メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

ラジオ番組

令和2年(2020年)8月9日・8月10日放送

柴田阿弥とオテンキのりのジャパン5.0

環境のために、身近なところからライフスタイルを見直そう!(文字で読む)

ゲスト
  • 経済産業省
    産業技術環境局
    資源循環経済課長
    横手 広樹
柴田
今日のゲストは、経済産業省 資源循環経済課長の横手広樹さんです。よろしくお願いします。
柴田
レジ袋有料化のニュースがたくさんあったので、マイバッグを持っている人は増えた感じがしますよね。
のり
そうですよね。前より見るようになりましたよね。
柴田
横手さん、まず、レジ袋有料化義務化の背景を教えてください。
横手
はい。プラスチックは、軽くて丈夫で衛生的ですし、私たちの生活に欠かせないものです。ただ、土に還らない素材もありますし、今、海洋に流出したプラスチックごみが大変な問題になっています。そのため、プラスチックの過剰な使用を抑え、削減し、賢く利用していくことが必要だと思っています。
柴田
私も映像で見たことがありますが、海洋プラスチックのごみは気になります。
のり
海岸にペットボトルとかビニール袋が流れつく映像を見ると、悲しくなるんですよね。
柴田
なりますよね。小さなプラスチックの破片を、魚が飲み込んでいるというようなニュースも聞いたことがありますね。
横手
はい。そうした状況を背景として、今年の7月1日から、全国でレジ袋の有料化義務化が始まりました。
柴田
なるほど。
のり
僕もこれまでは何気なく、レジ袋をもらっていましたけど、この有料化を機に、マイバッグを買いました。ちゃんと今日も持ってきて、ポケットに入ってるんです。
柴田
一方で、有料化の対象とならないレジ袋もあるんですよね?
横手
まずはプラスチック製ではない紙袋であるとか布袋。あとはロール袋というスーパーでお肉などを買った後に、衛生目的で入れるような持ち手がない袋です。
柴田
ほかにもありますか?
横手
厚手の袋は無料での提供可能とさせていただいています。繰り返し使っていただくことで、レジ袋の過剰な使用を抑えていくことができるためです。
柴田
使い捨てじゃないから環境を守れるのですね!
横手
また、海洋生分解性プラスチックの配合率が100%のもの。それから、バイオマス素材の配合率が25%以上のものも無料での提供が可能です。
のり
「海洋生分解性」…「バイオマス」…初めて聞きました。
柴田
私たち消費者からすると、素材を意識したことはなかったですね。
横手
海洋生分解性プラスチックは、海で分解されるプラスチックで、日本企業の技術力が世界をリードしています。また、バイオマスプラスチックは植物などを原料としたプラスチックですので、持続的な資源の利用が可能です。レジ袋の有料化をきっかけに、是非こうした環境に良い素材があるということも含めて、環境のことを考えていただきたいと思います。
のり
「絶対にレジ袋をもらっちゃダメ」、ということじゃないんですね。
横手
はい。そのとおりです。「不必要に使わない、もらわない」ということが大事ですので、まずは身近なレジ袋から、「それは本当に必要か」ということを考えていただいて、ライフスタイルの見直しにつなげていただきたいと思っています。
柴田
なるほど。そういうことなんですね。
横手
実はレジ袋の有料化義務化に先立ちまして今年の1月から2月にかけて、経済産業省などいくつかの省庁庁舎内のコンビニの店舗で「ナッジ」と呼ばれる行動経済学に基づいた実験を行いました。
柴田・のり
ナッジ?
横手
はい。「ナッジ」というのは、行動経済学の知見に基づく工夫や仕組によって、人々がより望ましい行動を自発的に選択していくように促す手法です。有名な事例は、オランダのスキポール空港の男子トイレの事例です。小便器の中に1匹のハエの絵を書いたところ、みんなそこを狙って用を足すようになりトイレの周りが汚れなくなったという事例です。今回実施した実験は、具体的には参加していただいたコンビニ店舗で、レジ袋が必要かどうか買物客の皆さんに「申告カード」または「辞退カード」を提示してもらいました。
のり
結果はどのようになったのですか?
横手
はい。まず従来のように、レジ袋を配布するという前提で「要らない人は辞退カードを出してください」というふうにした店舗。ここでは実験前と比べて辞退率がほとんど変化しませんでした。
柴田
配布が前提だと、そんな気がします・・・逆のケースは、どうでしたか?
横手
はい、レジ袋を配布しないということを前提に「必要な方は申告カードを提示してください」とした店舗では、辞退率が大幅に上昇しました。
柴田
ということは、レジ袋を配布しないことを前提にすれば、コンビニなどでもレジ袋の削減につながるということですか?
横手
はい。その可能性を見出した実験だったと思っています。さらに、レジ袋を配布しないことを前提に申告カードを出していただく際に、その申告カードに海洋ごみや海岸のごみの写真を載せたり、「レジ袋の規制を導入する国は60か国以上となっています」という情報を載せたりしたところ、辞退率が実験前と比べて3倍以上となりました。
のり
ビジュアルなどに訴えかけるって、有効なんですね。
柴田
有料化義務化の実施に至るにはそんな実験もあったのですね。そして、「ライフスタイルの見直し」ということですが、レジ袋をもらわないこと以外に私たちにできることは何でしょう?
横手
はい。プラスチック製品の過剰な消費を抑えていくという意味では、例えばコンビニやスーパー、テイクアウトの飲食店に行った際に、プラスチックのスプーンやストローを不必要にもらわない、ということも、環境問題の解決につながると思います。
のり
確かにレジ袋だけじゃなくて、身近な使い捨てのものとかは何気なくもらっているものが多いですよね。
柴田
最近はストローが紙製のお店が増えましたよね。
のり
みんなが、もらったり使ったりするものを必要最低限度に抑えれば、その分ごみが減るということですね。
横手
はい、そのとおりです。冒頭でもお伝えしましたが、プラスチック自体は、軽くて丈夫で衛生的ですし、私たちの生活に欠かせないものです。医療用ガウン、フェイスガード、不織布マスクなどにも使われています。賢く利用してプラスチック製品の過剰な消費を抑えていくことがとても大切です。マイバッグを普段から使うことで、環境問題を考えるきっかけにしていただきたいです。
柴田
ちなみに、マイバッグは定期的に洗った方がいいそうですよ!
のり
お惣菜などの汁が少しこぼれる時がありますからね。
柴田
衛生面にも気を付けつつ環境問題にも取り組んでいきたいですね。
横手
はい。関係省庁からお示しさせていただいている、新しい生活様式の「お買い物エチケット」の中でも、マイバッグへの袋詰めは皆さんご自身で行っていただきたいということや、マイバッグの使用前・使用後での洗浄・消毒のご協力をお願いしています。
柴田
感染予防も気を付けながらマイバッグを使わないといけないですね。
柴田
最後に、改めて、横手さんからお伝えしたいことはありますか?
横手
はい。有料化が義務付けられてから1か月がたちましたが、引き続き、過剰なプラスチックの使用を抑制し、賢く使っていくことにご協力いただきたいと思います。

バックナンバー

2020年       4月 5月 6月 7月 8月 9月