このページの本文へ移動

手軽が危険!新たな手口のヤミ金融(文字で読む)

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

令和3年(2021年)8月22日放送

ラジオ番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」のロゴ

手軽が危険!新たな手口のヤミ金融(文字で読む)

パーソナリティとゲスト
ゲスト
金融庁
総合政策局 リスク分析総括課 貸金業室長
多賀 淳一

いつでも、どこでも、欲しい情報やリアルな声が得られる便利なSNS! 一方で今、SNSを使ったお金にまつわるトラブルが増えています。今回は、「手軽が危険! 新たな手口のヤミ金融」というテーマで深掘りしました。

青木
足立さんは、ヤミ金融にどんなイメージを持っていますか。
足立
もう、とにかく悪い人というイメージです。
青木
映画、ドラマ、マンガの影響ですね。最近は、新たな手口が広がっていて、ヤミ金融だと気付かずにお金を借りて、トラブルに巻き込まれてしまうケースが発生しています。ここからは、スペシャリストと一緒に深掘りしていきましょう。金融庁 リスク分析総括課 貸金業室長の多賀淳一さんです。
青木
新型コロナウイルスの影響で、収入が減っていることに便乗した悪質な貸金取引、ヤミ金融が広がりを見せているそうですね。
多賀
SNSやインターネット掲示板を利用した、新たな手口のヤミ金融が広がっています。貸金業を行うには、金利や取立てについて規制があるため、国や都道府県に登録する必要がありますが、いわゆるヤミ金融は、この登録を行わずに、違法な高金利での貸付や悪質な取立てを行っています。
青木
一体どんな手口なのか。まずは、「#個人間融資」から伺っていきましょう。
足立
「#個人間融資」とは、どういうことですか。
多賀
これは、SNSやインターネット掲示板などを通じ、知らない人同士がお金の貸し借りをする時に、よく悪用されるものです。
青木
「#個人間融資」で検索をすると、いろいろと出てきます。
足立
先ほど、SNSの画像を見たのですが、想像していたものと違って、ポップなアイコンを使っているんですね。これを見ると、親しみやすいし、軽い感じで捉える印象を受けます。それに、「誰でも借りられるよ」など、甘い言葉が書いてあります。
青木
「個人対応なのでお支払日は柔軟に対応します」、「主婦、アルバイトOK」など、書かれています。
足立
こういう甘い言葉や、アイコンを見ていると、これがヤミ金融なの?と思ってしまいました。
青木
多賀さん、これが新たなヤミ金融の手口なんですよね。
多賀
まさに今、お二人の会話にあったように、これらは一見すると、親切な個人の方がお金を必要としている方に、手を差し伸べている善意のコメントのように見えます。しかし、個人がお金を貸す場合であっても、ヤミ金融に該当する場合があります。あなたに対しては初めての貸付けであったとしても、貸し手が複数の先に貸付けを行っていたりするなど、繰り返しお金の貸付けを行うことは、貸金業法上、「貸金業」に該当します。「貸金業登録」をせずに、貸金業を営む者は、ヤミ金融です。不特定多数が閲覧できるSNSなどで「お金貸します」などと書き込んで、契約を勧めることは、貸金業法で規制されている“勧誘”に該当するおそれがあります。
青木
こうした貸金業の無登録営業及び無登録業者による勧誘は、いずれも刑事罰の対象となります。
足立
でも、すぐにお金を貸してくれるなら、ヤミ金融であっても、借りてしまう人もいそうですよね。
青木
「次のお給料日まで」や、「ちょっとだけだから」という、その安易な気持ちが危険を引き寄せてしまいます。
多賀
例えば、借りたお金が10万円未満の場合、正規の貸金業者がお金を貸す時の上限金利は、年2割とされています。しかし、ヤミ金融業者では、法外な利息を求められる可能性があります。
足立
返済するために別の業者からも借りて、気が付くと雪だるま式に膨らんで、返せなくなってしまうという話は聞いたことがあります。
多賀
また、お金を借りる際に渡した個人情報を悪用されて、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。実際、運転免許証や勤め先などの個人情報が、SNSで拡散される被害も起きています。
青木
顔写真と一緒にデマを流され、名誉を傷つけられる事例も発生しているそうです。続いては、「後払い現金化」です。新型コロナウイルス感染症の影響が出始めた、昨年春頃から急激に増えている手口ということですが。
多賀
これは、商品を代金後払いで販売し、その商品のレビューを投稿することへの報酬名目などで、利用者に現金を融通するものです。
青木
「後払い現金化」をうたう業者のサイトには、「今すぐ現金」「レビュー投稿で現金報酬GET」「SNS拡散で商品宣伝協力金」など、お金を必要としている方を誘惑する、甘い言葉が多数確認されています。
足立
これだけでは、特に問題がなさそうな気がしますけど。
青木
普通の商品売買を装っているので、問題がないように見えるのですが、実態は、お金に困っている人へ、まず現金を交付し、後日、給料日などに高額な代金を支払わせるという取引です。多賀さん、このような取引は、貸金業に該当するのでしょうか。
多賀
全ての場合に、貸金業に該当すると断定することは難しいのですが、形式的には商品の売買であっても、その実態が貸付けであれば、貸金業に該当するおそれがあります。そして、貸金業登録を行わずに貸金業を営む者は、ヤミ金融業者で罰則の対象となります。
青木
この手口の場合、利用者に現金を融通することが目的なので、扱っている商品は、ほぼ無価値のものが多いようです。商品の代金は、先に受け取った現金よりもずっと高額なので、後々の支払いが大変なことは、容易に想像がつきますよね。かえって生活が悪化して、多重債務に陥る危険性が出てきてしまうわけです。
多賀
また、先ほどの「#個人間融資」の場合と同じように、取引で渡した個人情報がネット上でさらされるなど、トラブルや犯罪被害に、巻き込まれる危険性があります。
青木
実際に、今日ご紹介した「#個人間融資」や「後払い現金化」によるトラブル情報は、各所に寄せられているそうです。国民生活センターに寄せられた相談内容を紹介します。50歳代の男性は、生活費が不足し、ほかからの借入れができなかったため、個人間融資の掲示板サイトにお金を貸して欲しいと書き込み、返事をしてきた人と直接会って、合計15万円を借りた。これまでに、50万円以上返済したが、さらに400万円を支払うように連絡がきた。相手は自分の住所を知っている。どうしたら良いか。
青木
ほかにも、100万円を借りるために、先に5万円の保証金を支払ったら、その後連絡が取れなくなっている方や、「利息が払えないなら写真を送れ」と言われて、下着姿や裸の写真を送ってしまった方からの相談もあるそうです。
足立
もしトラブルに巻き込まれてしまったら、どうしたら良いですか。
多賀
少しでも不審に思ったら、まずは金融サービス利用者相談室、又はお近くの消費生活センターへご相談ください。詳しくは、「金融サービス相談」又は「消費生活センター」で検索し、ホームページをご確認ください。
足立
トラブルに巻き込まれたら、まずは相談ですね。今、実際にコロナの影響でお金に困っている方も多いと思います。そうした方々は、どこに相談すれば良いですか。
青木
現在は、公的な貸付制度がいろいろあります。内閣官房の「新型コロナウイルス感染症対策 支援情報ナビ」というサイトで検索すると、様々な支援策の中から、その方の困りごとに対する支援策をすぐに見つけられます。無利息や低金利による融資制度もあります。まず、公的な機関に相談してほしいですね。
多賀
「#個人間融資」や「後払い現金化」での貸付けは、「今すぐ現金」、「手軽に現金」などと、甘い言葉で誘ってきますが、危険が潜んでいます。我々も、ヤミ金融業者を確認した場合は、警告などを実施していますが、皆さんも、ヤミ金融業者は、絶対に利用しないように注意してください。
足立
今日のお話の中で、一番印象に残ったのは、「#個人間融資」が、こんなに身近に存在していたことです。SNSをよく利用していますが、初めて知りました。やはり、知らない人は信用したらいけないですね。「#個人間融資」はヤミ金融なんだと、皆さんに、伝えられたことは良かったです。
青木
私が印象に残ったのは、「後払い現金化」。一見、商品取引のように見えるし、給料日前にお金が手に入ると思うけれどもこれも、ヤミ金融なんだということを是非、知っていただきたいです。
放送予定(※内容は変更になる場合があります)
「魅力再発見! 暮らしを支えるダムの世界」
令和4年(2022年)5月22日(日曜日)
「世界にコミット! 魅力あふれる日本の農林水産物と食品」
令和4年(2022年)5月29日(日)
前回放送分の配信

令和4年(2022年)5月15日(日曜日)

本編
相談してみませんか ギャンブル等依存症
  • 音声で聴く
  • 文字で読む
政府からのお知らせ
熱中症警戒アラート
  • 音声で聴く
  • 文字で読む

ページトップ
に戻る