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メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

ラジオ番組

令和3年(2021年)3月7日・3月8日放送

柴田阿弥とオテンキのりのジャパン5.0

福島から世界へ!特産品でふるさとを元気に!(文字で読む)

ゲスト
  • 株式会社ももがある
    代表取締役
    齋藤 由芙子
柴田
今日のゲストは、株式会社ももがある代表取締役の齋藤由芙子さんです。
のり
まず「ももがある」というのは、どのような会社でしょうか?
齋藤
「ももがある」は、完熟桃を瞬間冷凍した「ももふる」という商品を始めとして、地元で収穫された果物や野菜を原料にした、無添加で手作りの加工食品を製造販売している会社です。2016年創業、メンバーは全員女性で、今は8名で商品を作っています。
柴田
齋藤さんは、福島市のご出身ですか?
齋藤
はい、そうです。出身は福島市ですが、仙台にある音楽科の大学を卒業した後は、仙台の放送局でディレクターをする傍ら、音楽活動を行っていました。その後、放送局を辞め、音楽活動からも離れ、新たに飲食店の立ち上げから組織化まで関わることとなりました。
柴田
東日本大震災の当日は、どこで何をされていましたか?
齋藤
当時は、仙台駅前にある地下の音楽スタジオにいて、ちょうど生徒と曲作りをしていました。その時に、いきなり聞いたことのないスマートフォンのアラームが鳴り、「これは危ない」と思ってみんなで地上に出ると、立っていられないほどの揺れを感じました。その後は、交通手段が全部止まっていたので、6時間くらいかけて、歩いて帰宅したことを覚えています。
柴田
震災後は、どうされていましたか?
齋藤
ボランティア活動をしていましたが、その当時、福島の実家が放射能の心配があったため、仙台から福島に戻り、放射能のモニタリングの仕事をしていました。
柴田
そこから、地元の果物として食べ慣れていた桃を強く意識するようになったのは、どのようなきっかけがあったんでしょうか?
齋藤
福島の桃農家へ行った時、畑に完熟桃が積んでありました。「なぜ、こんなに積んであるのですか?」と聞くと、「これは、出荷基準に満たないからお金にならない。完熟で美味しいけれど、忙しいから手が回らない。もったいないから、誰かに引き取ってもらえるとうれしい。」というつぶやきを聞きました。値がつかなくて破棄する桃も、きちんと流通に乗せて値をつけられれば、農家の収入も増え、美味しい桃も食べられるようになるのではないか、と思ったのがきっかけです。
柴田
ただ、なかなか一筋縄では行かなかったのですよね。
齋藤
まず、農業者(一次産業)が製造・加工(二次産業)や販売(三次産業)にも取り組む商品、いわゆる6次化商品の試作品を作りました。しかし、試作品を作るため借りていた工場が、震災の影響で廃業することになったため、設備ごとその会社を引き継ぐ形で、会社を設立したという経緯です。
柴田
会社経営は不安ではなかったですか?
齋藤
周りからは大反対されましたが、とりあえず3年と決めて家族を説得し、今5年経ったので、それはクリアしたかなと思っています。分からないこと、助けてほしいことは、周りに聞いたりしてここまで来たという感じです。
柴田
紆余曲折あって、誕生した商品が、今日、スタジオに用意されています。果肉がゴロっとしていて、見た目はもう完全に桃ですね。
齋藤
最低限素材を活かすために、味付けはせず、コーティングだけなので無添加で、赤ちゃんでも食べられます。
柴田
福島の桃は、どれくらいの種類があるのですか?
齋藤
福島だけで、50種類以上あります。私もこの事業を始めるまでは、3、4種類しか知らなかったのですが、実の感じ、甘さ、色など、実際作って見ると違いが分かります。生産量が全国で二番目というところでもいろいろな可能性があるので、PRしていきたいです。
のり
福島の農業の現状は、いかがでしょうか?
齋藤
福島の農業は、この10年で風評被害もある程度なくなり、応援してくれる方が多くなってきたので、震災前と同じくらいに戻りつつあるのではないかと思っています。生産者の方は、本当に美味しいものを作っていて、そこに誇りを持っているのですが、もう少しPRして美味しさを伝えていければ、前よりも、もっともっと農業界も盛り上がっていくと思います。
柴田
復興大臣が被災地での優れた取組を顕彰する企業の一社に、「ももがある」が選ばれたそうですね。
齋藤
まず農家さんがあって、加えて何かしようとする人が集まった結果だとは思いますが、企業による産業復興事例ということで、顕彰をいただきました。
のり
今、福島にどのような思いがありますか?
齋藤
福島には、本当に素晴らしい自然と恵まれた食文化がたくさんあります。今までPRできていなかった魅力を、私たちの世代がしっかり伝えていけたらよいと思います。新型コロナウイルスが収まったら、実際に福島に足を運んでもらって、おいしい食や文化を体験していただくことが、一番の復興なのではないかと思います。
柴田
復興への取組については、復興庁のホームページでも紹介しています。東日本大震災発災10年のポータルサイトを是非ご覧ください。「復興庁 10年 ポータルサイト」で検索できます。

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