メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol61(平成30年(2018年)6月発行)

音声広報CD「明日への声」のHTML版をトラックナンバーごとにご覧いただけます。こちらから移動できます。
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トラックナンバー8

(タイトル)
食事は家族や友人と。「食育」の環を広げよう

(本文)

 「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識と、「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。明治時代の書物にも「小児には徳育よりも智育よりも体育よりも食育が先き」と記されており、その大切さが指摘されています。

 食育の取組みは日常生活の基盤である家庭において、推進していくことが重要とされていますが、現在では、少子高齢化や家庭生活の多様化などで、「孤食」化が進んでいるのが実情です。「孤食」とは、孤独の「孤」に食事の「食」と書き、食事を1人で食べていることです。平成29年度に農林水産省が実施した調査では、週の半分以上、1日の全ての食事を一人で食べている「孤食」の人は、およそ15%となっています。

 政府では、食育の推進に関する基本的な方針として「食育推進基本計画」を決定し、地域や関係団体と連携し、啓発活動を行っています。

 まずは、「食育」実践の第一歩として、家族と一緒に食事をしたり、または地域の人たちと一緒に食事をする「共食」を推進しています。孤食がほとんどなく、ほぼ毎日誰かと共食している人は、生活習慣病の予防や改善のために気を付けた食生活の実践状況が良好であるという調査結果もあります。誰かと一緒に食べることで、バランスの良い食事のあり方を考えるきっかけになりますし、季節や地域の料理を味わうことで、ほかの人との交流や会話を楽しむことができます。

 それでは、食育活動の事例をいくつかご紹介してみましょう。

 1つ目は高齢者の例です。宮城県岩沼市のホームでは、家に閉じこもりがちな高齢者が外出するきっかけになればと、地域交流サロン活動を実施しています。月に一度、昼食会を実施したり、週に一度、健康セミナーや絵手紙教室など様々な活動を行っています。また、主に一人暮らしの高齢男性を対象とした夕食会では、仲間たちと食卓を囲む食事は「楽しい」「おいしい」と評判です。

 将来的には、日本の男性高齢者のおよそ20%、女性高齢者の24%が一人暮らしになるといわれています。今後こうした高齢者を対象とした食事会などで、食育活動を行うのも効果的なことでしょう。

 2つ目は、共働き世帯の例です。共働きの家庭にとって、子供と夕食を共にするのは時間的に困難な場合も多いでしょう。そこで、企業が社員の食育に取組むケースもあります。西武鉄道では夏の間、始業時間を1時間早めるサマータイム制度を導入し、夕方早く帰宅することで家族と一緒に食事をする時間が増えました。また、神奈川県平塚市では、「父の日」に父親と子供のためのクッキング講座を開催し、一緒に料理をして食べることで親子のコミュニケーションが生まれ、楽しい思い出作りにもつながっています。

 毎年6月は「食育月間」です。今年は「食育推進全国大会」が大分市内で開催され、シンポジウムやワークショップなどで食育の大切さを発信しました。

 食べることは、生涯にわたって続く基本的な営みです。健全な食生活を日々実践し、おいしく楽しく食べることで、健康で心豊かな毎日を送れるよう心掛けましょう。

食育月間に関するお問合せは

農林水産省 消費・安全局 消費者行政・食育課
電話 代表番号 03-3502-8111へどうぞ。

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