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メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

ラジオ番組

令和元年(2019年)7月13日・7月14日放送

秋元才加とJOYのWeekly Japan!!

ワクワクが止まらない! アフリカの今を知ろう!(文字で読む)

日本だけでなく、世界中の企業から、新たなビジネス・チャンスの場として注目を集めているアフリカ。アフリカの今を知ると、これまでのイメージが変わるかもしれません。今回は「ワクワクが止まらない! アフリカの今を知ろう!」というテーマでお話しました。

ゲスト
  • 外務省・アフリカ部・アフリカ第一課長兼TICAD事務局次長
    荒木 要
秋元
ここからは、外務省・アフリカ部・アフリカ第一課長兼TICAD事務局次長の荒木要さんに“アフリカの今”についてお話を伺います。アフリカというと、「貧しい」「危険」というイメージを持っている方もいるようですが、国や地域によっては、このイメージはもう古いというのは本当なんでしょうか?
荒木
はい。実は、今のアフリカを知っていただければ、「貧しい」「危険」というだけのイメージは吹き飛ぶと思います。確かに、アフリカには54か国もあり、面積も日本のおよそ80倍と広大ですので、国や地域によってまだまだ道路や水道などインフラ整備が必要なところや、働く場所がなく貧しい生活を強いられている人も少なくありません。しかし一方で、ICT、いわゆる情報通信技術を活用した最先端のビジネスも次々に誕生しているんです。その代表的な例がケニアの【M-PESA(エムペサ)】です。
JOY
エムペサって、なんですか?
荒木
【M-PESA(エムペサ)】というのは、電子マネー・サービスのことです。これは所得が低く銀行口座を持てない人でも、第2世代通信、いわゆる2G以上の携帯電話と身分証明書さえあれば、送金や受け取りなどのモバイル決済ができるものです。2007年からこのサービスが開始されましたが、ケニアではすでに活用が広がっています。
JOY
ケニアでこういうサービスが広がっているというのは意外でした!日本でも電子マネーが使えるようなお店がどんどん増えてきましたがもしかして…日本よりも進んでます?
荒木
実は、ケニアで携帯電話を持つ世帯の割合は、なんとほぼ100%なんです。つまり、一家に一台、携帯電話があるんです。そして、このM-PESAはおよそ80%の世帯で利用されています。日本以上に電子マネーが普及しているんです。
秋元
これまでのアフリカのイメージとまったく違いますね。
荒木
ルワンダの農村地域では、2016年にドローンを使った輸血用の血液や医薬品の輸送サービスが始まりました。アフリカの多くの農村地域には高速道路がありませんし、そもそも住所がありません。ですから緊急物資の輸送にはとても苦労するんですが、ドローンであればGPSで目的地を絞り込み素早く運ぶことができるので重宝されます。
JOY
今、色んな国でドローンを使った配達を試している中、ルワンダの農村地域では、すでに実行しているんですね。
秋元
日本ではまだまだなのに、なぜアフリカで最先端の技術の活用が進んでいるんですか?
荒木
実は、先進国では新たな技術やアイディアが生まれても、色々な規制などがあって普及までに時間がかかる場合があります。でもアフリカでは、そうした規制がそれほど厳しくないため、“便利”“使える”となったら、一気に広がるんです。先ほどご紹介した、電子マネーやGPSを使った輸送システムをはじめ仮想通貨による電子決済や国際送金も広がりをみせています。
秋元
つまりアフリカは、新しい技術やシステムを取り入れやすい状況にあるのでビジネスを始めやすい地域であるということですね。
荒木
もともとアフリカは石油やガス、レアメタルなど豊富な資源があり、人口が増加していて働き手も消費者も多いので、国際的な企業が生産の拠点を置いたり、事業を拡大するのに適した市場なんです。そのため、大手企業や先進的な取組を行っている企業は着々と進出しています。経済も2017年までの過去18年間、ずっと成長し続けていて、中間層も増えているため、これまで以上に品質のよい製品などを求める人が増えると予想され、まだまだビジネス・チャンスは広がると言えます。
JOY
具体的に、どんな日本企業がアフリカに進出しているんですか?
荒木
ある食品メーカーは、需要が拡大する西アフリカ地域の拠点として、セネガルに加工用トマトの栽培・仕入れ・販売を担う子会社を設立しました。西アフリカ地域ではトマトペーストは基礎調味料として使われているのですが、加工用トマトの栽培技術が未熟で、大半を海外からの輸入に頼っていました。そこで、国際協力機構(JICA)とも連携し、セネガルでトマトの栽培などを始めています。このことは西アフリカ地域における食料生産基盤の強化にも大きく貢献しています。
秋元
他にも何かありますか。
荒木
沖縄の会社が、低価格の超音波エコー装置をアフリカで普及させています。スーダンでは、妊産婦と新生児の死亡率が世界平均を大幅に上回っていて、医師の数も圧倒的に少なく、医師による診療だけでは対処しきれません。そこで、誰もが扱いやすいシンプルな機能の超音波エコー装置を作り助産師にエコー装置の使い方を教えて、お腹の赤ちゃんの状態などを確認できるようにしました。今では、スーダン以外の国にも広がっています。
JOY
知らなかったなぁ。日本企業も進出して、現地のチカラになっていたり、ビジネス・チャンスを生かしてるんだね。
秋元
ビジネスだけでなく、国際貢献の側面もあるんですね。今後も、進出する日本企業は増えていきそうですね。
荒木
そうですね。ただ、日本では、アフリカに対して古いイメージが残っているため、日本企業の進出が中国など他の国と比べるとあまり進んでいない状況なんです。
秋元
やはり、もっと多くの人に、今のアフリカを知ってもらいたいですよね。
荒木
はい。実は、今年の8月には6年ぶりに日本でアフリカ開発会議が開催されます。Tokyo International Conference on African Developmentの頭文字をとってTICAD(ティカッド)と呼ばれていて、アフリカの開発について議論するため、各国の首脳級が集まります。日本が主導して1993年から開催している国際会議で、今年、横浜で7回目を迎えます。
秋元
どんなことが話し合われるんですか?
荒木
今年は主に経済分野でより緊密な協力関係を築くことが重要なテーマになると思われます。特にこれからは民間の中小企業もアフリカへどんどん進出し事業を拡大することが期待されています。アフリカでは若い人の雇用が少なく、こうした現状がテロの要因のひとつにも指摘されており、企業の進出は雇用を生み、問題解決に向けた一歩となるので、両者にとってとても良いことなんです。
JOY
そうか、雇用を生んでいくという大切さがあるんですね。
荒木
日本とアフリカは、大切なパートナーとして関係が深まっています。TICAD7が開催される今年の8月28日から30日には横浜の会場周辺で、アフリカ開発に関するイベントや、ビジネス関連のイベント、アーティストによるチャリティー・コンサートなど、様々な関連イベントが開催されます。外務省のウェブサイトにあるTICADのページをご覧いただくと、こうした情報やアフリカをより身近に感じられる話題などが掲載されていますので、ご覧になってみて下さい。そして、是非、こうしたイベントに参加して、アフリカの今を知って下さい。そして、アフリカとの距離をもっと、縮めていただければと思います。
秋元
アフリカはどんどん変わってきていますね。
JOY
僕たちが持っていたアフリカのイメージは古かったね。日本企業にはアフリカにどんどん進出していってほしいな。

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