• このエントリーをはてなブックマークに追加

ここから本文です

参加者の声

中村起子さん

岩手県出身、日米豪の金融機関で投資銀行業務に携わったのち、2012年に起業。金融専門翻訳会社を経営する一方、翻訳者としても活躍中。

「アメリカを歩く」ことで自分の壁を乗り越える

オハイオ州ダブリン市にて、女性の起業家についてスピーチしました
オハイオ州ダブリン市にて、
女性の起業家についてスピーチしました

日ごろから日本の立場を理解してくれる親日家を1人でもたくさん増やしたいと思っていたところ、たまたまテレビでこのプログラムの団員募集ニュースが流れました。自分がやりたいことを政府が実現してくれたことに感動して、応募しました。

私の講演テーマは、「日本の女性起業家の現状」で、日本の女性起業家の約80%が海外留学経験を持っている事実に着目しました。彼女たちは留学によって、自分の中の殻を破り、起業を実現したのです。そこで、意欲はあっても心理的バリアを破れないでいる日本人女性の起業を支援するため、米国にあるインキュベーション資産を活用する構想をプレゼンの柱にしました。これが、講演先でたいへん好評でした。

シンシナティ市内ホテルからの素晴らしい眺め
シンシナティ市内ホテルからの素晴らしい眺め

そして、このプログラムを通してお知り合いになった方々と、現地で様々な社会的課題を議論している内に、幾つか日米の垣根を越えて動きだしたものがあります。そのうちのひとつは、インディアナ州で知り合った方と取り組んでいる発達障害関連のNPO(民間非営利団体)立ち上げです。発達障害の中でも、疾病名の付かないグレーゾーンにいる子どもたちが日本でも急速に増えています。しかし、学校にはそうした子どもたちにきちんと接することのできる専門家がほとんどいないのが実情です。そこで、専門のNPOを日本で立ち上げ、対処方法の研究が進んでいるアメリカのNPOなどの知恵を借りながら、日本独自のプログラムの構築を目指しています。

現地で印象的ったことのひとつに、日系企業と現地の方々との深い絆があります。たとえば、インディアナ州にある日系自動車メーカーの工場を訪問したおり、建物の内部のそこここに「ハリケーン」とか「水位」と書いてあるのを見つけました。工場の方がおっしゃるには、実際にハリケーンが来た場合は、その工場が地域住民の避難場所になるのだそうです。同地で日本に対するイメージが良いのは日系企業が延々と築いてきた「徳」が大きくモノを言っているのだと感じました。その企業には日本ファンクラブまであるそうで、こんな日本は「すごい」と素直に感激した次第です。

同じ派遣団には学生もいました
同じ派遣団には学生もいました

私はずっと純日本的な家庭で育ち、22歳で東京の流通大手に入社してからも英語は「Hello」くらいしか話せず、英語ができないことが大きなコンプレックスでした。そのことが、「もう一歩」を踏み出せない心理的な障壁にもなっていました。その壁を私も留学(サンダーバード国際経営大学院=アリゾナ州)によって何とか乗り越えました。このプロジェクトに参加することも、壁を乗り越える大きなチャンス。一人でも多くの女性に自分の可能性を狭めないでチャレンジして欲しいです。

 

【応募を考えている人の疑問に答える3つの質問】

被災地支援を行っているオハイオ州ウォーレン群在住のムーアさん一家の自宅を訪問しました
被災地支援を行っている
オハイオ州ウォーレン群在住の
ムーアさん一家の自宅を訪問しました

・渡航準備は何をしましたか?
直前にやったのはプレゼンテーションの準備ぐらいです。渡航前に全員が受講する3日間の研修がとても充実していて、研修だけでも参加した価値があると思いました。

・現地で印象に残ったエピソード
アメリカでも女性の地位は決して高くないのが実状らしく、「女性起業家」について話したところ、反響が大きくてびっくりしました。質問が殺到して、その後のレセプションで食事をとることができないほどでした。

・最後に皆さんへ一言
私と同じ年代で、仕事をしながら、あるいは家庭を持ちながら参加するのは大変だと思います。しかし、「これはいいかも」と思う女性がいれば、ぜひ応募してください。一歩踏み出すことで開ける未来もあると思うので。「女性の社会進出」も同じです。

ページトップへ