メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」

vol74(令和2年(2020年)7月発行)

音声広報CD「明日への声」のHTML版をトラックナンバーごとにご覧いただけます。こちらから移動できます。
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トラックナンバー3

(タイトル:女性)
熱中症に気を付けて!熱中症は予防対策が重要です。

(イントロダクション:女性)

熱中症は、従来、気温が高い環境での労働や運動活動で多く発生していましたが、最近では、地球温暖化や、都市部におけるヒートアイランド現象により、日常生活においても、発生が増加していると指摘されています。このコーナーでは熱中症予防の重要性や対処方法などについてご紹介していきます。

(本文:Q.女性/A.男性)

Q.熱中症はどうしておきるのですか?

A.私たちの体は、血管を広げて外気に体内の熱を逃がしたり、汗をかいて蒸発させたりして体温の急激な上昇を防いでいます。しかし、気温が高いと体内に熱がこもってしまい、湿度が高いと汗は蒸発しません。熱中症は、私たちの身体が高温多湿の環境に適応できず、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能がうまく働かないなどが原因で起こります。

Q.暑い日が続くと、重症化して病院に運ばれたと言うケースもよく耳にしますね。

A.たしかに、熱中症は命にかかわる病気ですが、予防法を知っていれば防ぐことができます。また、応急処置を知っていれば、重症化を回避し後遺症を軽減できるのです。

Q.では、具体的に、熱中症になるとどのような症状が現れるのでしょうか?

A.熱中症には様々な症状がありますので、暑い環境での体調不良は全て熱中症を疑う必要があります。具体的な症状としては、例えば、軽症では、めまいや立ちくらみ、筋肉痛、汗が止まらないなどの症状が見られます。この時点では、現場での応急処置が可能です。熱中症の危険信号としては、高い体温、全く汗をかかない、皮膚が赤くなり触るととても熱い、ズキンズキンとする頭痛やめまい、吐き気、呼びかけに反応がないなどの意識の障害が挙げられます。こうした症状がある場合には、重症の熱中症を疑うべきです。

Q.熱中症と疑われる方を救助する際には、どうすればよいのでしょうか?

A.まずは涼しい環境へ避難し、衣服を脱がせて、体から熱の放散を助けます。きついベルトやネクタイ、下着はゆるめて風通しを良くします。身体の熱を冷ますために露出させた皮膚に濡れタオルやハンカチをあてたり、服や下着の上から少しずつ冷やした水をかける、さらに冷やした水のペットボトル、ビニール袋入りのかち割氷等を、首の付け根や脇の下、股関節部などに当て血液を冷やすことも有効です。
救助される方の応答が明瞭で、意識がはっきりしている場合は、冷たい水を与えて水分を補給してください。呼びかけへの反応が悪い場合には無理に水を飲ませたりせず、すぐに医療機関へ相談、または救急車を呼びましょう。

Q.熱中症はどのような場所でなりやすいのでしょうか?

A.工事現場、運動場、体育館、一般家庭の風呂場、気密性の高いビルやマンションの最上階など、高温多湿で、風が弱く、熱を発生するものがあるといった環境では、体から外気への熱放散が減少し、汗の蒸発も不十分となり、熱中症が発生しやすくなります。

Q.部屋の中は安全ですか?

A.熱中症は、室内や夜間でも多く発生していますので、室内温度を適切に管理することが重要です。冷房の使用を我慢しすぎないで、適切にエアコンや扇風機を活用するようにしましょう。また、すだれやカーテンで日差しを遮ったり、換気をして風通しをよくするなど、熱が部屋にこもらないような工夫も対策方法の一つです。

Q.高齢者や小さい子供は熱中症にかかりやすいとも聞きます。

A.高齢者の方は、暑さに対する感覚機能や身体の調整機能が低下していますので、特に注意が必要です。周囲の方も協力して、部屋の温度や湿度を測り、例えば28度を超えたらエアコンや扇風機をつけるといったルールをつくったり、のどが渇く前にこまめに水分をとるように勧めて下さい。また、体温調節機能がまだ十分に発達していない小さなお子さんも、高齢者と同様に熱中症のリスクが高くなります。特に晴れた日は、地面から近いほど気温が高くなるため、小さなお子さんは大人以上に暑い環境にいます。保護者の方は、お子さんの様子に十分注意して見守る必要があります。

Q.日常生活で実践できる予防方法はありますか?

A.外出や行事は天気予報を参考にし、暑い日や時間帯を避けて日時を検討するようにして下さい。
また、暑い日には、知らず知らずのうちに汗をかいているので、こまめに水分を補給することが大事です。たくさん汗をかいたときは、スポーツドリンクや塩あめなどで水分と一緒に塩分も補給しましょう。でも、アルコールは尿の量を増やし体内の水分を排出してしまうため、ビールなどで水分の補給はできませんよ。
他にも、普段から涼しく過ごせるように、汗を吸収してくれる吸水性に優れた素材の服や下着を着たり、えり元はなるべく緩めて、熱気や汗が出ていきやすいように通気するなど衣服の工夫をすることも大切ですね。

Q.日常的に外出が多く、外で運動する機会も多いのですが……。

A.暑い日の外出は、なるべく日陰を歩く、日傘や帽子の着用をする、水分を持ち歩きこまめに飲むようにするなどの対策を心掛けて下さい。また、暑いときの無理な運動は事故のもとです。暑くなる前の時期から、汗をかく運動を行なって、少しずつ暑さに身体が慣れるようにしましょう。

Q.暑さに身体を慣らすことができるのですね。

A.暑いところで毎日活動をしていると、上手に汗がかけるようになり、それが蒸発することで体温が上がりにくくなります。このような人体の適応を 暑熱順化と呼びます。人間の体は暑い環境での運動や作業を始めてから 3日から4日経たないと、体温調節が上手になってきません。このため、急に暑くなった日や久しぶりに暑い環境で活動した時には、体温調節が上手くいかず、熱中症で倒れる人が多くなっています。それほど気温が高くない日でも、体調に気をつけながら無理をしないことが、熱中症の予防につながります。

(エンディング/女性)

環境省の「熱中症予防情報サイト」では、熱中症環境保健マニュアルや、熱中症の症状、予防法、対処法等について、分かりやすくまとめられたリーフレットをご覧いただけます。「環境省 熱中症資料」で検索してみて下さい。
また、「熱中症予防情報サイト」にて発信している各種情報コンテンツに関してのお問い合わせは、電話相談窓口045-450-5833へどうぞ。平日9時より17時まで受け付けています。

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