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メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

ラジオ番組

令和3年(2021年)2月21日・2月22日放送

柴田阿弥とオテンキのりのジャパン5.0

学校での多様な性への理解(文字で読む)

ゲスト
  • 文部科学省
    初等中等教育局 児童生徒課長
    江口 有隣
柴田
今日のゲストは、文部科学省児童生徒課長の江口有隣さんです。
柴田
LGBTというワードは、以前と比べると聞く機会が増えたかもしれませんが、それぞれのアルファベットにどのような意味があるのか、教えていただけますか。
江口
一般的に、「L」はLesbianの略で、女性の同性愛者の方。「G」はGayで、男性の同性愛者の方。「B」はBisexualで、恋愛対象が男性にも女性にも向いている方。「T」はTransgenderで、身体と心の性が一致しないため、身体の性に違和感を持つ方、と言われています。政府が出す文書などでは、「性的指向・性自認」などと書かれることもあります。
柴田
LGBTの子供たちの中には、悩みを抱えている子も少なくないでしょうし、周りに伝えたいかどうかもそれぞれ違いますよね?
江口
誰にも伝えたくないという子、信頼している周りの友達だけに伝えたいという子、友達以外にもオープンにしたい子など、本当に様々です。
のり
LGBTの子が勇気を持って周りに告白した後、周りのリアクションにショックを受けて、心を閉ざしてしまうケースもありますよね。
江口
そうですね。「あっ、そうなんだ」といったようにフラットに受け入れて、「これからも関係は変わらないよ」ということが伝わるリアクションなら、その子も安心することが多いかなと思います。
柴田
驚いたようにしてしまうと、相手を傷つけてしまうかもしれないですよね。ただ、「こうすべき」というリアクションはないのかもしれないですね。
柴田
普段から、自分の身近にも、LGBTの方がいると思っていることが大事なのかな。
柴田
あと、打ち明けられるのも対面ではなく、リモートでパソコンの画面越しや、LINEでのやり取りの中で伝えられる、といったこともあるかもしれません。
のり
どのような伝えられ方でも、信頼して打ち明けてくれているのだから、友達としてしっかりと向き合うことが大事ですよね。
柴田
今学校では、LGBTの子供たちに、どのような対応が取られているのですか?
江口
文部科学省では、子供たちの心情に配慮したきめ細かい対応を取っていただくよう、学校現場にお願いしています。例えば、服装に違和感を持つ子供がいる場合、その子が着たいと思う性別の制服や体操着の着用を認めるなど、個別の状況に応じた対応が取られています。
柴田
学校によっては、男女共通の制服や、性別に関係なく、組合せを自由に選べる制服を導入しているところもありますよね。
江口
そのほかにも、着替える時に保健室の利用を認めたり、トイレは職員トイレや多目的トイレの利用を認めたりしているところもあります。ただ、こうした対応は学校側の判断で一律に行うのではなく、本人の意向を十分に聞いて、対応を望んだ場合に対応していただくようお願いしています。
のり
本人の気持ちをよく確認することが大切ですね。
江口
そうですね。学校側に求められる対応は、服装や更衣室、トイレだけではなく、髪型や名前の呼び方、授業や部活、修学旅行での配慮など、様々な場面で考えられます。
柴田
家庭などでの対応はいかがでしょうか。もし保護者の方が、お子さんから自分の性のことで悩んでいることを打ち明けられた場合、どのような対応をするのがよいでしょうか?
江口
まずは、お子さんの悩みや不安などを、落ち着いてゆっくり聞いてあげることが大事です。親に「心配をかけたくない」、「言いづらい」と考えている子供もいるようです。
のり
お子さんの気持ちに寄り添って、ゆっくり話を聞くことですね。
江口
過剰に驚いたり、その子の人格を否定したりするようなことがあってはいけません。「そうなんだ、話してくれてありがとう」と受け入れることも、その後の関係性を築く上で大事になります。
のり
学校の話に戻りますが、先生が相談を受けた場合はどうでしょうか?
江口
同じように、まずはその子の悩みや不安などを、落ち着いてゆっくり聞くことが大事です。LGBTに限らず、先生は子供の良き理解者になることが必要だと思います。
のり
「ほかの先生には黙っていてほしい」と言われたら、相談を受けた先生はどうしたらよいですか?
江口
そういう場合も、本人の意向を尊重してほしいと思います。先生自身が良かれと思ったとしても、本人の意向が大事です。勝手にほかの先生に伝えてしまい、その子がそのことに気付いた場合、心を閉ざしてしまうかもしれません。また、クラスメイトにまで話が広まった場合、いじめにつながるかもしれません。
柴田
良かれと思って、というのは、ほかの先生も事前に知っておいた方がよいだろうという善意からでしょうか?
江口
例えば、本人が「職員トイレを使いたい」と相談してきた場合、ほかの先生たちにも事情を知っておいていただく必要があると思います。相談を受けた先生は、「職員トイレを使う理由をほかの先生に伝えて大丈夫か」ということを、本人によく確認することが大事です。
柴田
信頼している先生に話したのに、自分の知らないところで話が広まってしまったら、本人のショックも大きいと思いますので、気を付けないといけませんね。
江口
子供によっては、「誰々さんになら伝えてもよい」というケースもあるかもしれませんので、先生と本人の間で、十分に確認が必要です。
柴田
最後に、江口さんから皆さんにメッセージをお願いします。
江口
多様性を認めることが、社会の様々なところで求められるようになってきています。学校でも同様です。当事者の子供たちが安心して学校に通えるよう、先生たちが良き理解者となり、それぞれの状況に合った、きめ細かい対応ができるよう、文部科学省としても努力していきたいと思っています。

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