メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol71(令和2年(2020年)1月発行)

音声広報CD「明日への声」のHTML版をトラックナンバーごとにご覧いただけます。こちらから移動できます。
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トラックナンバー11

(タイトル)
今、注目したい障がい者スポーツの世界

(音楽1:オープニング曲 約45秒)

(イントロダクション)

 障がい者スポーツは、市民スポーツや競技スポーツとして、今日まで着実な進展を遂げてきました。近年は障がいの有無に関わらず、さまざまな障がい者スポーツが楽しまれ、パラリンピックをはじめ国内外で多くの大会が開催されるようになり、障がい者スポーツへの関心が高まってきています。それでも、まだまだ障がい者スポーツの種類や競技内容、ルール、楽しみ方などについて、知らないことも多いのではないでしょうか。
 このコーナーでは、さまざまな障がい者スポーツを取り上げ、その魅力をお伝えしていきます。今回は、「ゴールボール」と「シッティングバレーボール」の2競技を紹介します。

(音楽2:BGM①)

 最初にご紹介するのは、ゴールボールです。視覚障がい者のために考案されたチームスポーツですが、ご存知の方もいるのではないでしょうか。1チーム3名で、鈴の入ったバスケットボールくらいの大きさのボールを転がすように投げ合い、相手ゴールにより多くのボールを入れて勝敗を競います。

 全盲から弱視の方まで参加できますが、競技中は障害の程度によって競技力の差が出ないように、目隠しとなるアイシェードを装着します。さらに、アイシェードの下にはアイパッチを貼り、試合前に審判がチェックし、だれもが同じ条件の下で競技できるよう公平性を徹底します。

 コートの広さは、縦18メートル横9メートルと、6人制バレーボールと同じサイズです。コート内には、ゴールラインと並行して3メートル間隔で幅5センチのラインが引かれています。ラインの下には、ヒモが通されているので凹凸があり、選手はこの凹凸の感触を頼りに自分の位置を把握することができるほか、ボールの鈴の音や選手の足音、床のわずかな振動などを頼りに、ボールや選手の位置を把握します。また、選手は声を出してボールや相手の位置を伝えたり、床を叩いて自分の位置をチームメイトに教えるなど、仲間との音の連携で勝利を目指します。
 日本チームは、この位置を把握する精度を高める独自のテクニックを持っています。それは、ゴールの横幅を等間隔に9分割し、その位置を0から9までの数字に置き換えることです。ボールを持つ相手の位置をより細かく伝えあうことができます。

 では、実際に選手同士が、どのように声を掛け合っているのか、試合の様子に耳を傾けてみましょう。
(日本ゴールボール協会の試合音源使用 約30秒)

 競技中、攻撃側はボールに回転をかけたり、強い力でボールを床に叩きつけて投げるため、ボールは時速70キロメートルものスピードが出ることもあります。これに対して、守備側は、ボールを投げる前の助走の足音でその方向を予測したり、ボールがバウンドした音で転がってくる位置をすばやく判断し、身体を投げ出してゴールを守ります。さらに、守備側は10秒以内にボールを投げ返さなければならないため、ボールを止めたらすぐさま攻撃へと転じる必要があります。

 ゴールボールの試合は、微かな音や選手同士の掛け声を頼りに行われるため、これらを聞き取れるように、試合開始前に「クワイエット、プリーズ」と審判がコールします。コート外のチームメイトや観戦者はゴールが決まった時や、タイムブレイク中に選手に声援を送ることができますが、競技中は声を出すことはできません。選手の声と転がすボールの音だけが鳴り響く試合会場からは、この競技独特の緊迫感が感じられます。
 毎年行われている日本ゴールボール選手権大会では、会場でゴールボールの体験会を実施することもあるので、皆さんも体験してみてはいかがでしょうか。

 次にご紹介するのは、シッティングバレーボールです。下肢などに障害がある選手が、お尻を床に着けたまま競技を行います。障がいの程度によって有利不利がないよう、選手それぞれの障がいの程度に応じてクラス分けが行われ、チームを編成します。

 コートは縦10メートル横6メートルと、6人制バレーボールのコートの半分以下の面積で行われます。ネットの高さも座った状態でスパイクが打てるように男子は1.15メートル、女子は1.05メートルと低めに設定されています。コートが小さく選手同士の距離が近いため、ボールが飛んでくる時間が短く、スピード感あふれるラリーが特徴です。

 ルールは1セット25ポイント先取の5セットマッチで勝敗が決まります。3セットを先に獲得した時点で、そのチームの勝利となります。レシーブの際は、短時間であれば床からお尻を離しても良いですが、大きく床から離してしまうと反則となります。スパイクを打つ場合も、勢い余ってお尻が床から浮いてしまうと反則です。ネット際の攻防では、少しでも高さを出して相手ボールをブロックするのですが、腰を浮かして反則とならないよう、腕を高く伸ばします。

 選手たちのコート内での移動は、お尻を床に着けたまま、足だけでなく手を巧みに使って移動します。相手コートからサーブが打たれた瞬間、素早く動きながら床に手をつけて、飛んできたボールの下に入れるよう準備をします。立って行うバレーボールとは異なり、選手たちは床に座った状態でプレイし、落ちてくるボールを床面すれすれで拾うことができるため、シッティングバレーボールならではの緊張感あるゲーム展開を楽しむことができます。

 日本国内では、障がいのある選手とない選手がチームを組んだり、障害のない人だけでチームを組んで出場できる大会もあります。シッティングバレーボールは、様々な人たちが楽しめるスポーツとして、今後ますます普及していくのではないでしょうか。

(エンディング)
 今回は「ゴールボール」と「シッティングバレーボール」をご紹介しました。どちらの競技も、コート内で選手同士が一致団結して戦いを繰り広げるところに、チームスポーツならではの魅力があるのではないでしょうか。次回も2つの競技をピックアップして、その競技ならではの魅力をお伝えしていきます。お楽しみに!

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