メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

ラジオ番組

令和2年(2020年)9月13日・9月14日放送

柴田阿弥とオテンキのりのジャパン5.0

アーティストやアスリートを支える税の制度(文字で読む)

ゲスト
  • 文化庁
    文化経済・国際課 専門官
    堀 達也
柴田
今日のゲストです。文化庁文化経済・国際課の堀達也さんです。堀さんよろしくお願いします。
柴田
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で多くのイベントが中止になりましたよね。
はい、政府や自治体からの自粛要請を受けて数多くのイベント主催者の皆さんが、参加者の安全を確保するために、苦渋の決断で文化芸術やスポーツのイベントの中止や延期などに踏み切られました。
のり
そうですよね。
そのようなイベントに対して「チケット代金の払戻しを受けないで寄附したい」というファンの皆さんの動きがあることを耳にしまして、そうした思いに少しでも応えられればと考え、新しい税の優遇制度を創りました。
あえてチケットの払戻しを受けないことを選んだ方が、その『寄附』した分について税の優遇を受けられる制度、通称「チケット寄附税制」が、5月1日から始まっています。
柴田
その税の優遇が受けられる制度の対象となるイベントは、どのようなものですか?
はい。文化芸術とスポーツに関するものは幅広く対象にしています。例えば、音楽、演劇、能楽などの伝統文化はもちろん、同人誌即売会なども対象となります。スポーツでは、Bリーグ・Jリーグなどの試合観戦、あるいはマラソンイベントなど、多岐にわたって対象となります。
柴田
そのようなイベントであれば自動的に全て対象となるんですか?
いえ、イベント主催者が文化庁やスポーツ庁に申請をして、指定を受けたイベントが対象となります。
のり
そうなんですね。自分の持っているチケットが指定を受けたイベントかどうかは、どうやって確認すればいいんですか?
文化庁やスポーツ庁のホームページか、イベント主催者のオフィシャルサイトで確認できます。
柴田
なるほど。では、ホームページで確認した後、チケットを持っている人が「イベントは中止になったけど払戻しを受けないことで寄附したい」と思った場合はどうしたらいいですか?
具体的な方法はイベントによって異なります。まずは、イベント主催者のオフィシャルサイトなどで、この制度に関する窓口を確認してください。その上で、お手元にチケットをご用意いただき、「チケットの払戻しを受けずに寄附したい」ということをご相談ください。
のり
その後はどうすればいいですか?
イベント主催者から指示のあった資料をご提出いただいた後、2種類の証明書(1)「指定行事証明書」(2)「払戻請求権放棄証明書」が届きます。この2つの証明書を翌年の確定申告の際に提出することで、寄附合計額から2,000円を引いた額に対して最大50%に当たる金額が所得税などから控除されます。
柴田
1万円のチケットだと2,000円を引いて8,000円ですよね。その50%で4,000円の税額控除となるわけですね。
ただし、年間で20万円までのチケット代金分が、この制度の税優遇の対象となります。20万円を超えた部分は対象外となりますのでご注意ください。
のり
わかりました。この自粛要請が解除になったあとのイベントも対象ですか?
はい、今年2月1日から来年1月31日までに日本国内で開催予定だったイベントが対象となります。ただし、感染拡大防止とは別の理由で中止や延期になった場合、あるいは払戻しを行っていないイベントは対象外です。
のり
購入したチケットについて、イベント主催者や施設運営者が発信する情報を確認しないといけないですね!
柴田
すでにチケットの払戻し受けてしまった方は、寄附できませんか?
いえ、すでにチケットの払戻しを受けたという方でも、チケット金額相当の寄附を行えば税優遇の対象となる可能性があります。こちらもまずは、各イベント主催者のオフィシャルサイトなどで手続をご確認ください。
柴田
私、学生の時もコンサートに行っていたんですが、所得税を納めていない学生についても、税優遇の対象になりますか?
所得税を納めていなければ税優遇の対象にはならないんですが、例えば保護者の方がチケット代金を負担している場合などは、保護者の方が寄附の控除を受けることが可能です。
のり
詳しく調べたいという人はどうしたら良いでしょうか?
文化庁のホームページやTwitter、LINEなどのSNSで指定イベントの一覧ですとかQ&Aなどをご覧いただけます。「チケット寄附税制」というワードで検索してください。
のり
はい。でも今までこうした寄附の文化って日本ではあまりなじみが無かったですよね?
そうなんです。新型コロナウイルス感染症の影響で、文化芸術に関わる方は大変な苦境に立たされています。そうした中でも文化芸術に関わる方向けの寄附基金を作る動きやクラウドファンディングなどの動きが出てきました。
文化庁としても、例のない予算規模で文化芸術に関わる皆さんへの直接の支援に取り組んでいますが、やはり文化芸術を応援したいという皆さんの寄附の動きが大きな力になっているというふうに感じています。「チケット寄附税制」は、これまでは対象が公益法人などに限られていた従来の寄附制度を抜本的に拡充しており、一人一人が気軽に、いわゆる”推し”のイベントを応援するための寄附を、税金面からも後押しできるようにしました。
のり
確かに自分のお気に入りのイベントに直接寄附できて、納める税金を減らせるというのはうれしいですよね。
柴田
あと海外だと、よく寄附をするという話を聞きますよね。
そのとおりです。海外では政府の支援に加えて、愛好家による寄附が芸術や文化を支えているという側面があります。日本でも文化芸術に関わる方と愛する方、相互の支え合いがもっと進むと良いなと思っています。
柴田
最後に、堀さんからお伝えしたいことはありますか?
新型コロナウイルス感染症の影響で、文化芸術は非常に大変な状況にあって未曽有の危機にありますが、その一方でオンライン公演などの取組みや、バーチャルコンテンツの広がりなど、これまでにない新しい動きがたくさん出てきていると考えています。まずは、足下の辛い状況を乗り越えるということが最優先ですが、その一方で新たな文化芸術を創る様々な挑戦が出てきているので、それを積極的に応援していきたいと考えています。

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