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メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

ラジオ番組

平成31年(2019年)4月27日・4月28日放送

秋元才加とJOYのWeekly Japan!!

犯罪のない世界を目指す、アジ研!(文字で読む)

開発途上国の司法制度の整備を支援している日本の機関、通称“アジ研”をご存知ですか?今回は、世界でも高く評価されている“アジ研”の活動をご紹介しました。

ゲスト
  • 国連アジア極東犯罪防止研修所・次長
    石原 香代
JOY
“アジ研”って、何?
秋元
正式な名称は【国連アジア極東犯罪防止研修所】といって、犯罪のない世界を目指して活動している機関だそうです。ここからは、国連アジア極東犯罪防止研修所・次長の石原香代さんに伺います。まずアジ研では、どんなことをしているのでしょうか?
石原
国連アジア極東犯罪防止研修所は、昭島市にある法務省の施設で、アジアをはじめとする世界の開発途上国における刑事司法制度の発展のために、研修などを実施しています。研修の対象は、開発途上国の警察官や検察官、裁判官、刑務官や保護観察官など、刑事司法の実務に携わる方々です。1962年から活動を始め、これまでに139の国と地域から延べ5,800人以上を研修生として受け入れています。
秋元
どんな研修を行っているんですか?
石原
開発途上国には、「法律が整備されていない」、「法律はあるが運用がうまくいっていない」など、それぞれの課題があります。そこで、その課題について、複数の国の研修生同士でディスカッションをしたり、日本の刑事司法制度を知ってもらうことで、解決策を見いだしてもらえるようにしています。決して日本の制度を押しつけるのではなく、より良い制度を研修生みんなで一緒に考えていきます。
秋元
研修では、どのようなテーマが取り上げられるのですか?
石原
「サイバー対策の現状と対策」、「薬物犯罪者の更生」など、時代に即した国際社会での重要な課題をテーマとして取り上げています。このほか、講義やグループ討議などを通じてテーマを設定することもあります。研修員は、研修で得た知識を自国に持ち帰り、刑事司法制度の改善などに役立てるわけです。
JOY
たしかに、いろんな国の人たちをディスカッションすることで、自分の国だけでは考えつかないようなヒントや解決策が見つけられそうだよね。こういう形の国際貢献もあるんですね。
石原
はい。刑事司法制度の整備は、治安や秩序を安定させて、その国の経済や社会の発展につながるため、非常に大切です。アジ研の事業は、世界でも高く評価されている日本の国際貢献の一つです。アジ研は、英語名の頭文字をとって「UNAFEI(ユナフェイ)」と略されていて、外国の刑事司法関係者の中で、ユナフェイはとても有名なんです。アジ研の元研修生の中には、法務大臣、最高裁判所長官、検事総長、国家警察長官になった方もいます。
秋元
他にも、アジ研が関わっている成果はありますか?
石原
1990年に国連総会で採択された【東京ルールズ】も、アジ研の研修の成果をもとに最初の案が作られました。
JOY
東京ルールズ?これも初めて聞きますね。
石原
日本では罪を犯した場合であっても、懲役刑の執行猶予がつくことがありますよね。これは、これまでに重い罪を犯したことのない人は刑務所に入れるのではなく、社会の中で指導を受けるなどして立ち直ってもらい、再び罪を犯さないようになることで責任を果たしてもらおうというものです。しかし、開発途上国ではこういった選択肢がないところもあります。そうすると、罪の軽い人も重い人も刑務所へ収容されることになって、人道的見地のほか、刑務所の過剰収容といった問題にもつながります。このような国において、身柄を拘束せずに罪を償う様々な仕組みを広めようとするものが【東京ルールズ】なんです。
JOY
刑務所の過剰収容の問題は、人が積み重なるように寝ている映像を僕も見たことがあります。これは変わっていってほしいな。
石原
また、日本には罪を犯した人たちなどの立ち直りを支援する【保護司制度】があります。保護司と呼ばれる人が、家や仕事など帰れる場所を調整し、見守り、指導し、相談にのるなどの活動をする制度なんですが、実はこの保護司、一般の方がボランティアで行っており、日本独特のものなんです。アジ研でこの保護司制度を紹介したことをきっかけに、今ではケニア、フィリピン、タイでは保護司制度が導入されています。
秋元
いろんな成果が出ているんですね!アジ研の成果によって、犯罪が減って治安のよい国や地域が増えれば、海外旅行に行く人もより楽しめるようになりますね。
石原
そうですね。それだけでなく仕事で海外赴任する方や、企業で進出する方にとっても、より安心して過ごせるというメリットがあると思います。また、近年は犯罪もグローバル化していますし、外国と協力して捜査を効果的に行うためにも、それぞれが友好関係を築くことは重要であり、その一翼をアジ研が担っているとも言えると思います。ぜひ、国連アジア極東犯罪防止研修所“アジ研”の活動について、知っていただければと思います。
JOY
“アジ研”が世界を変えていくんだね!こういう機関が日本にあるといこうことが誇らしいよ。

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