本文へ移動

ここから本文です

メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

ラジオ番組

令和3年(2021年)10月10日放送

ラジオ番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」のロゴ

こころの健康を育もう! みんなのメンタルヘルス(文字で読む)

パーソナリティとゲスト
ゲスト

厚生労働省
社会・援護局 障害保健福祉部 精神・障害保健課 地域移行支援専門官
齋藤 綾子

“体の健康” と同じように、 “こころの健康” も気にしていますか? 今回は、「こころの健康を育もう! みんなのメンタルヘルス」というテーマで深掘りしました。

青木
10月10日は、大切な記念日ですが、何の日か知っていますか? 以前、代表的だったのは、体の健康を育むことを主な目的とした「体育の日」でしたが、こころの健康に注目が集まるようになった今、10月10日の記念日と言えば、『世界メンタルヘルスデー』と覚えてほしいんです。メンタルヘルスとは “こころの健康” を意味する言葉です。気分が良かったり、穏やかな気持ちだったり、やる気が沸いてくるような時は、こころが健康な状態と言えます。でも、誰でもそんな時ばかりではないですよね?
足立
気持ちが沈んで、やる気が出ないこともありますし、特に、コロナ禍の今は、気付かないだけで、ストレスを感じて気持ちが不安定な人も結構多くいると思います。
青木
厚生労働省が、昨年の9月に行った調査によると、1回目の緊急事態宣言が発令されていた昨年の4月から5月にかけて、何らかの不安を感じた方は、全体の6割に及んでいました。
足立
半数以上の方が不安を感じていたんですね。
青木
調査では「自分や家族が感染するかもしれないこと」に不安を抱えていた方が、特に多かったことが分かっています。「生活の変化」「生活用品の不足」「仕事や収入」などがストレスになっていたという回答も多かったんです。
足立
こうした不安やストレスが、こころの健康に及ぼす影響は大きいですよね。
青木
考え方によっては、一時的に落ち込んだり、不安になったり、ストレスを抱えることは、ごく自然なこととも言えます。ただ、こうした気分やストレスが続いてしまうと“こころの病気”になってしまう原因になるんです。
足立
こころの病気と言うと “うつ病” とかですか?
青木
多くの方がイメージするのは “うつ病” かもしれませんが、こころの病気にも様々な種類や症状があります。 “統合失調症” や “パニック障害” “拒食症や過食症” などもこころの病気です。
足立
確かに、最近は芸能人やスポーツ選手でも、こうした病気を理由に休養する方も増えていますよね。
青木
社会情勢としては、周りの方の理解も進んで、こういった事を言いやすくなっているかもしれません。実は近年、こころの不調を経験する人は増えていて、生涯を通じて、5人に1人が経験するとも言われているんです。
足立
いつ、自分がなってもおかしくないですね。
青木
ここからはスペシャリストと一緒に深掘りします。厚生労働省 精神・障害保健課の齋藤綾子さんです。近年、こころの病気が増えているんですね。
齋藤
こころの病気は、特別な人がかかるものではありません。ストレスが積み重なるなど、様々なことをきっかけに子供も大人も、誰でも経験する可能性があります。特に今は、コロナ禍による不安やストレスにより、こころの調子を崩す人が多くなるのではないか心配されています。
青木
厚生労働省が行った調査でも、何らかの対策をして、約5割はコロナ禍のストレスや不安を解消できていましたが、できない人も2割ほどいたことが分かっています。
齋藤
気持ちが落ち込んだり、ストレスを抱えることは特別なことではありません。だからこそ、こころの病気は自分では気付きにくいという特徴があります。また、自分で気付いても人には相談できず、周囲の人が気付きにくい傾向にあります。
足立
自分では気付きにくいし、病院にもあまり行かないですよね。
青木
「病院に行く」というハードルは少しあると思います。
齋藤
こころの病気と言うと、誤解や偏見があり、専門の機関に行くことをためらう方も少なくありません。そもそも、何科を受診すれば良いのか、イメージしにくいところもあるかもしれません。でも、こころの病気もからだの病気と同じように、早めに適切な治療や社会的なサポートを受けるほど回復しやすいことが分かっています。こころの病気も早期発見、早期対処がとても大切なんです。
青木
世界メンタルヘルスデーが設けられているのも、こころの病気に対する誤解や偏見を減らして、正しい知識を普及するためなんですよね。そこで、ここからは、こころの病気はからだの病気と同じように、早めに適切な治療や社会的なサポートを受けるほど回復しやすいということで、具体的に早期発見、早期対処するにはどうしたら良いのか深掘りします。
齋藤
まず、早期発見ですが、こころの不調や気になる症状が長く続く時は専門の機関に相談してください。
足立
その症状は、どんなものがありますか?
青木
初期に現れるサインとして代表的なものをご紹介します。
“気分が沈む、ゆううつ、何をするにも元気が出ない”
“イライラする、怒りっぽい”
“理由もないのに気持ちが落ち着かない、不安な気持ちになる”
“胸がどきどきする、息苦しい”
“何度も確かめないと気がすまない”
“何も食べたくない、食欲がない”
“なかなか寝付けない、熟睡できない、夜中に何度も目が覚める” などです。
足立
“イライラする” とか “不安な気持ちになる” などは、自分の性格なのかと思って見過ごしてしまいそうですよね。
齋藤
でも、こうした症状があって、生活しづらい状況が続くのであれば、身近な人に相談したり、専門の機関に相談してください。
青木
先ほど紹介した症状が続いたり、生活や仕事に支障をきたすまでになっていたら、やはり、それは対処しなければいけません。こころの病気は、自分では気付きにくい特徴があるということなので、逆に身近な人が気付くことも大切なんですよね。
齋藤
家族や職場の仲間、学校の友達など、身近な人の様子が「いつもと違うな」と思ったら、是非、声を掛けてください。
青木
周囲の人が気付きやすい変化としては、
“服装が乱れてきた”
“急にやせた、太った”
“感情の変化が激しくなった”
“表情が暗くなった”
“一人になりたがる”
“不満、トラブルが増えた”
“他人の視線を気にするようになった”
“遅刻や休みが増えた”
“ぼんやりしていることが多い” などです。
足立
変化に気付いた時、どんなふうに声を掛ければ良いですか?
齋藤
まず、「困っていることはある?話を聴くよ」「心配だから話してみて」など、こちらが心配していることを伝え、話を聴く姿勢で声を掛けてください。友達同士なら「調子はどう?」と気軽に聴いてみるのも良いと思います。無理に聴き出そうとせず、相手が話してくれたら、自分を信頼して話してくれたことに対して、感謝の気持ちを伝えてください。
青木
話を聴いて「期待しているから頑張れ」など、むやみに励ましたり、「そんなことでは駄目だ」「誰だってそうだ」など、否定するようなことは言わないことも大切ですよね。そうして話を聴いて、心配ならば専門の機関に相談するように促すんですよね。
足立
専門の相談機関というのは、どういったところがありますか?
齋藤
専門の相談機関として、精神保健福祉センターがあります。ここでは、こころの健康、医療、福祉について専門的な相談ができます。各都道府県、政令指定都市ごとに1か所、東京には3か所あります。電話や面談で相談できます。
青木
まず、精神保健福祉センターで相談して、その後の適切な対応を教えてもらうと良いですね。
足立
素朴な疑問なんですけど、こころの病気は誰でもかかる可能性があるんですよね。予防する方法はあるんですか?
齋藤
こころの病気の原因は、よく分かっていません。しかし、ストレスが積み重なる状況は、こころの調子を崩すきっかけとなることがあるので、ストレスをためすぎないよう心掛けることも大切です。
青木
適度な運動や友人や家族と話をするなど、人によってストレス発散方法は違うものですが、 “生活のリズムを整える” “自分の今の気持ちを書いてみる” こともストレス発散につながるそうです。
齋藤
こころの病気は、全ての人がかかる可能性があり、大変身近なことです。まず、メンタルヘルスについて知り、こころの病気の早期発見、早期対処に役立ててください。また、10月10日は世界メンタルヘルスデーです。【世界メンタルヘルスデー2021】の特設サイトでは、メンタルヘルスをテーマにした、著名人の対談やビデオメッセージを見ることができます。是非、今日をきっかけにメンタルヘルスについて考えてみてください。
足立
今日の話は、難しい問題だと思うのと共に、早めに気付ける自分でいたいと思いました。一番印象に残ったのは、「10月10日は世界メンタルヘルスデー」です。みんなに知ってもらって、少しでも意識してもらえる日になれば良いなと思いました。
青木
私が一番印象に残ったのは、こころの病気は誰でもかかる可能性がありますが、なかなか自分では気付きにくいというところで、「身近な人が気付くことも大切」ということです。

バックナンバー

令和3年
(2021年):

ページトップ
に戻る