メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

ラジオ番組

令和2年(2020年)5月3日・5月4日放送

柴田阿弥とオテンキのりのジャパン5.0

水防月間(文字で読む)

ゲスト
  • 国土交通省水管理・国土保全局 河川環境課
    水防企画室 企画専門官
    大吉 雄人
柴田
今日のテーマは「水防月間」です。ゲストをお迎えしています。国土交通省水管理・国土保全局 河川環境課 水防企画室 企画専門官 大吉雄人さんです。大吉さんよろしくお願いします。
のり・
大吉
よろしくお願いします。
柴田
5月は、水防を考える上で、とても重要なのですね。
大吉
はい。国土交通省では、例年、梅雨や台風などで川が増水しやすい季節を前にした5月を、「洪水から守ろう みんなの地域 水防月間」と定めています。この月間を機に、普段からの水害への備えについて考えていただくことがとても重要です。ちなみに北海道では6月を水防月間に定めています。
柴田
水防のために、どのような活動が行われているのですか?
大吉
洪水の時に、川から水があふれるのを防ぐため、住民の方が中心となって、水による被害を防ぐため、堤防の上に土のうを積んだり、住民の方に避難を呼び掛けたり、といった活動が行われています。
のり
大吉さん、火事を消したりする「消防」という言葉はよく聞きますが、この「水防」という言葉はあんまり聞いたことなかったのですが・・・
大吉
そうですね。水防は大雨が降っている時に川の近くで活動するため、人目に付きにくいのですが、地域の方を守るために頑張っていただいている人がいるということを、今日はリスナーの皆さんにも是非知っていただきたいと考えています。
柴田
水防団という組織もあるそうですね。
大吉
はい。水防団は地域の住民の皆さんによる組織で、水害から自らの地域を自らの手で守るため、全国で2,000以上の水防団が活躍しています。その多くは消防団と兼務されているのですが、例えば、静岡県の安倍川、岐阜県の木曽三川、それから大阪府の淀川など、長年、水害との戦いの歴史がある地域では、消防団とは別に専任の水防団が活動しています。
柴田
私は東海地方の名古屋出身ですが、木曽三川って確かに身近ではあったのですが、水防団があるのは知らなかったです。
柴田
世界的に見ても、日本の川は短く、流れが急なので、大雨で一気に水量が増えると言われていますが、ここ数年は豪雨が頻繁に起こっていますよね。
大吉
そうなんです。そうした日本の川の地理的条件に加えて、近年は記録的な大雨が各地で頻発しています。特に6月から10月にかけて、全国的に広い範囲で大きな被害が出ています。もちろん、国土交通省や都道府県も、治水事業といって堤防やダムなどの治水施設の整備を進めていますが、全ての川を整備するには多くの費用と長い年月を必要とします。
柴田
そうですよね。堤防やダムを作ろうと思っても、すぐにできるものではないですし、大きな被害が予想されるところから優先することになりますよね。
大吉
だからこそ、水害から人命と財産を守るために、地域の皆さん自らによる水防が、重要な役割を担うんです。堤防やダムを造る治水事業と、住民の方が自らの手で地域を守る水防は、互いに効果を補完し合う“車の両輪”と言えるんです。
柴田
それにしても、毎年のように各地で大きな水害が起きていますから、私たちも、「これまで大丈夫だったから心配ない」などと思わずに、日ごろから気を付けておく必要がありますね。
大吉
はい。東日本に被害をもたらした昨年10月の台風19号、岡山、広島、愛媛などに被害をもたらした一昨年7月の西日本豪雨など、いつどこで自分の命を脅かす水害が発生するか、全くわかりません。そのために日頃から水防の意識が必要で、雨の降りやすい季節がやってくる前の今、水防について知っておいてほしいのです。
柴田
まずは地域を守ってくれている水防団について知る事が大切ですね。それ以外に私たちが今からできることはありますか?
大吉
皆さん、ハザードマップというものはご存じでしょうか。ハザードマップには、河川が決壊した場合に浸水するおそれのある範囲や避難する場所、医療機関の連絡先など、水害時に役立つ情報が詰め込まれています。この機会に、お住まいの地域のハザードマップを是非ご確認ください。
柴田
ハザードマップはどのように確認できますか?
大吉
ハザードマップは各市区町村のホームぺージでも確認できますし、それぞれのご家庭に配られている地域もあるかと思います。あわせて、国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」というwebサイトからもご確認いただけます。
柴田
インターネットで見ることができるのは便利ですね。
大吉
洪水のほか、土砂災害、津波など災害別の情報も出てきます。今、お住まいのところのほか、ご実家の周辺情報なども検索していただき、いざという時の備えとしてください。
のり
私も調べたのですが、普段から調べておいた方が、いいですね。
柴田
確かに。他にもハザードマップを確認する上で、注意したいことなどがあれば教えてください。
大吉
はい。注意していただきたいのは、水害時の行動は、各ご家庭で違うということなんです。例えば、ご高齢の方や体が不自由な方がいる場合は早めの避難が必要ですし、体が不自由な方の受入れが可能な避難所なのかどうかを確認しておくことも大切です。親戚の家を避難場所にするなら予めお願いしておけば安心ですし、まずは各ご家庭でハザードマップを見ながら、様々なことを想像しながら話し合っていただければと思います。
柴田
他にペットがいる家庭も避難できるのか、なども事前に確認しておきたいですよね。
のり
うちも子供がまだ小さいので、そういうのもしっかり見ておかなくてはダメですよね。
柴田
そうですね。
のり
改めて、ハザードマップを事前にチェックしておくのは大事だということですね。チェックしておかないと、いざという時、その場所が安全なのか、どこに避難場所があるのか、わからないですからね。
大吉
そうです。目の前に危険が迫っているわけですから、命を守るための迅速な行動が必要です。ハザードマップを見て、例えば少しでも浸水の危険がある地域ならご自宅の寝室を1階から2階に変えるということだけでも効果があります。
柴田
もしかしたら、寝ている間に浸水しているかもしれないですしね。
柴田
でも、いざ、「避難する必要があるかも」と思っても、判断する時は一刻を争う時ですので、難しい気はするのですが、気をつけておくべき判断の目安などはありますか?
大吉
はい。避難情報等に関して、警戒レベルが5段階に設定されています。
大吉
警戒レベル1は「災害への心構えを高める」、そして警戒レベル2は「避難に備え自らの避難行動を確認する」ですが、実際に避難する前の、この警戒レベル1、2の時点で必要な情報を確認できていることが大事なんです。
柴田
レベル1や2の段階では、「まだ大丈夫かな」とも思ってしまいますが、この段階でハザードマップの情報を確認できていることが大事なんですね。
大吉
そうなんです。例えば避難する段階の警戒レベル3になって、どうしても車で避難しなければならないような時に、普段ハザードマップを見ていれば、線路や道路の下をくぐる構造になっているアンダーパスは水が溜まりやすいから避けよう、という意識を持てるようになります。日頃から、ハザードマップをよくご覧になって、自分は水害の際にどうやって避難や行動につなげればいいのか是非意識しておいてください。
のり
詳しくは、「ハザードマップポータルサイト」をご覧ください。あと、先ほど、水防団のお話がありましたが、団員の募集などはしているのでしょうか?
大吉
実は、水防団員の減少、高齢化が進んでいます。地域を守るため、地域の皆さんの力が必要になっていて、各地で水防団員を募集しています。防団員は市町村などから手当等も支給されています。詳しくは、お住まいの市町村等にお問合せください。
柴田
最後に、大吉さんから、水防月間について、リスナーの皆さんにメッセージをお願いします。
大吉
はい。水害から命を守るためには、皆さん一人一人が危機感を持っていただいて、防災意識を高めてもらうということが大切です。繰り返しになりますが、まずはこの「水防月間」をきっかけにお住まいの地域のハザードマップを確認してみてください。水害の場合、「大雨や台風が来そう」といったように、ある程度は事前に想定ができると思います。そういった時に慌てないよう、自分がどういう行動をとるか、あらかじめ考え、備えておいてください。
柴田・
のり
はい。
柴田
今日は国土交通省水管理・国土保全局 河川環境課 水防企画室 企画専門官 大吉雄人さんをお迎えしました。大吉さん、ありがとうございました。
のり・
大吉
ありがとうございました。

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