メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol62(平成30年(2018年)7月発行)

音声広報CD「明日への声」のHTML版をトラックナンバーごとにご覧いただけます。こちらから移動できます。
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トラックナンバー11

(タイトル)
名曲で“世界”を聴く

(イントロダクション)

♪(オープニングテーマ曲:「アルハンブラの宮殿(スペイン)」 0:30)

 世界の名曲と呼ばれる音楽は、長きにわたり世代を超えて親しまれてきています。民謡・クラシック・ジャズなど様々なジャンルに及ぶ数多くの名曲たちは、それぞれ生まれた国々の歴史的背景をにじませながら、異なる特徴や曲想を感じさせます。このコーナーでは、世界各国で名曲として国民に親しまれ、私たち日本人にも親しみのある曲を、ご紹介します。一緒に口ずさみながら、楽しんでお聴きください。

(本文)

 今回ご紹介する3曲は、いずれもイタリアのナポリ地方の民謡です。「ナポリを見てから死ね」という言葉が古くからあるほど、ナポリは美しい景観で有名な街のひとつです。ナポリの民謡は、発音の難しいナポリの方言で歌わなければならず、イタリアでは「カンツォーネ・ナポリターナ」と呼ばれています。往年のイタリアのテノール歌手、ベニアミーノ・ジーリはナポリ出身でなかったため、演奏旅行には必ずナポリ人を同行させ言葉や発音のチェックを受けてから舞台に出たと言われているほどです。
 はじめにお送りするのは、「オー・ソレ・ミオ」です。「オー・ソレ・ミオ」とは、「私の太陽」という意味で、「太陽」にナポリの明るい太陽と恋人の2つの意味を持たせており、明るい太陽と青い海の輝きを恋に例えた、情熱的な歌です。イタリアの作曲者のエドゥアルド・ディ・カプアがロシア旅行の途上で作り、帰国後の1898年にナポリの歌謡祭にこの曲を出品します。結果は惜しくも2位でしたが、多くの著名な歌手にも歌われ、今ではナポリの代名詞のように人々に愛されています。
 それでは、きらめくナポリの町並みを彷彿とさせるアコーディオンの調べをお聴きください。
♪(音楽1 オーソレ・ミオ  2分04秒 歌無し)

 次にご紹介するのは、「サンタ・ルチア」です。この曲は、ナポリの中心地、サンタ・ルチア海岸を賛美した舟歌です。「サンタ・ルチア」とは、キリスト教が迫害されていた時代に、キリスト教信仰を理由に殺害された殉教者、聖女ルチアのことで、ナポリの守護神とされています。作詞・作曲者はナポリ生まれのテオドーロ・コットラウで、「さらばナポリ」という曲の作曲者としても知られています。歌い出しの一節の意味は「月は高く、海に照り、風も絶え、波もなし 来よや友よ 舟は待てり、サンタ・ルチア サンタ・ルチア」。明るい月夜に舟を浮かべて魯で漕ぎ出していく様子と、サンタ・ルチアの美しい海岸を描いた、幻想的でムードのある曲です。
 それでは、ナポリの港町に浮かぶ舟から大海原に向けて歌うような、はつらつとした歌声をお聴きください。
♪(音楽2 サンタ・ルチア 3分37秒 歌あり)

 最後にご紹介する名曲は、世界最初のCMソングと言われている「フニクリ・フニクラ」です。ナポリ郊外には世界有数の活火山として知られるヴェスヴィオ火山があり、この山へと登る登山列車が1880年に開通しました。ところが、火山の斜面が非常に急こう配であったこともあり、開通直後はほとんど利用客がいませんでした。そこで経営者が、集客のために登山列車のテーマ曲を作って流行らせようと思いつき、作曲をルイージ・デンツァ、作詞をペッピーノ・トゥルコに依頼しました。題名は、その登山列車の名称である「フニコラーレ」の語呂合わせにした「フニクリ・フニクラ」と名付けたところ、明るくユーモラスな曲調が人気となり、登山列車も連日満員の大盛況を見せ、観光名所の一つになりました。
 それでは、躍動感あふれる「フニクリ・フニクラ」をお聴きください。
♪(音楽3 フニクリ・フニクラ 2分17秒  歌なし)

(エンディング)

 いかがでしたか。イタリア・ナポリ地方の太陽のような陽気な雰囲気がどの曲にも感じられたのではないでしょうか。それでは、次回もまた「名曲で世界を聴く」をお楽しみください。

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