メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

ラジオ番組

令和2年(2020年)2月8日・2月9日放送

秋元才加とJOYのWeekly Japan!!

もしもの時に活用しよう! かいけつサポート(文字で読む)

身近でトラブルが起きた場合、なるべく早く、深刻な話にせず、費用もあまりかけず、解決したいですよね。今回は「もしもの時に活用しよう! かいけつサポート」というテーマでお話しました。

ゲスト
  • 法務省・大臣官房司法法制部 審査監督課長
    三宅 啓介
秋元
賃金の未払いやセクハラ、パワハラ、相続、離婚に関するトラブル、さらに猫や犬などペットによるトラブルなど、身の回りで起こる揉め事などにJOYくんが巻き込まれてしまったら、どうやって解決しようと思いますか。
JOY
これまでに、この番組で、そういう困り事があった時の対処法を取り上げているけども、法テラスに相談しようとか、民事調停という解決方法があることをご紹介しましたよね。
秋元
そうですね。騒音などの公害に関しては公害紛争処理制度を使って解決する方法があることもご紹介してきました。このように身近な困り事を解決に導くためのサービスや制度はいくつかあって、今日、ご紹介する「かいけつサポート」も、そうしたサービスのひとつなんだそうです。では、早速スペシャリストをお迎えしましょう。法務省・大臣官房司法法制部 審査監督課長 三宅啓介さんです。三宅さん、「かいけつサポート」とはどういうサービスなのか、教えていただけますか。
三宅
はい。身の回りで法的なトラブルが起こった時の解決方法は、大きく分けると二つあります。ひとつは裁判できちんと白黒の決着をつけるもの。もうひとつは裁判ではなく主に話合いで解決するものです。
秋元
裁判は、時間も費用もかかりそうと心配される方は裁判所が間に入って、双方の言い分を聞いた上で、紛争解決の手助けをしてくれる民事調停などの方法があるんですよね。
三宅
はい。ただし裁判、つまり民事訴訟によらない解決方法には裁判所で行っている調停だけでなく、行政機関や民間事業者が行っているものもあります。先ほど秋元さんがおっしゃっていた「公害紛争処理制度」は行政機関が行っているものです。
JOY
民間の事業者が行っているものもあるんですね。
三宅
はい。それが今日のテーマである「かいけつサポート」です。法務大臣の認証を受けた民間の事業者が、公正中立な立場から、トラブルになった当事者の間に入って紛争解決のお手伝いをしてくれるんです。事業者は、法律で定められた厳格な基準をクリアした、その道のプロですから、専門家としての知見を生かして、双方の言い分をよく聞いて、話合いによって解決へと導いてくれます。
JOY
法務大臣の認証を受けた専門家の人がサポートしてくれるなんて、頼もしいですね。
三宅
はい。事業者はトラブルの当事者から申立てや相談を受けると、もう片方の当事者に連絡をするとともに、そのトラブルを仲介するのに相応しい担当者を選びます。担当者は、中立な立場から当事者双方が納得いく解決に向かうよう、様々な働きかけを行うことで話合いをサポートします。
秋元
どんなことがメリットとして挙げられますか。
三宅
はい。「かいけつサポート」のメリットはたくさんあります。まず話合いをサポートする事業者の専門分野が幅広く、トラブルの分野に精通した専門家によるサポートが受けられる点です。
秋元
例えば、どういった分野があるのでしょうか。
三宅
はい、事業者には弁護士会だけでなく、司法書士、社会保険労務士、土地家屋調査士、行政書士といった様々な士業団体もあれば、家電や自動車、保険などの業界団体もあります。パワハラなど労働関係のトラブルなら社会保険労務士、土地の境界に関するトラブルなら土地家屋調査士の事業者に申し立てれば、トラブルの実情をきちんと踏まえた、きめ細やかで迅速な解決を図ることが期待できます。
秋元
それは心強いですね。
三宅
他に、スポーツに関する紛争、知的財産、マンションの管理、ソフトウェアに関する紛争などに特化した事業者もあるんですよ。
JOY
スポーツに関する紛争というのはどんなことですか。
三宅
例えば、実業団のスポーツ選手などアスリートの移籍に関するトラブルなどです。
JOY
移籍トラブル、よく耳にしますね。実力のある選手なら、チームは手放したくないだろうし、選手自身は少しでも自分を高く評価してくれるチームに行きたい、という事があるからね。スポーツ業界に詳しい事業者がサポートしてくれるのは助かりますね。
秋元
他にはどんなメリットがありますか。
三宅
プライバシーや秘密が守られる点です。裁判は公開ですが、「かいけつサポート」の話合いは非公開で行われます。プライバシーは守られ、他人に知られることなく、トラブルの解決を図ることが期待できます。さらに手続の内容や費用は、事業者が事前に説明をすることになっていますので、本当に自分にとってふさわしい解決方法なのか、よく考えてから利用することができます。
秋元
やはり費用の面などは気になりますから、事前にある程度わかると安心ですね。
三宅
また解決方法が柔軟なのもメリットだと思います。裁判は最終的には判決で争いを決着させるものですが、「かいけつサポート」は第三者を交えた話合いによって、お互いが納得のいく解決を目指します。そのためトラブル自体が円満に解決するだけではなく、トラブルが解決した際には、お互いの関係を改善したり、一層発展させたりすることも期待できます。
JOY
一層発展させるって、どういうことですか。
三宅
例えば、ペット用のトリミングサロンで飼い犬が、トリミング中に死亡したというトラブルがあり、当事者だけでは感情的になってしまい話し合うことができなかったことから、この「かいけつサポート」を利用したというケースがありました。この時は、事業者が間に入ったことで冷静に話し合うことができ、トリミング室内を見えるようにすることや定期的な社員教育、チェック体制の強化、申立人の愛犬の供養をすることなど、相手の気持ちを理解するまで話合いを重ね、円満な和解に至りました。
JOY
これは、凄いですね。最終的に円満な解決で和解に至ったと。慰謝料などの金銭的な解決方法だけではないんですね。
三宅
はい。さらにメリットを付け加えると、裁判や民事調停の手続は平日に裁判所で行われますが「かいけつサポート」は事業者が行うものですので、事業者によっては夜間や休日に手続を行うことが可能です。話合いの場所も事業者の事務所に限らず柔軟な対応が可能になっています。一部ではありますが、オンラインを活用した話合いを行っている事業者もあります。
秋元
仕事が忙しい人は休日や夜間も対応してもらえると助かりますね。ちなみに費用に関しては事前に説明をしていただけるということですが、例えばどれぐらいをイメージすればいいんでしょうか。
三宅
それは扱うトラブルの内容によって様々ですし、事業者によってもシステムが違うので一概には言えませんが、例えば、申立て時に1万円、話合いごとに1万円というような料金体系をとっている事業者もあります。
JOY
ちなみに「かいけつサポート」を利用したからといって、必ず話合いで解決し、和解ができるわけでもありませんよね。
三宅
そうですね。申立てても相手方が話合いに応じてくれなければ難しいです。事業者は、相手方に連絡をする際、工夫をしながら応じてもらえるよう努力してくれます。それにより相手方が話合いに応じたケースについては、およそ4割が和解しています。またおよそ5割以上の案件が3ヶ月以内で終了していますので一般的に早期の問題解決が期待できます。
JOY
早期に解決できるというのはいいですよね。
秋元
では、「かいけつサポート」を利用するにはどうしたらいいですか。
三宅
法務省のホームページ内に「かいけつサポート」のページがあります。トラブルの内容や事業者の所在地などから簡単に事業者を検索することができます。問合せは無料でできますので、まずは自分の抱えるトラブルの解決に適していると思われる事業者に電話をしてみていただければと思います。
秋元
まずは「かいけつサポート」で検索してみて下さい。

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