メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol69(令和元年(2019年)9月発行)

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トラックナンバー11

(タイトル)
今、注目したい障がい者スポーツの世界

(音楽1:オープニング曲 約45秒)

(イントロダクション)

 障がい者スポーツは、市民スポーツや競技スポーツとして、今日まで着実な進展を遂げてきました。近年は障がいの有無に関わらず、さまざまな障がい者スポーツが楽しまれ、パラリンピックをはじめ国内外で多くの大会が開催されるようになり、障がい者スポーツへの関心が高まってきています。それでも、まだまだ障がい者スポーツの種類や競技内容、ルール、楽しみ方などについて、知らないことも多いのではないでしょうか。
 このコーナーでは、さまざまな障がい者スポーツを取り上げ、その魅力をお伝えしていきます。今回は、「水泳」と「車いすラグビー」の2競技を紹介します。

(音楽2:BGM①)

 最初にご紹介するのは、水泳です。障がい者スポーツの大会では、国際水泳連盟のルールに基づいて行われており、使用するプールや、自由形、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライといった泳法などは障がいのない選手の試合と同じです。障がいの種類や程度ごとに分かれてレースが行われ、男女別に同程度の競技能力をもった選手同士で順位が競われます。視覚障がいの最も重いクラスでは、レースを公平に行うため、光を完全に遮断した黒塗りのゴーグルをつけることが義務づけられています。

 背泳ぎ以外の泳法では、一般的に合図の音に合わせてスタート台から飛び込んでレースをスタートしますが、飛び込みスタートが難しい選手は、水中からのスタートが認められています。水中からスタートする場合は、プールの壁に取り付けられている取っ手を握るか、取っ手を握ることが出来ない選手は、スタート台に結びつけたひもやタオルを口でくわえたり、ベルトを手首付近にかけて身体を支えます。また、聴覚に障がいのある選手には、合図を出す人がピストルを持つ腕を伸ばす動作をしたり、スタートを告げるランプをスタート台の足元などに設置して、合図を伝えます。

視覚障がいの選手のレースでは、スタートののち、選手にゴールやターンの壁の位置を知らせる方法として、コーチによるタッピングを行います。タッピングとは、コーチがゴールやターンの直前にタッピングバーと呼ばれる棒を使って選手の身体をタッチして、壁が近づいていることを選手に伝える合図です。タッピングバーは、国によってさまざまな形状や長さが使用されており、日本では釣り竿の先にスポンジを装着したものが多いと言われています。
 選手にタッチするタイミングは、壁に近すぎても遠すぎてもいけません。また、選手とコーチの呼吸を合わせなければ、ターンやゴールでタイムを落としかねません。さらに、軽くタッチをしても選手に気づかれない場合があるため、どの場所で、どの程度の強さでタッチをするか、が勝負の分かれ目ともなります。日々の練習を通して、選手とコーチはコンビネーションに磨きをかけて、良いパフォーマンスが出来るよう取り組んでいるのです。

 それぞれの泳法の泳ぎ方は、選手が自身の障がいに合わせた最適な方法を見つけます。視覚障がいの選手の場合、見て泳ぎ方を学ぶことができないため、正しい泳ぎ方を身体で覚え、まっすぐに泳げるようになるまで練習を重ねます。
 選手の障がいも泳ぎ方もそれぞれで、試行錯誤しながら多くの練習を重ね、100分の1秒を競い合う選手たちのパフォーマンスにたくましさを感じますね。

次にご紹介するのは、車いすラグビーです。車いすラグビーは、四肢に障がいがある人が競技できるスポーツとして考えられました。

 車いすラグビーは男女混合の競技で、バスケットボールと同じ広さのコートを使用し、1チーム4名の障がいの程度が異なる選手が出場します。
 使用する車いすは、ハードな競技に耐え得る専用のものを使用します。機敏な動きが出来るよう車輪はハの字型に取り付けられており、タイヤの側面には、タックルからの保護や相手の守備に引っ掛からないように、凹凸がないカバーを装着します。ボールはバレーボールと同じ大きさで作られた専用のボールを使用します。

 障がいのない選手が行うラグビーでは、ボールを前に投げるパスが認められていませんが、車いすラグビーでは、あらゆる方向へのパスを出すことができます。また、ボールを持っている選手は、10秒以内に1回ドリブルするか、味方へパスしなければなりません。10秒を超えてボールを保持してしまうと、ボールの所有権が相手チームに移ります。選手がボールを持ったまま、車いすの2つの車輪が相手側のコートの端のゴールラインに乗るか通過すると1点が入ります。
 試合では障がいの軽い選手がボールを奪い合って攻撃を行う一方、障がいの重い選手も車いすを巧みに操作してゴールを阻止しようとします。タックルで激しく車いす同士がぶつかり合う様子は迫力があり、転倒した際にはスタッフが駆け寄って選手を起こします。激しいタックルでタイヤがパンクすることも多く、そのときにはすぐさまチームスタッフがコート内に入りタイヤの交換を行い、ベンチに戻ったスタッフがパンクしたタイヤの修理を行います。
 このように選手とスタッフが一体となってチーム全体で競技に臨み、その奮闘がチームの士気を上げ試合の熱気を一段と高めていくのです。

(エンディング)

 今回は「水泳」と「車いすラグビー」をご紹介しました。障がいの程度に合わせて、最大限の力を発揮する障がい者スポーツの魅力を知っていただけたのではないでしょうか。次回も2つの競技をピックアップしてその魅力や迫力をお伝えしていきますのでお楽しみに!

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