メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol64(平成30年(2018年)11月発行)

音声広報CD「明日への声」のHTML版をトラックナンバーごとにご覧いただけます。こちらから移動できます。
前のトラックへ 目次へ 次のトラックへ

トラックナンバー4

(タイトル)
障害・年齢・共生を考える展覧会がスタート

(本文)

 芸術活動への参加を通して、障害の有無や年齢に関わらず、あらゆる人に共生社会への関心や理解を深め、新たな意識で生きるための一歩を踏み出してもらうことを目標に、文化庁主催の「ここから」と名付けられた展覧会が平成28年よりスタートしました。そして今回、シリーズ3回目となる展覧会「ここから3─障害・年齢・共生を考える5日間」が、東京の国立新美術館で12月5日から9日まで開催されます。

 今回の展覧会は、主に次の3つのパートで構成されています。

 1つ目は、「ここからはじめる~生きる・つくる・アートの原点に触れる~」です。
 このパートでは、日本だけでなく海外でも高い関心を集めている、障害のあるアーティストたちの絵画や彫刻、オブジェなどが展示されます。表現すること、さらには生きることの原点に触れるような作品に接することができ、アートの新たな面に出会うきっかけとなるでしょう。

 2つ目は、「ここからおもう~多様な“エイジ/レス”を描くメディア芸術~」です。
 エイジレスとは、「年齢にとらわれない」という意味です。このコーナーでは、年齢や生きることと結びつくような、マンガやアニメーションなどのメディア芸術作品が紹介されます。このような作品は、年を重ねることや現実と向き合うことについて考えたり、さまざまな表現のあり方に気づいたりするきっかけとなるでしょう。

 また、特徴的な取組みとして、マンガの「触図」による展示があげられます。触図とは、触って分かる図や絵のことです。凹凸が浮き出る特殊なインクを使って印刷されているため、直接触ることで作品の理解に役立てることができます。このような取組みは、非常に珍しいものといえます。

 3つ目は、「ここからひろがる~“いまのわたし”が感じる世界~」です。
 私たち人間は、日常生活のなかで、見ること、聞くことに加え、何かに触れることによってさまざまな情報を得ています。このパートでは、その「触れて感じ取る力」を使って空間を知覚するという体験ができます。

 そして、これまでの3つのパートに加え、「特別展示」として、画家の丸木スマさんの作品を紹介します。スマさんは、70歳を過ぎてから絵を描きはじめ、81歳で亡くなるまでに700点以上の作品を残しました。身近な動物や花を自由奔放に描いた生命力あふれる作品は、今でも多くの人の心をひきつけています。

 また、今回の展覧会では、初めてサウンドイベントに取り組みます。これは、音楽家の大友良英さんと参加者が、楽器を使わず、会場にあるものを使って、一緒に音楽をつくりあげていくというものです。このほかにも、監修者と一緒に会場をまわり、作品を鑑賞しながら解説を聞くことができるトークイベントや、手話通訳がつくイベントなどが開催される予定です。

 展示は、小さなお子さんや年配の方、外国の方や障害のある方など、すべての方にとってわかりやすい案内・見やすい配置になるよう工夫されています。また、開催期間中は、手助けが必要な方に展示鑑賞をサポートするスタッフが配置されます。

 このような、障害や年齢を超えて共に楽しめるアート体験は、自分や周りの人への理解を深める良い機会になるでしょう。皆さんもぜひ、足を運んでみてください。

この展覧会に関するお問合せは
文化庁地域文化創生本部
電話 代表番号 075-330-6720へどうぞ。

音声広報CD「明日への声」のHTML版をトラックナンバーごとにご覧いただけます。こちらから移動できます。
前のトラックへ 目次へ 次のトラックへ