メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

ラジオ番組

令和2年(2020年)6月7日・6月8日放送

柴田阿弥とオテンキのりのジャパン5.0

若い世代を中心とした食育の推進(文字で読む)

ゲスト
  • 農林水産省 消費・安全局 消費者行政・食育課
    課長補佐
    結城 あけみ
柴田
今日のテーマは、「若い世代を中心とした食育の推進」です。ゲストは、農林水産省 消費・安全局 消費者行政・食育課 課長補佐結城あけみさんです。
柴田
毎年6月が、食育月間だそうですね?
結城
はい、「食」は皆さんの日常生活の中で、欠かせないものだと思います。実は、「食育」というのは健全な食生活を実践するためにとても大切なことなんです。毎年6月が食育月間となっていることから、この機会に是非皆さんに食育について考えてみていただけると嬉しいです。
のり
僕は食べることが大好きなんですけど、「食育」というのをしっかり考えたことはなかったです。「食育」とはどのようなものなんですか?
結城
食育基本法が平成17年に制定されていますが、その中で、「食育」は、生きる力の基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置づけられています。様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること、これが「食育」です。
のり
そんな法律があることを僕は知らなかったんですけど、特にその「食育」を伝えたい世代ってあるんですか。
結城
はい。食育はあらゆる世代の方々にとって大切なものですが、20歳代、30歳代の若い世代は他の世代より食に関する知識や意識、実践状況等の面で課題が多く、また、この世代はこれから親になる世代でもあり、食に関する知識や取組を次世代に伝える役割もあるので、特に「食育」を考えていただきたいです。
のり
確かに、子どもたちの将来のことも考えると、まずは自分たちの食生活もしっかり考えなくちゃいけないということですね。
結城
はい、若い世代の方は、現在は健康で元気な方が多いと思うので、生活習慣病といってもぴんとこないかもしれませんが、将来に向けて生活習慣病の予防や健康寿命の延伸のため、若い頃、今からの食生活が重要であることを認識していただきたいです。
のり
今だけではなく将来のためも考えてということですけど、若い世代の食生活は、今どうなっているんですか?
結城
朝食を食べない人が多いという課題があります。昨年10月に農林水産省が実施した「食育に関する意識調査」によると、20歳代、30歳代の男女のうち、「朝食を週に2~3日食べる」又は「ほとんど食べない」と回答した方の割合は25.8%にものぼりました。国ではこの割合を今年度までに15%以下に低下させることを目指しています。
柴田
朝食を食べるとどんないいことがありますか?
結城
朝食を食べる習慣は、生活リズムと関係しています。朝食を食べる人は食べない人に比べて、早寝・早起きの人が多いことや、睡眠の質がよく、不眠傾向が少ないことが報告されています。また、朝食を食べる習慣は心の健康と関係しており、中学生、成人を対象とした研究では、朝食を毎日食べる人はそうでない人と比較して、ストレスを感じていない人が多いことが報告されています。
柴田
生活リズムを整える意味でも朝食は食べたいですよね。また、バランスよく食事をとることも大事ですよね。
のり
私たちの世代や、一人暮らしをしている人たちなどは、ごはんとおかずが揃った食事を1日に1回取れれば、まだいい方かもしれないと思うのですが。
結城
毎日忙しい人ほど、そうしたケースになるでしょうね。同じく「食育に関する意識調査」では、20歳代、30歳代男女のうち『主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上ほぼ毎日食べている』人が37.3%という結果が出ています。この割合を今年度までに55%以上に高めることを目指しています。
のり
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事と言うと、主食というのはごはん、主菜はハンバーグ、副菜はサラダというイメージで良いんですか?
結城
はい、その通りです。主食とは、ごはんのほか、パン、麺など。主菜とは、肉、魚、卵、大豆製品などを使ったメインの料理、副菜とは、野菜、きのこ、いも、海藻などを使った料理です。
柴田
意識としては、バランスの良い食事を、と思っているんですが、主食・主菜・副菜がそろった食事をしていることは少ないかもしれません。
結城
確かにそうですね。先ほどと同じ調査で、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上食べていることが「ほぼ毎日」ではない方を対象に、この食事のために必要なことを聞いたところ、20歳代、30歳代では、男女ともに、「時間があること」、「手間がかからないこと」、「食費に余裕があること」を挙げていました。
のり
逆に言えば、食事の準備時間を十分確保できなかったり、食事に手間をかけられなかったり、といった事情があるんですかね。
柴田
手軽にバランスよく食事をとることが出来る組み合わせの工夫やおすすめなど教えていただきたいです。
結城
はい。例えば、ランチでスパゲティナポリタンとケーキなどのデザートを買っている人は、ケーキを野菜サラダに替えてみるなどの工夫で主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を取ることができます。
柴田
すごく手の込んだことをしなくても、ちょっとした工夫で、バランスのとれた食事になるんですね!
結城
例えば、ロコモコ丼やカレーライスなど、主食、主菜、副菜を1皿に盛り合わせた料理であれば、ワンプレートで済みます。ただ、いつもワンプレートで良いということではなく、昔から食べられてきた日本の伝統的な食事、例えば、ごはん、焼き魚、おひたしなどを組み合わせた食事も大切にしていただきたいと思います。
のり
「野菜は高い」とか、「使い切れず腐らせてしまう」などの理由で、野菜を買うのをためらってしまう方も多いかもしれないですけど・・・
結城
そうですよね。そのときは値段が手頃な旬の野菜を買う、冷凍野菜を活用する、といった方法を検討いただいても良いと思います。現在テレワークを実施している企業も増えており、会社に出勤できない方々も多くいらっしゃいますが、バランスの良いメニューを提供する企業の社員食堂も増えており、健全な食生活の実践や食育の推進に貢献いただけると期待しています。
柴田
今日の放送を聞いて、「食育」に興味を持った人はどうしたら良いですか?
結城
はい、農林水産省のHPには、食育の取組を紹介した「食育白書」をはじめ、いろいろな情報を掲載しています。是非「食育 農林水産省」で検索してください。
結城
また、食育の優れた取組を表彰する「食育活動表彰」の募集が、7月下旬頃に始まりますので、食育に取り組まれている団体や個人の方は、農林水産省HPで詳細を確認の上、是非ご応募下さい。

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