メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

ラジオ番組

令和2年(2020年)5月10日・5月11日放送

柴田阿弥とオテンキのりのジャパン5.0

ギャンブル等依存症(文字で読む)

ゲスト
  • 内閣官房
    ギャンブル等依存症対策推進本部事務局参事官
    西川 隆久
柴田
今日のテーマは「ギャンブル等依存症」です。実は、今月14日から20日までが、「ギャンブル等依存症問題啓発週間」なんだそうですよ。
柴田
ゲストをお迎えしています。内閣官房 ギャンブル等依存症対策推進本部事務局参事官西川隆久さんです。
のり・
西川・
柴田
よろしくお願いします。
のり
まず、「依存症」という言葉はよく聞きますけれども、依存の対象にはどのようなものがありますか?
西川
はい。人が依存する対象は様々ですが、代表的なものとして、アルコール、薬物、ギャンブルなどがあります。「ギャンブル等依存症問題啓発週間」の「ギャンブル等」とは、競馬、競輪、オートレース、モーターボート競走といった公営競技や、パチンコ・パチスロ等を指します。
柴田
依存症になるとまず、どのような問題が起きるのでしょうか?
西川
はい。本人と家族それぞれの健全な社会生活に影響が出てきます。依存症に共通することは、例えば、家族との喧嘩が増える、生活リズムが崩れる、体調を壊す、お金を使いすぎる、といったことです。
柴田
どのような方が依存症になるのですか?
西川
はい。どんな方でも依存症になる可能性はあります。本人の意思が弱いから、だらしない性格だから、というのは誤解です。
柴田
アルコールや薬物といった“物質への依存”と、ギャンブル等といった“行動への依存”で何か違いはありますか?
西川
はい。ギャンブル等は、アルコールや薬物のように直接、身体に健康被害などの症状が出にくいため、本人や家族が依存症と気づくのが遅くなってしまうということがよく言われます。
柴田
では、ギャンブル等依存症の症状について教えてください。
西川
はい。例えば、興奮を求めて掛け金が増えていく、負けたお金をギャンブルで取り返そうとする、ギャンブルのことで嘘をついたり、借金をしたりする、といった症状が特徴的です。
柴田
このような症状が出てくると、ギャンブルが第一で他のことは考えられないといった生活になってしまうということですね。
西川
そのとおりです。ギャンブルを優先して、他の活動がおろそかになってしまいます。その結果、自分や家族、職場などに悪影響を及ぼす可能性があります。
柴田
さらには社会問題に発展する場合もありますよね?
西川
そうです。ギャンブル等依存症が、多重債務や貧困、虐待、それから自殺、犯罪等の重大な社会問題につながる場合があります。
柴田
一人だけの問題ではなくて身近にいる人が被害を被ってしまう可能性があるということなんですね。
柴田
ギャンブル等依存症から回復することはできるのでしょうか?
西川
はい。回復することは可能です。適切な支援や治療を受けることによって、身体的にも精神的にも回復し、ギャンブル等に頼らない生き方をしていくことができるんです。
柴田
家庭や周りに、「依存症かもしれない」というケースがあったら、本人に注意を促すのはどうですか?
西川
本人には自覚がない、ということが多くありますので、自分の意思だけで、気持ちや行動をコントロールしようとしても、度々失敗します。そのため、周りがいくら本人を責めても、問題は解決しません。また、助けたいという気持ちで、借金を肩代わりすることは、むしろ状況を悪化させ、依存症と気付くのを遅らせてしまうおそれがあります。
柴田
では、具体的にどうしたらよいのでしょうか?
西川
「本人を責め立てること」は、避けてください。本人が依存症であると認めなかったり、周囲の方が疲弊したりすることも多いので、家族や周りに依存症と疑われる方がいたら、身近な相談機関や自助グループ、家族会などに相談して、適切なサポート方法について助言を受けてください。
柴田
「身近な相談機関」というのはどういうところか教えてください。
西川
はい。都道府県などが、精神保健センターや保健所などに専門の相談窓口を設置していることが多いです。お近くの専門相談窓口は、「依存症対策全国センター」のホームページから検索できます。
のり
「自助グループ」や「家族会」というのは、どのようなグループですか。
西川
はい。回復を目指す依存症の方々や家族が自主的に集まって、似たような立場や経験を持つ仲間として、交流し、助け合う民間のグループです。グループのメンバーと体験談や想いを分かち合って、知識を高め合うことで気付きや問題解決へのヒントを得る人が多くいます。
柴田
依存症に悩む方が自発的に作ったグループなんですね。
西川
はい。それから、ギャンブル等依存症は、医療機関で治療を受けることも有効で、専門的な治療を行っている医療機関があります。他にもギャンブル等依存症の回復などの支援を行う民間団体もありますので、詳しくは「依存症対策全国センター」のホームページをご覧ください。
柴田
まずは「依存症対策全国センター」のホームページを確認するということですね。
西川
はい。このサイトには、依存症について学べるクイズや漫画も掲載されていますので、気軽にご覧いただけると思います。
のり
社会と周りの人の支援が必要だということですね。さらに誰もがギャンブル等依存症になる可能性があるということですね。今日は非常に勉強になりました。
柴田
確かにそうですね。サポートしてくれるところがあるということも知りましたね。最後に西川さんから、リスナーの皆さんにメッセージをお願いします。
西川
はい。日本でのギャンブル等依存症に関する関心や理解は、まだまだ十分とは言えません。現在、政府としては、関係省庁が一丸となって、取組を進めています。今月14日から20日までの「ギャンブル等依存症問題啓発週間」を機に皆さんもギャンブル等依存症に関して、家族と話し合ったり、先ほど紹介したホームページを調べたりしてみてはいかがでしょうか。

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