メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

ラジオ番組

令和2年(2020年)1月18日・1月19日放送

秋元才加とJOYのWeekly Japan!!

命を守る雪下ろし安全10箇条(文字で読む)

屋根の雪下ろしや除雪作業を行う際、どのような安全対策を行っていますか。今回は「命を守る雪下ろし安全10箇条」というテーマでお話しました。

ゲスト
  • 国土交通省・国土政策局・地方振興課長
    菊池 雅彦
秋元
さぁ、今日は、屋根の雪下ろしでの事故防止について、お話をしていきます。暖かい地域に住んでいると、大雪を経験することはめったにないと思いますけど、JOYくんに質問です。豪雪地帯として指定されている都道府県はいくつあると思いますか。
JOY
豪雪地帯でしょ、10か所くらいかな。
秋元
答えは47都道府県中、半分以上の24道府県です。JOYくんの出身地・群馬県も含まれますし、温暖なイメージのある静岡県や広島県などの一部地域にも豪雪地帯はあり、面積にすると国土のおよそ51%が豪雪地帯となるそうです。
JOY
きっと雪かきや屋根の雪下ろしなどの除雪作業が、生活の一部になっている人も多いだろうね。
秋元
実は雪による事故が毎年多く発生しているんです。雪が多い年は1000件以上も事故が発生していて、事故による死亡者が多数にのぼる年もあるそうです。死亡に至った状況ですが、除雪作業中のほか、屋根などからの落雪にあった、雪崩に遭遇したなど様々あるようですが、除雪作業中がおよそ8割を占めているそうです。
JOY
そんなに多いんだね。毎年、雪下ろしはやらないといけないし、慣れていると思うけど、やっぱり屋根の上で作業するのは危ないよね。
秋元
なぜ除雪作業中に事故が起きてしまうのか、また、“死亡事故の多い屋根の雪下ろし”における安全対策について国土交通省・国土政策局・地方振興課長の菊池雅彦さんに「命を守る雪下ろし安全10箇条」というテーマでお話を伺っていきます。菊池さん、除雪作業中の事故について、最近の傾向を教えていただけますか。
菊池
はい。雪が多い年は除雪作業中の死亡事故が増える傾向にあります。全国的に雪が多かった平成29年度は、100人以上の方が亡くなっています。普段はあまり雪が降らない地域に、突然、大雪が降り、事故が発生するケースも見られます。また、除雪作業中に亡くなられた方のおよそ8割は、65歳以上の高齢者なんです。
JOY
ご高齢の方は大変ですよね。毎年やっているから、大丈夫と思っている部分もあるのかな。
秋元
雪が多い地域では、毎日のように雪が降りますし、屋根に雪が積もると、雪が落ちてくることもあり、危ないですよね。
菊池
そうなんです。除雪作業は重労働なので特にご高齢の方にとっては負担が大きくなります。中でも屋根の雪下ろしは、高い場所での作業となり、非常に危険ですので、ご高齢の方だけでなく、若い方もしっかりと安全対策を行う必要があります。
秋元
そこで今日は「雪下ろし安全10箇条」を教えてくださるんですね。
菊池
はい。国土交通省では、皆さんに知っておいていただきたい安全対策を10箇条にまとめているので、ご紹介します。
秋元
具体的には、どのような安全対策があるのでしょうか。
菊池
まず最も重要なことは、事前の準備です。雪下ろしをする際には必ずヘルメットや命綱、命綱を体に固定するための安全帯、滑りにくい長靴など安全な装備を着用してください。安全帯は腰全体を支えるハーネス型を着用し、命綱を固定することでバランスを崩しても屋根からの転落を防ぐことができます。残念なことですが、雪下ろし中に発生する事故では、安全帯や命綱を装備していないケースが非常に多いのです。
秋元
その安全帯や命綱などはどこで手に入れることができますか。
菊池
はい。これらの装備は、ホームセンターや登山キャンプ用品店などで購入することができます。
秋元
他にはどういったことがありますか。
菊池
次に重要なことは、屋根に登るハシゴはしっかり固定することです。固定しないままで登ると、ハシゴが転倒するおそれがあり、とても危険です。また、ハシゴの上での作業も、バランスを崩し転落の危険がありますので、絶対にやめてください。
JOY
安全な状態を自分で作るのは大事ですよね。菊池さん、安全な装備の着用、ハシゴの固定と挙げていただきましたが、他には何がありますか。
菊池
作業は必ず二人以上で行ってください。もし転落したり雪に押しつぶされたりした場合、発見が遅れると重大な事故につながるおそれがあります。屋根に上ったら、滑り落ちないよう、足場の確認をしてください。また、万が一、屋根から転落した場合、クッションになるので、屋根の下には雪を残しておいてください。それから、屋根の下で雪の片付け作業をする場合は、屋根からの落雪に注意してください。
秋元
いろいろと気をつけるポイントがあるんですね。道具や機材の関係では何かありますか。
菊池
はい。スコップ、スノーダンプなどは雪がつきにくくなるスプレーを塗り、使いやすくしておきましょう。除雪機に雪が詰まってしまったときは、必ずエンジンを止めてから、棒などで詰まりを取ってください。
秋元
エンジンを止めずに雪を取り除こうとして、体の一部が巻き込まれるという事故もあるそうですね。
菊池
はい。除雪機での巻き込まれ事故は、40代や50代の比較的若い世代で多く発生しています。また、緊急事態が発生した際にすぐに連絡がとれるよう、携帯電話を身につけることも重要です。最後になりますが、除雪作業は重労働なので、こまめに休憩をとり、体調が悪いときには行わないようにしてください。
JOY
心がける事って本当にたくさんあるね。除雪作業を一人でやる方は多いんですか。
菊池
はい。ご高齢の方が一人で除雪作業を行う際に、事故が多く発生しています。
JOY
そうなんですね。除雪作業を行う際は、近所の方と声をかけあって行うなどしてほしいですね。
秋元
菊池さんが言われたように除雪作業は重労働なので、ご高齢の方には負担が大きいですよね。
菊池
はい。除雪作業が困難な高齢者などのお宅は、自治体の支援制度や地域コミュニティによる除雪活動の支援がある場合、これらを活用できます。また、ボランティアを募って除雪を行っている地域もありますので、市役所などに相談をしてみてください。
JOY
大雨や地震が起きた時のボランティアはよく聞きますが、除雪作業でもボランティアがあるんですね。
菊池
そうなんです。雪に慣れていないボランティアの方には、家のまわりの雪を片付けていただくなど、安全な作業をお願いしています。
秋元
確かに、屋根の雪下ろしは、ボランティアでは危ないですからね。
菊池
はい。各地で、自治体やNPO法人などが除雪ボランティアを募集しています。例年1月から2月ぐらいの間に多くの募集がありますので、インターネットなどで、そうした情報を確認して除雪ボランティアにご協力いただければと思います。
JOY
是非、周りの方がご高齢の方へこういうのもありますよ、と情報を伝えてもらえるとコミュニケーションもとれて、いいですよね。
菊池
はい。屋根の雪下ろし作業の前には、webで検索できる雪下ろし安全10箇条を必ず確認してください。また、まわりに屋根の雪下ろしをしている方がいる場合には、安全帯や命綱の装着など10箇条の内容を教えてあげてください。自分の経験や体力を過信せずに万全の安全対策をとることで、事故を無くしていきましょう。
秋元
慣れている方こそ、今回の安全10箇条を見直してほしいですし、また、ご高齢の方などは無理せず、除雪ボランティアの活用をしていだたきたいですね。
JOY
僕は、屋根の雪下ろしは経験したことがないから、除雪作業の大変さを全部が全部、分かるかというと、そうではないのだけど、菊池さんが言っていたように、毎年やっているから大丈夫だろうと“自分の経験や体力を過信せずに”今年は危ないかもしれない、と道具を揃えることも、大事だよね。

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