メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol64(平成30年(2018年)11月発行)

音声広報CD「明日への声」のHTML版をトラックナンバーごとにご覧いただけます。こちらから移動できます。
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トラックナンバー11

(タイトル)
名曲で“世界”を聴く

(イントロダクション)

♪(オープニングテーマ曲:「メイプルリーフ・ラグ(アメリカ)」 0:30)

 世界の名曲と呼ばれる音楽は、長きにわたり世代を超えて親しまれてきています。民謡・クラシック・ジャズなど様々なジャンルにおよぶ数多くの名曲たちは、それぞれ生まれた国々の歴史的背景をにじませながら、異なる特徴や曲想を感じさせます。このコーナーでは、世界各国で名曲として国民に親しまれ、私たち日本人にも親しみのある曲を、ご紹介します。一緒に口ずさみながら、楽しんでお聴きください。

(本文)

 今回ご紹介する3曲は、フランスの名曲です。
 最初にご紹介する曲は、フランスで古くから、人々の間で親しまれてきた「アヴィニヨンの橋の上で」です。いつだれが作曲したのかは不明ですが、1501年に出版された『オデガドン』という楽譜に収録されていることが確認されています。アヴィニヨンは、プロヴァンス地方の都市で、中世に交通の要所として栄えました。その街の中を流れるローヌ河に1177年から8年がかりでサン・べネゼ橋という小さな石造りの橋が架けられました。当時の土木技術の粋を集めた橋が完成した時に、人々が喜び、歌い、踊ったのがこの曲です。現在も7月14日のフランス革命記念日の夜には、橋の下で人々が輪になり、陽気に歌って踊るその姿は中世の面影を彷彿とさせています。それでは、フランスの街角で伸びやかに奏でているような陽気なアコーディオンでの演奏をお聴き下さい。

♪(音楽1 アヴィニヨンの橋の上で 1分37秒 歌なし)

 次にご紹介するのは、フランスのシャンソンを代表する名曲「さくらんぼの実る頃」です。銅工職人でパリ・コミューンの一員であるジャン・バティスト・クレマンが作詞し、テノール歌手のアントワール・ルナールが曲を付け、1866年に発表されました。パリ・コミューンとは19世紀後半に労働者階級の民衆から立ち上げられた社会主義の自治政府のことで、およそ3か月程度でフランス政府軍に弾圧されました。弾圧の際に犠牲になった市民たちを悼む思いを込めて、市民の間で広まり有名になったのがこの曲だといわれています。アコーディオンとギターで演奏される、パリの並木道を軽やかに歩いているような軽快なワルツのリズムをお楽しみください。

♪(音楽2 さくらんぼの実る頃 2分35秒 歌なし)

 最後にご紹介するのは、「愛のロマンス」です。ルネ・クレマン監督によるフランス映画「禁じられた遊び」の主題曲で、日本では1953年にこの映画が公開されました。音楽は、スペインのクラシックギターの名手であるナルシソ・イエペスが担当しました。当初は、映画全編にオーケストラ演奏による音楽を付ける予定でしたが、撮影で予算を使いきり、全編ギターのみでの演奏になったという逸話があります。映画の舞台は第二次世界大戦中のフランスで、主人公の幼い少女ポーレットは、戦闘機からの射撃で両親と愛犬を失います。戦災孤児となったポーレットが、その後、牛追いをしていたミシェルと出会い、戦時下を無垢でありながらも果敢に生きる姿を描いています。この映画は、アカデミー賞名誉賞、ベネツィア国際映画祭サン・マルコ金獅子賞を受賞しています。それでは、ギター独奏による名曲を、じっくりとお聴き下さい。

♪(音楽3 禁じられた遊び 約3:00  歌なし)

(エンディング)

 いかがでしたか。フランスの名曲は、心に温かく響くメロディが印象的ですね。それでは、次回もまた「名曲で世界を聴く」をお楽しみください。

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