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メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

ラジオ番組

令和3年(2021年)5月2日放送

青木源太・足立梨花 Sunday Collection

みんなの思いやりで安全快適に! ベビーカーのある車内(文字で読む)

ゲスト
  • 国土交通省 総合政策局 バリアフリー政策課長
    真鍋 英樹

ベビーカーを使用する方が安全・快適に公共交通機関を利用できるよう、みんなに心掛けていただきたいことがあります。今回は、「みんなの思いやりで安全・快適に! ベビーカーのある車内」というテーマで深掘りしました。

青木
足立さんは〝ピクトグラム″って知っていますか?
足立
はい、知っています。
青木
〝ピクトグラム″は、一般的に〝絵文字″、〝絵言葉″と言われるマークで、シンプルな絵で情報を伝えるものです。駅や空港、電車などの乗り物、公共施設などでよく見掛けます。馴染み深いのは、緑と白の非常口マーク。逃げる人が描かれた絵文字です。
足立
一目で表現されている内容が理解できるので、とても便利ですよね。
青木
では、ベースは青、絵文字が白のマークで、子供を乗せたベビーカーを押す人が描かれているこのピクトグラムは、見たことがありますか?
足立
こちらは、初めて見ました。
青木
これは、正式名称を「ベビーカーマーク」と言います。ベビーカー使用者が、安心して利用できる場所や設備を表しています。例えば、エレベーターや電車・バスの車内のスペースが確保できる場所など、様々な所で使用されている統一的なマークで、JIS規格にもなっています。電車やバスで言うと、ドア付近、車内の開けたスペース、駅や施設のエレベーターのドア付近などに貼られていることが多いんです。
足立
そうなんですね。意識して見ていないだけなのかもしれません。
青木
実は、2014年から全国で使用されているんですが、まだ十分に知られていないようで、昨年、内閣府が行った調査によると、「見たことはないし、内容も知らなかった」という方が、およそ43パーセントいるそうです。
足立
公共交通機関を利用する方は多いのに、なぜあまり知られていないのか、気になります。
青木
その辺りのことも含め、公共交通機関におけるベビーカー使用について、スペシャリストにお話を伺っていきましょう。国土交通省バリアフリー政策課長の真鍋英樹さんです。まず、ベビーカーマークが十分に知られていない理由ですが、どんなことが考えられるのか教えてください。
真鍋
主な理由は、ベビーカーを使用する世代が限られていることが考えられます。
青木
ベビーカーを使用するのは、子育て世代と、それをサポートする祖父母世代の方々。ベビーカーマークは2014年に誕生した新しいマークですから、現在、40代、50代の方が子育てをしていた頃にはなかったので、馴染みがなかいということかもしれません。
足立
ベビーカーマークができたのは、結構最近なんですね。
青木
先ほどの調査を見ても、40代、50代は、ベビーカーマークの認知度が他の世代と比べて低いという結果が出ています。
真鍋
40代、50代の方は、自らベビーカーを使用する機会が少ないので、残念ながら、マークが風景の一部になってしまっている方が、比較的多いと思います。
青木
こうしたベビーカーマークの認知度の違いや、公共交通機関におけるベビーカー使用に関する考え方の違いから、トラブルや事故が発生しているんですよね。
真鍋
はい。近年、公共交通機関や公共施設はバリアフリー化が進み、ベビーカーを使用しやすい環境になっています。電車やバスでは、原則としてベビーカーを折り畳まずに乗車することができます。このことについては、およそ9割の方が賛成という調査結果も出ていますが、反対の方もいて、トラブルが発生してしまうんです。
青木
国土交通省が昨年、インターネットで行ったアンケートによると、「車内が大変混雑している時の使用は反対」「子供が乗っていないのにベビーカーを広げたまま乗車するのは反対」「出入口付近にいるのは反対」などの声が上がっています。
足立
電車の場合、通路にいる方や周囲の人とぶつかるなど危険があると思います。
青木
車内が混雑している時や、満員電車だと、気持ちに余裕がなくなり、他者への優しさまで、思い至らないのかもしれません。私も子育てをしていて分かったのですが、ベビーカーを使う時期は荷物が多いので、どうしてもベビーカーを広げてしまうというのはあると思います。
足立
子どもがベビーカーに乗っていない時は、その分荷物を置けるため、必要な場面も出てくるんですよね。
青木
ほかにも、反対する理由としてこんな声もあります。「子供が危険だと思う。押し潰してしまいそう。子供に上から物を落としてしまったら怖いし、ベビーカーを使用している人も、とっさに助けることが難しいと思う」「事故が発生したら、ベビーカーは乗客に被害をもたらす危険物に変わる」「ベビーカーをブルドーザーのようにして押し込まれたことが何度かある」「ベビーカーを乗せられるのは権利だと思って、ふてぶてしい人がいる」、などです。
足立
どちらの意見の人が悪いとは言い切れませんが、公共交通機関でベビーカーを使用することについては、様々な考え方があるんですね。
真鍋
そうですね。ただ、公共交通機関は、誰もが利用するものです。利用する全ての方が、安全で快適に過ごしていただくには、相手の立場を理解して、お互いを思いやり、譲り合うことが必要となってきます。
足立
ベビーカーを使用する方も、その周りにいる方も、みんながちょっとした気遣いを持つことが大切ですよね。
青木
ベビーカーを使用している方に心掛けていただきたいことは、どんなことがありますか?
真鍋
ベビーカーは、大切な命を乗せています。電車やバスの思わぬ動きで、ベビーカーから子供が転落しないようシートベルトを着用してください。さらに、ホームやバス停、車内ではベビーカーのストッパーを掛け、手もしっかりと添えてください。
青木
傾斜や走行中の反動で動き出して周囲の方と接触しないよう、固定するんですね。また、ストッパーを掛ける際は、その向きにも注意が必要なんですよね。
真鍋
駅のホームには、微妙な傾斜が付いている場合があります。このため、ベビーカーが前に進んでホームから落ちないように、線路に対して平行になるように止めてください。また、バスの車内では、ベビーカーを進行方向後ろ向きにすると、急ブレーキが掛かった時など、赤ちゃんへの衝撃を和げることができます。
足立
ちなみに、ベビーカーを使用する方は、車内で場所を取らないよう、気を遣っていると思うんですが、どこに止めるのがよいとされているんですか?
真鍋
バスの車内では、原則としてベビーカーは折り畳まずに、空いているスペースに置いていただけます。電車の場合も、どこに止めてもよいですが、車内の壁や床に、ベビーカーマークのあるフリースペースがあれば、そこを利用するのが安心です。
青木
座席がなくて少し広くなっている、ベビーカーや車椅子用のスペースがありますよね。バスの場合は、座席にベビーカーを止める固定ベルトが付いている椅子もあるので、  そこを利用するのもよいですね。
真鍋
ただし、走行環境によっては、ベビーカーを折り畳み、着席での乗車をお願いする場合もあります。乗務員の指示に従っていただければと思います。
青木
それから、電車やバスは、どうしても出入口に、段差や隙間が生じてしまいます。乗り降りの際には、その点に注意してベビーカーを操作することも求められますね。
真鍋
ベビーカーを持ち上げる際に、段差でつまずいたり、慌ててしまい、隙間や溝にベビーカーの車輪が挟まってしまう、といった事故が発生していますので、乗り降りの際には、十分にご注意ください。
足立
駅の階段やエスカレーターではどうすればよいですか?
真鍋
階段やエスカレーターでは、お子さんをベビーカーから降ろして利用することをお願いしています。エスカレーターの急停止などにより、バランスを崩して転落したら、大きな事故につながる危険があります。荷物が多かったりして困った時は、駅係員あるいは周りの方に、協力をお願いしてください。
足立
遠慮せずに周りの人に声を掛けて欲しいですし、お互い思いやりや気遣いを持って声を掛けられるとよいですね。
青木
荷物やベビーカーを周りの方が手助けしてくれると、お子さんに集中できますよね。
足立
危険も減らせますよね。
青木
国土交通省が行ったアンケートでは、「乗り降りを手伝ってもらった」「ベビーカーのための場所を空けてもらった」「席を譲ってもらった」「乗り降りする順番を譲ってもらった」、という声も上がっていますから、温かい目で見守っている方も多いと思います。
足立
そういう場面に遭遇すると、そばで見ている方も温かい気持ちになりますよね。ベビーカーを使用している方が車内に入ってきたら、車内が優しい雰囲気に包まれればよいですね。
青木
みんなでそういう雰囲気を作っていきたいですね。
真鍋
今月は、ベビーカーを使用しやすい環境作りに向けて、皆様の理解を深めるため、ポスター掲示などのキャンペーンを実施しています。ベビーカーを使用する方も周囲の方も、お互いに少し気遣う、そんな気持ちを持って、公共交通機関を利用いただければと思います。
足立
今日の話を聞いて、初めてベビーカーマークを知りました。私と同じような方は、たくさんいるだろうなと思ったので、これをきっかけに、ベビーカーマークの存在を知って欲しいですし、このマークを見掛けたら、思いやりと、気遣いの心を持って、ベビーカーを使用する方に接して欲しいなと思いました。
青木
私は、電車やバスでは、原則として、折り畳まず乗ることができることが、印象に残りました。こうした原則がある上で、周りの気遣いや思いやりが大切なんだと思いました。

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