メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol61(平成30年(2018年)6月発行)

音声広報CD「明日への声」のHTML版をトラックナンバーごとにご覧いただけます。こちらから移動できます。
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トラックナンバー11

(タイトル)
名曲で“世界”を聴く

(イントロダクション)

♪(オープニングテーマ曲:「グリーンスリーブス」(スコットランド民謡) 0:30)

 世界の名曲と呼ばれる音楽は、長きにわたり世代を超えて親しまれてきています。民謡・クラシック・ジャズなど様々なジャンルに及ぶ数多くの名曲たちは、それぞれ生まれた国々の歴史的背景をにじませながら、異なる特徴や曲想を感じさせます。このコーナーでは、世界各国で名曲として国民に親しまれ、私たち日本人にも親しみのある曲を、ご紹介します。一緒に口ずさみながら、楽しんでお聴きください。

(本文)

 今回はアメリカ合衆国の名曲を3曲、ご紹介します。

 はじめにお送りするのは、アメリカで最も有名な曲「おおスザンナ」です。西部開拓時代ゴールドラッシュで大流行しました。1846年から1848年頃に起きたアメリカ・スペイン戦争において、アメリカが獲得したばかりのカリフォルニアで金鉱が発見され、ゴールドラッシュの時代が始まりました。誰もが一攫千金を夢見て、はるばる西部へと荒野を幌馬車隊で長旅を続ける中、歌われ大流行したのです。バンジョー奏者が、ルイジアナにいる恋人・スザンナを探しにいく内容で、「旅は辛いけど泣くんじゃない、ルイジアナに着けばきっと会えるから」と、そのやるせない気持ちを歌った愛の歌です。胸躍らせる陽気な旋律に乗せて、コミカルに歌われています。この曲名は、作詞・作曲者のスティーブン・フォスターの亡くなった姉・シャーロットのミドルネーム、スザンナから付けられたという説があります。日本には、1852年頃にジョン万次郎が初めてこの曲を伝えました。日本への帰国費用を稼ぐため、金鉱掘りをしている時に覚えたと言われています。それでは、陽気なバンジョーで奏でられる「おおスザンナ」をお聴きください。

♪(音楽1 おおスザンナ  2分50秒 歌無し)

 次にご紹介するのは、アメリカで人種を超えて愛唱されている「アメイジング・グレース」です。作曲者は不明ですが、作詞は、イギリス人の牧師、ジョン・ニュートンで、1779年にイギリスで発表されました。ニュートンは、アメリカへ黒人奴隷を運ぶ奴隷船の船長で、神の存在など考えたこともなく、奴隷貿易に罪の意識も持たずにいました。しかし、ある航行中、大嵐に遭い船は難破したものの奇跡的に助かったことから、その後の半生を神に仕える牧師として生きることになったのです。「驚くばかりの恵み こんな自分のような哀れな人を、神は救ってくださった」と、心からこみ上げてくる思いを歌詞に書いたと言われています。「アメイジング・グレース」は、黒人奴隷たちの間では、綿花畑でのつらい労働に耐えられなくなった時に歌われ、白人の間でも祈りの時間や教会でも歌われました。ネイティブアメリカンのチェロキー族も、居留地への強制移動の際に、何度も歌ったと言われています。1950年代から始まった人種差別反対運動のデモ行進などで、必ず歌われるようになり、人々に勇気を与える希望の歌としてアメリカ国民の間で親しまれてきました。それでは、合唱曲でお聴きください。

♪(音楽2 アメイジング・グレース 2分34秒あたりにてフェイドアウト 歌あり)

 最後にご紹介する名曲は、「峠の我が家」です。大自然の中で生活する幸せを歌った曲として、アメリカ国民の心に深く根差しています。1873年、開拓者の医師であったブリュースター・セグレ―博士が作詞し、寄席芸人のダニエル・ケリーが作曲をし、「マイ・ウエスタン・ホーム」の原題で発表されました。第32代アメリカ合衆国大統領のフランクリン・ルーズベルトが初めて大統領に当選した時、新聞記者たちがルーズベルト家の戸口でこの歌を歌ってお祝いしたことから、アメリカで広く歌われるようになりました。また、特にカウボーイ・ソングでは必ずトップに挙げられる名曲として親しまれ、カウボーイたちの牧歌的で叙情豊かな生活が反映されていることから、1947年にカンザス州の州歌に制定されました。

 日本でも親しみやすいメロディーが受け入れられ、故郷の我が家を偲ぶ思いを歌った「峠の我が家」と題されて、1940年にレコードが発売されました。それでは、アメリカの雄大な牧草地を思わせる哀愁を帯びたハーモニカの演奏でお聴きください。

♪(音楽3 峠の我が家 1分12秒 後半リフレイン編集予定 歌なし)

(エンディング)

 いかがでしたか。アメリカならではの移民の文化、西部開拓の文化、そして、雄大な大陸の大自然が織り込まれ、アメリカ音楽が成り立っているのですね。

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