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メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

ラジオ番組

令和元年(2019年)11月30日・12月1日放送

秋元才加とJOYのWeekly Japan!!

持込み注意! 海外の肉製品(文字で読む)

海外から日本へ、持ち込めるものと持ち込めないものがありますが、その中でも特に「肉製品」には、注意が必要です。なぜ、持ち込むことができないのか、持ち込んでしまった場合はどうなるのか。今回は「持ち込み注意! 海外の肉製品」というテーマでお話しました。

ゲスト
  • 農林水産省 動物検疫所 所長
    獣医師
    伊藤 和夫
秋元
持込みが禁止されている肉製品などが、1年間にどのくらい放棄されているかというと、平成30年の速報値で、なんと9万4000件ほど。重さにすると、およそ110トンもの肉製品などが放棄されているそうなんです。
JOY
放棄された肉製品などは、その後、どうなるの。
秋元
焼却されているそうです。一人一人の違法な持込みが、積もりに積もってしまうと、これだけ多くの量になってしまうんです。焼却には本来使わずに済んだ燃料が必要になりますし、余分なCO2を排出することにもなってしまいます。ここからは、肉製品などの動物検疫のルールについて農林水産省 動物検疫所 所長で獣医師でもある伊藤和夫さんに伺っていきます。
伊藤
よろしくお願いします。さて、お二人に質問なんですが、肉製品というと、どんなものを思い浮かべますか。
JOY
ソーセージ、サラミ、ベーコン、ビーフジャーキー
伊藤
そうですね。肉製品には、そのような肉が主原料のもののほか、肉まんや餃子、ハンバーガーやハムサンド、肉入りちまきなど、肉が主原料になっていないものもあり、これらは全て私たちが検査の対象としている肉製品です。肉が主原料になっていないものだと、肉製品と気づかずにうっかり持ち込んでしまい、動物検疫カウンターで放棄しなければならないことがあるんです。実は月餅などのお菓子にも肉が使われていることがあり、こういったものも検査の対象となります。
秋元
月餅って、あんこだけじゃないんですか。
JOY
お土産を買う時にお肉が入ってるかどうか見ないよね。だから、間違って持ち込んでしまう人は多いですよね。
伊藤
そうですね。もしお土産が肉製品に該当することを知らなかったとしても、日本に持ち込むことはできません。さらに、今年の4月22日からは、このような違法な持込みには、厳しく対処することになりました。
JOY
厳しく対処するってことですが、例えばそれはどんなことですか。
伊藤
はい、違法に持ち込まれた方に対しては、動物検疫カウンターでパスポートの情報を控えさせていただき、どこで買ったのか、どんな目的で持ち込もうとしたのか、など、詳しく聴取させていただきます。また、制度をご理解いただいたことを確認するため、書類にサインをいただくなど様々な手続きを求めることになります。これは、故意に持ち込んだものでなくても同様です。
JOY
うっかり持ち込んじゃったとしても、聴取されるんだ。一連の手続が終わるまで時間がかかりそうですね。仲間と一緒だと、待たせて迷惑かけちゃうかもしれないですね。
伊藤
そうですね。また、パスポートの情報は全国の動物検疫カウンターで共有されるので、空港を変えて肉製品を持ち込んだとしても、2回目だとか、3回目だということがわかります。回数を重ねた場合や悪質な場合は、警察へ通報します。このように違法に肉製品などを持ち込んだ場合には、家畜伝染病予防法により、3年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられることとなります。
JOY
相当、厳しいですね。
秋元
そもそも肉製品を日本に持ち込めないのはどうしてなんでしょうか。
伊藤
それは、海外から日本に家畜の伝染病が侵入するのを防ぐためです。現在、アジアをはじめ世界各国で動物の悪性伝染病である口蹄疫や、アフリカ豚コレラ、鳥インフルエンザなどが発生しています。これらの病気は、肉製品に付着したウイルスなどによっても拡がります。実際、海外でも違法に持ち込まれた肉製品で伝染病が拡がった例が多くあります。
秋元
それは怖いですね。
伊藤
例えば、今、アジアで猛威を振るっているアフリカ豚コレラのために、中国では、すでに9.6億頭いた豚の1/3がいなくなっている状況です。お土産だからと軽い気持ちで、肉製品に付着したアフリカ豚コレラウイルスを日本に持ち込めば、日本の養豚業は壊滅的な打撃を受けるおそれがあります。
JOY
それでも、うっかり持ち込んでしまう場合もありそうですよね。どんな点に気を付ければいいでしょうか。
伊藤
はい。見分け方としては、食品表示ラベルの原材料の欄に牛肉、豚肉、鶏肉、などと書かれていれば肉製品になりますので、お土産を買う前には必ずチェックしていただければと思います。
JOY
でも、伊藤さん、全ての肉製品が持ち帰れないわけじゃないですよね。
伊藤
そうですね。アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでは、日本向けの検査証明書がパッケージに表示されている肉製品が一部で販売されていますので、それらについては持ち込むことができます。各国の検査証明書は動物検疫所のホームページで公開しています。旅行へ行かれる際には事前に確認しておくと、現地で安心してお買い物ができると思います。
秋元
空港の免税店で買ったものは日本に持って帰ってもいいんですか。
伊藤
たとえ空港内の免税店で買ったものでも、日本向け検査証明書の表示がないものは持ち込めません。また、パッケージに日本語が記載されているものもありますが、それも正式な検査証明書が表示されていなければ持ち込めません。
JOY
これは、意外だね。チェックが入っているから大丈夫と思っていたな。
秋元
ちなみにヨーロッパやアジアでは、検査証明書が表示されている肉製品はないんですか。
伊藤
はい。残念ながらほとんどありません。ですから、ヨーロッパやアジアでは肉製品を買って持ち込まないように特に注意してください。また、日本向け検査証明書が表示されている肉製品であっても、帰国時に検査を受けていただく必要があります。日本到着時に肉製品をお持ちの方は、必ず、手荷物受取場内にある動物検疫カウンターへお立ち寄り下さい。
秋元
確認なんですけど、旅行先から郵便でお土産を送ることもあると思うんですけど、その場合も肉製品はダメですよね。
伊藤
もちろんです。国際郵便や宅配便などによる持込みも罰則の対象です。海外にいる家族や友達から贈り物が届く方や、海外の実家から荷物が届く留学生と一緒に過ごされている方、外国人を受け入れている雇用主の方などは是非、こうしたルールがあることを教えてあげて下さい。
秋元
日本で暮らしている海外の方は、そういったルールを知らないかもしれないし、それは近くの人が教えてあげる必要がありますね。
伊藤
最後にもう一つ注意してほしいことがあります。近年は体験型の旅行が増えていて、渡航先で家畜に触れる方もいらっしゃると思います。しかし海外で家畜に触れたり、農場の土を踏んだりすることよって、病気を持ち込むリスクが高まります。もし海外で農場や家畜の近くで過ごされた場合には、日本到着時に動物検疫カウンターに立ち寄って靴や衣服の消毒をしてください。消毒は無料で行っています。
JOY
色んなリスクがあるから、少しでも減らしていきたいですね。
伊藤
海外から持ち込まれる肉製品によって伝染病が発生し、日本の牛や豚、鶏などがたくさん死んでしまうおそれがありますので、絶対に持ち込まないでください。これは、みなさんが海外の家畜の伝染病を日本に持ち込まないために必ず守っていただきたいことです。どうぞご理解、ご協力をお願いします。
JOY
日本の畜産業を守るためにも、肉製品の持込みは気を付けていきたいね。みんなで意識していくのは大事だね。

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