナです。

 オカリナは粘土や木などで出来た笛で、イタリア語で「小さなガチョウ」という意味を持ちます。正確な名前の由来はわかりませんが、一説に寄ると、吹き口がガチョウのくちばしの穴に似ている、あるいは楽器の形がガチョウの頭に似ているとも言われています。
 オカリナの指穴は6個から18個と幅があり、形状もさつまいものような形から、丸いもの、四角いものまでさまざま作られています。リコーダーと同じように、吹き口の下の方に息が抜ける穴が空いていて、吹き込む息の強さによって音程を変化させることが出来ます。息を強めると音程が高く、弱めると低くなり、強弱によって音域を調整します。オカリナは、つぼ状の容器内の空気を共鳴させて音を出していますが、その容器の管が閉じた状態になっているため、独特で魅力のある音色を奏でます。

 それでは、実際にオカリナの音を聞いてみましょう。まるで深い森の中で鳥たちが歌っているような、高音と低音を交互に繰り広げた演奏です。

♪(音楽1 低音と高音を奏でる曲 1:42 )

 オカリナの起源は諸説ありますが、粘土でできた笛は、6000年前の古代中国や弥生時代の日本、メソポタミヤ文明、南米でも発見されています。昔は神様をまつる儀式で使われていました。1860年頃に北イタリアのブドリオという町の菓子職人、ジュゼッペ・ドナティの手によって改良され、西洋の音階を演奏できるようになり、現在のオカリナの形になりました。20世紀に入り、日本人の明田川(あけたがわ)孝(たかし)という彫刻家兼音楽研究家の手によって音域を広げ、音質を改良することで、世界中で愛される楽器へと広まっていったと言われています。

 朗らかで温かい音色が人気のオカリナですが、演奏法や組み合わせる楽器によって、さまざまな表現ができるのも魅力のひとつです。
 それでは、オカリナのメロディに弦楽器の伴奏をつけて、悠久の時を超え、大地にこだまする哀愁を帯びた曲をお聴きください。

♪(音楽2 ストリングスと共に哀愁のある音色 全尺1:45)

 2003年の5月には、北イタリアのブドリオにおいて、「オカリナ生誕150年記念オカリナフェスティバル」が行われました。そのあと現在に至るまで、毎年オカリナの愛好家たちが世界中から集い、オカリナの演奏や音色を楽しんでいます。

 それではもう1曲、オカリナらしい素朴な音色をお聴きください。どこか愛嬌があるような、ほのぼのとした曲です。

♪(音楽3 口ずさむような素朴な曲 1:01)

(エンディング)

 オカリナの特徴は、何といっても誰もが簡単に演奏できることです。手に持ちやすく、音も出しやすいので愛好家が多いのでしょう。日本にもオカリナの専門店がありますので、一度手にとって、演奏してみてはいかがでしょうか。

 それでは、現代風にアレンジされたオカリナの演奏をお聞きください。また違ったオカリナの魅力も感じられます。

♪(音楽4 現代風にアレンジしたオカリナの演奏 ab142-04  1:55)

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