最新の手口2019年4月追加
1
改元に伴う詐欺
ある日突然、電話がかかってくる

偽 自治体職員
保険料の還付金があります。金融機関から連絡がいきますので手続きをしてください。
あなた
還付金があるのか。忘れないようにしないと。

再び電話がかかってくる

偽 金融機関職員
改元で元号がかわるのでキャッシュカードの交換が必要です。
店舗まで来なくてもこのまま還付金の手続きができますよ。職員が伺いますので、キャッシュカードを渡してください。
あなた
確かに、元号が変わるのから、色々あるのだろう。
この際、キャッシュカードを交換しよう。
(キャッシュカードを手渡し、暗証番号も伝えてしまう)

- 全国銀行協会や銀行員が暗証番号を聞くことはありません。
- おかしいと思ったら、取引のある金融機関に確認してください。
- 少しでも不審に思ったら、消費者ホットライン「(局番なし)188」または警察相談専用電話「#9110」に相談してください。
2
いわゆる「アポ電」(犯行の前兆とも思われる電話)の事例
ある日突然電話がかかってくる…

偽 息子(娘・孫)
電話番号が変わったから登録しておいてほしい。前の電話は使えなくなる。
あなた
わかった。間違えないように、連絡帳の電話番号を書き換えておこう。

再び電話がかかってくる

偽 息子(娘・孫)
会社のお金を使い込んでしまった。今、家にいくらあるか教えて欲しい。なるべく早く取りに行くから、今週の予定を教えて。
あなた
今週は、●曜日は私一人で、●曜日は二人とも家にいる。


強盗被害にあってしまう。
- 「携帯電話の番号が変わった」という電話は詐欺です。
- 犯人が「この番号は会社の携帯電話だから、登録しておいて」等と言って登録させることもあります。
- おかしいと思ったら、家族に確認するか、本人の以前の電話番号に電話して確かめてください。
- 不審な電話がかかってきた場合には、住所・氏名等の個人情報や現金等の保管状況を絶対に答えず、直ちに警察へ連絡してください。
詐欺の手口と対処法
手口の種類 | 使用される言葉など |
---|---|
落とし物詐欺(オレオレ詐欺) | 「会社のカバンを落としてしまった」 |
お迎え・誘い出しの手口(オレオレ詐欺) | 「家までタクシーを迎えに行かせます」 |
架空請求詐欺 | 「料金の支払が必要です。」 |
義援金を装った詐欺 | 「先日起きた災害の『災害支援義援金』を募っている。 この口座に振り込んでほしい。」 |
還付金詐欺 | 「医療費の払戻しがあり、期限は今日までとなっている。」 |
仮想通貨トラブル | 「将来有望な仮想通貨を販売しています。今なら確実にもうかりますよ。」 |
個人情報削除詐欺 | 「あなたの個人情報が漏れている。 今すぐ削除しないと大変なことになる。」 |
キャッシュカード(クレジットカード) だまし取り |
「あなたの口座(カード)が詐欺事件に悪用されている」 「あなたのクレジットカードが不正に使われた」 |
収納代行利用型詐欺 | 「サイトの料金が未納になっている。今から言う「支払番号」を記録して、コンビニで支払いをするように。」 |
電子ギフト券(プリペイドカード)詐欺 | 「未払い代金は、ネット上で使えるプリペイドカードで お支払いください。」 |
現金送付型詐欺 | 「レターパックで送って」 「宅急便で送って」 |
1
落とし物詐欺(オレオレ詐欺)
ある日突然電話がかかってくる…

偽 息子(孫)
電車にカバンを忘れてしまった。
その後、すぐに別の電話がかかってくる

偽 鉄道会社
お宅のお子さんのカバンを拾得しました。
再び息子から電話が来る

偽 息子(孫)
落としたカバンに、今日中に取引先に支払わなければいけないお金(小切手)が入っていた。このままだと大変なことになるから、現金を貸してほしい。今から会社の同僚に取りに行かせるから、渡してくれ。
あなた
事前に鉄道会社から連絡が入っていたので、信用して手渡ししてしまった

こんなところに注意!
- 偽の息子以外の“第三者”も登場させる「劇場型」の手口を使って、巧みにお金を騙し取ります。
- 相手の話をすぐに信用せずに、家族や連絡があった施設等に確認を取るようにしましょう。
- 犯人は飛行機や新幹線を使って、遠く離れたあなたの家に現金を取りに来ることもあります
2
お迎え・誘い出しの手口(オレオレ詐欺)
ある日突然電話がかかってくる…

偽 長男
部長から頼まれた重要な書類を間違った場所に送ってしまい、大変なことになっている。
別の人物に電話を代わる

偽 長男の同僚
家までタクシーを迎えに行かせるので、それに乗って指定の場所まで急いでお金を持って来てほしい。
家で待っているとタクシーが到着

あなた
タクシーに乗り込み、待ち合わせた喫茶店で待っていると、長男の同僚を名乗る者が現れ、お金を渡してしまった

こんなところに注意!
- 近所の人や警察に怪しまれないように、家から離れたところを指定して、お金を受け取る手口です。
- 一人で判断しないで、必ず消費者ホットライン「(局番なし)188」または警察相談専用電話「#9110」に相談してください。
3
架空請求詐欺
ある日突然、ハガキやSMS、メール等により、料金を請求される。
あなた
ハガキやSMS、メールに記載されている電話番号に電話する


偽業者
料金の支払が必要です。コンビニでプリペイドカードを買って、番号を連絡してほしい。
あなた
コンビニに行き、プリペイドカードを購入して、番号を連絡してしまう

後日、再び電話がかかってくる。

偽業者
他にも未払いがあったからすぐに支払うように。
払わないと、家族に迷惑をかけることになる。
こんなところに注意!
- 電話では、「お金は後日返金される」と言われる場合や、偽弁護士の番号を伝えられる場合もあります。
- 「コンビニの端末機へ番号を入力し、出てくる支払用紙を持ってレジで支払ってほしい」と言われることもあります。
- 少しでも不審に思ったら、消費者ホットライン「(局番なし)188」または警察相談専用電話「#9110」に電話してください。
4
義援金を装った詐欺
ある日突然、電話やFAXがくる

偽 ボランティア団体
先日起きた災害の『災害支援義援金』を募っている。この口座に振り込んでほしい。
あなた
ちょうど、募金をしたいと思っていた。テレビでも募金を募っていると言っていたから安心だ。
(偽の口座にお金を振り込んでしまう)

こんなところに注意!
- 相手は有名なボランティア団体や公的機関と似た、間違えやすい名前を名乗ってきます。
- 義援金を振り込む前に、信用できる団体か、振込先がテレビ・新聞等で公表している口座番号・名義情報と同一かどうか、十分に確認してください。
- 少しでも不審に思ったら、消費者ホットライン「(局番なし)188」または警察相談専用電話「#9110」に相談してください。
- 金融庁金融サービス利用者相談室(0570-016811(IP電話からは03-5251-6811))でも相談を受け付けています。
5
還付金詐欺
ある日突然電話がかかってくる…

偽業者
医療費の払戻しがあり、期限は今日までとなっている。
あなた
そうですか。どうしたらいいのですか?


偽業者
以前に送った書類があれば銀行で手続きできるが、
ないようならATMでないとできない。

あなた
自宅近くのATMへ行き、電話で言われるままに振り込みボタンを押して数字を入力し、犯人の口座に振り込んでしまった

こんなところに注意!
- 「ATMで手続きを」は詐欺です。電話を切って警察に通報してください。
- どのような人物からの電話であろうと、還付金などの払戻しをATMで手続きすることは絶対にありません。
- 「市役所や区役所の職員」や「年金事務所」など、公的な組織や団体名をかたって連絡がくることもあります。このような公的な組織や団体が、払戻しをATMで手続きさせることは絶対にありません。
- 金融機関のATMだと職員に止められるので、コンビニやスーパーのATMへ行くように指示されることもあります。このような指示は、絶対に詐欺です。
6
仮想通貨トラブル

知人
今、仮想通貨を買っておけば大もうけができる。私も投資したから、あなたも買っておいたほうがいい。
あなた
あんまり知識はないけど、簡単そうだから買ってみよう。


悪質業者
将来有望な通貨を安く販売しています。
日本では買うことができなく、確実にもうかりますよ。
あなた
その後、仮想通貨の流通開始が来年になると知り、解約返金を要求するが、返事がない。

こんなところに注意!
- 仮想通貨は、日本円やドルなどのように、国がその価値を保証している「法定通貨」ではありません。インターネット上でやりとりされる電子データです。
- 仮想通貨は、価格が変動することがあります。仮想通貨の価格が急落し、損をする可能性があります。
- 仮想通貨を利用する際には、金融庁・財務局への登録を受けた仮想通貨交換業者かどうか、金融庁・財務局のホームページで確認してください。
- 「購入後に完了連絡がない」「入金情報が反映されない」「サイトが閉鎖されてしまった」「仮想通貨を売却したが口座に振り込まれない」「不正アクセスにより仮想通貨が盗まれた」という相談が寄せられています。取引の前に、取引内容やリスク(価格変動リスク、サイバーセキュリティリスク等)をよく理解して、納得した上で行ってください。
- 仮想通貨を利用したり、仮想通貨交換業の導入に便乗したりする詐欺や悪質商法にご注意ください。
- 少しでも不審に思ったら、消費者ホットライン「(局番なし)188」または警察相談専用電話「#9110」に相談してください。
- 金融庁金融サービス利用者相談室(0570-016811(IP電話からは03-5251-6811))でも相談を受け付けています。
7
個人情報削除詐欺
ある日突然、公的機関を装って電話がかかってくる

偽 公的機関
あなたの個人情報が漏れている。今すぐ削除しないと大変なことになる。
あなた
それは大変だ。削除をお願いします。


偽 公的機関
今からいう場所に、宅配便で現金を送ってほしい。
あなた
言われるままに、現金を送ってしまった

こんなところに注意!
- 「個人情報を削除してあげる」などと持ちかけてくる電話は詐欺です。相手にせずにすぐ電話を切ってください。
- 質問に答えると、複数の業者が次々に電話をかけてくる「劇場型勧誘」も多くみられます。
- 少しでも不審に思ったら、消費者ホットライン「(局番なし)188」または警察相談専用電話「#9110」に相談してください。
8
キャッシュカード(クレジットカード)だまし取り
ある日突然電話がかかってくる…

偽 警察官
あなたの口座(カード)が詐欺事件に悪用されています。銀行協会から連絡があります。
その後、別の電話がかかってくる

偽 銀行協会の者
新しいカードに交換する必要があるので取りに行きます。手続きに必要なので、暗証番号を教えてください。
家で待っていると、偽の協会職員を名乗る者が現れる

あなた
カードを渡した結果、カードが犯人に使われ、お金を引き出されてしまった

こんなところに注意!
- 警察官や銀行協会等の職員が暗証番号を聞くことはありません。
- 絶対に、他人に暗証番号を教えてはいけません。
- 金融庁(財務局)や預金保険機構をかたる同様の手口もあります。
- 百貨店社員を名乗り、「あなたのクレジットカードが不正に使われた」などとだます場合もあります。
9
収納代行利用型詐欺
有料動画サイトから「料金未納」のSMS(ショートメッセージサービス)が届く
あなた
もしかしたら、あのサイトかもしれない。連絡して確認しないと。


偽業者
サイトの料金が未納になっている。今から言う「支払番号」を記録して、コンビニで支払いをするように。
あなた
コンビニに行き、店内に設置された端末に支払番号を入力。端末から出てくる用紙をレジに持参して支払ってしまう

こんなところに注意!
- 実際には、未納料金の支払いではなく、犯人の買い物等の代金支払いをさせられています。
- 仮想通貨購入用の口座にコンビニから入金させる手口もあります。
- サイト料金未納などを理由に、支払番号を告げられコンビニでの支払いを指示されても、絶対に支払わず、消費者ホットライン「(局番なし)188」または警察相談専用電話「#9110」に相談してください。
10
電子ギフト券(プリペイドカード)詐欺
有料動画サイトから「料金未納」のSMS(ショートメッセージサービス)が届く
あなた
もしかしたらあのサイトかもしれない。大変だ。連絡しないと。
(電話で連絡する)


偽業者
未払い代金は、ネット上で使えるプリペイドカードでお支払いください。

あなた
言われるままにプリペイドカードを購入し、カードに記載された番号(複数桁の数字や文字)を伝えてしまった

こんなところに注意!
- 身に覚えのない料金請求のSMS、メールなどに、あわてて電話や返信をしないでください。
- プリペイドカードや電子ギフト券を購入するよう他人から指示された場合、詐欺の可能性があります。絶対にカード番号を相手に伝えないでください。
- プリペイドカード番号等を伝えてから詐欺に遭ったと気づいた場合は、早急にプリペイドカードの発行会社へ連絡しましょう。詐欺業者が換金する前に番号等を無効にできれば、被害を食い止められる場合があります。
11
現金送付型詐欺
ある日突然電話がかかってくる…

偽業者(A)
あなたは、老人ホームに入居する権利が当たりました。
あなた
突然言われても、家族に相談しないとわかりません。


偽業者(A)
入居しないなら、権利を譲ってください。
その後、別の人物から電話がかかってくる

偽業者(B)
名義貸しは違法です。お金を送ってくれれば解決します。ダンボールにお金を入れて、品名には「お菓子」と書いて○○宛に宅配便で送ってください。
こんなところに注意!
- 「ゆうパック」や「レターパック」、宅配便でお金を送ることはできません。
- 電話で「お金を送って」は詐欺です。
高齢者の被害実態
1
特殊詐欺の被害は依然として高水準
-
"特殊詐欺"とは
"特殊詐欺"とは、被害者に電話をかけるなどして対面することなく欺き、指定した預貯金口座への振り込みやその他の方法により、不特定多数の者から現金等をだまし取る犯罪の総称です。
-
被害額は減少に転じたものの、依然として高水準で推移
平成29年中の認知件数は18,212件(前年比+4,058件、+28.7%)で、前年から増加、被害額は394.7億円(-12.9億円、-3.2%)と3年連続で減少したものの、依然として高水準で推移しています。特に高齢者(65歳以上)の被害件数は13,196件(+2,134件、+19.3%)で、その割合は全体の72.5%と非常に高くなっています。
-
“認知件数被害額”に含まれない被害も
"認知件数"とは警察において把握している被害の件数であり、誰にも相談せず、どこにも届け出をしていないような被害者も含めると実際はこの数字をはるかに上回るとされています。
特殊詐欺認知・検挙状況
平成25年 | 平成26年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | |
---|---|---|---|---|---|
認知件数 | 11,998 | 13,392 | 13,824 | 14,154 | 18,212 |
被害総額 | 約489億円 | 約565億円 | 約482億円 | 約408億円 | 約395億円 |
検挙件数 | 3,419 | 3,252 | 4,112 | 4,471 | 4,644 |
検挙人員 | 1,774 | 1,985 | 2,506 | 2,369 | 2,448 |
平成25年
-
認知件数 11,998
検挙件数 3,419
-
被害総額 約489億円
検挙人員 1,774
平成26年
-
認知件数 13,392
検挙件数 3,252
-
被害総額 約565億円
検挙人員 1,985
平成27年
-
認知件数 13,824
検挙件数 4,112
-
被害総額 約482億円
検挙人員 2,506
平成28年
-
認知件数 14,154
検挙件数 4,471
-
被害総額 約408億円
検挙人員 2,369
平成29年
-
認知件数 18,212
検挙件数 4,644
-
被害総額 約395億円
検挙人員 2,448
(資料:警察庁 平成28年の特殊詐欺認知・検挙状況等について)
2
高齢者が巻き込まれる詐欺的な手口には引き続き注意
-
詐欺的な手口に関する高齢者の相談は依然として多い
近年、高齢者に関する消費生活相談において、詐欺的な手口に関する相談※が多くなっています。この数年間を見ると、詐欺的な手口に関する相談は2014年まで増加傾向にあり、以後横ばいの状況となっていましたが、2017年には急増しています。
※「詐欺的な手口」とは、事業者側の「だます」という意思を心証として消費者や消費生活センター等が強く持った場合に選択する「詐欺」や「架空請求」、「融資保証金詐欺」、「還付金詐欺」の項目が入力された相談。
高齢者の相談のうち、
詐欺的な手口に関する相談

(備考)
- 1.PIO-NETに登録された消費生活相談情報(2018年9月30日までの登録分)。
- 2.消費生活センター等からの経由相談は含まれていない。
3
劇場型勧誘は依然として高齢者に多い
-
劇場型勧誘は減少しているものの、引き続き注意が必要
詐欺的な手口のうち高齢者が巻き込まれるトラブルの典型例である、複数の事業者が役回りを分担して消費者をだまそうとする「劇場型勧誘」に関する相談は、この数年数多く寄せられていました。しかし、2015年は前年に比べ大きく減少し、2016年も前年から約4割減少しました。ただし、その中で高齢者の占める割合は8割を超えており、手口や対象となる商品にも変化が見られるため、引き続き注意が必要です。
-
社会貢献にもつながるような名目をうたう詐欺にも注意
これまでは、未公開株や社債等、金融商品への投資勧誘が中心でしたが、最近は社会貢献にもつながるような名目をうたい、「名義を貸してほしい」、「代わりに買ってほしい」といった内容も見られるようになりました。2015年度に消費者庁は、介護付老人ホームの特別会員権の購入を勧誘する事業者や、風力発電システムの開発などの事業を営んでいると偽って社債購入を勧誘する事業者等、劇場型勧誘の手口に関する注意喚起を行っています。
-
その他のトラブルにも引き続き注意
一見消費者には商品の価値が分かりにくい、仏像やダイヤモンド・古銭なども、劇場型勧誘の対象商品として見られるようになってきています。
また、2020年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会開催に関連した投資トラブルについても、東京が開催地に決定した時期より最近は相談が少なくなっていますが、チケットに関連した詐欺的な勧誘が見られるなどするため、今後も注意が必要です。
宅配便等でお金を送付するよう指示することは全て詐欺に共通する手口です。事業者から宅配便等でお金を送付するよう指示されても応じてはいけません。
4
みんなで防ごう!
高齢者の消費者トラブル・詐欺被害!
犯人や悪質業者は、劇場型・送りつけなど、それぞれの時期・話題に合わせて、巧みに内容を変えて高齢者を狙っています。
高齢者の中には、他人の言うことを疑わず素直に信用してしまう方や、だまされたことに気がつかない方もいらっしゃいます。また、被害に遭ったことに気がついても、「恥ずかしい」「他人に迷惑をかけたくない」などの理由で、誰にも相談しないことが少なくありません。
高齢者が消費者トラブル・詐欺に遭わないためには、高齢者ご本人が問題意識を高めるとともに、ご家族や周りの方々が、日ごろから高齢者の様子を気にかけて、見守っていく必要があります。
そのためには、普段から家族の中で、消費者トラブル・詐欺の手口や被害について話題にし、注意するよう呼びかけることが大切です。不審な電話や訪問を受けたときの対応の仕方や相談窓口なども話し合っておきましょう。

また、日常的に接している人たちが身近な高齢者の変化に気づき、相談機関につなぐことも重要です。
最近は、高齢者の一人暮らしなども多くなっています。民生委員など地域の関係者や、自宅を訪れる介護職の方、宅配業者や金融機関などの事業関係者が連携を取り、「見慣れない人物が出入りしている」「見慣れない段ボールや新しい商品を見かける」「お金に困っていそう」「大金を下ろそうとしている」など、いつもと違う行動がないか見守りを行い、必要に応じて声をかけて相談に乗りましょう。


しっかり者。用心深い人。そんな人でも騙されています。
詐欺に遭う可能性は、誰にでもある。
あなたの大切なお金を守るため、3つの「防サギ」をはじめよう。
-
電話に「録音機を付ける」「留守電の設定をする」
詐欺師は自分の声が残るのを嫌うため、録音や留守電が効果的です。
-
相談用電話番号「188」「#9110」をメモして貼る
一人で悩まず、何かあればどんなことでも電話してください。
-
家族や身近な人と普段から会話をする
近況把握や地域での声かけが、異変に気づくキッカケになることもあります。


しっかり者。用心深い人。そんな人でも騙されています。
詐欺に遭う可能性は、誰にでもある。
あなたの大切なお金を守るため、
3つの「防サギ」をはじめよう。
詐欺被害者の声
-
「なぜみんなだまされるのかしら」と話していたのに、いざ電話が来て助けを求められたら、本物の息子かどうか疑うことなく、お金を下ろして渡してしまった。
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怪しいと思って確認したら「オレオレ詐欺じゃないよ」と言われて信じてしまった。
-
息子の名前を言ったので、信じてしまった。
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郵便局の窓口で局員から使い道や振込先との関係を何度も聞かれたが、「話が大きくなると会社に知れてクビになるから、郵便局の人には余計なことを言わないで」と言われていたので、「間違いありません。大丈夫ですから」と言い返し、強引に振り込んでしまった。
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「サラ金から借りなければいけない」と言われ、慌ててお金を送ってしまった。
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銀行の窓口で「詐欺の可能性はありませんか」と何度も確認されたが、「自分はそんなものに遭うはずがない」と思っていたので「失礼じゃないか」と怒って、強引に振り込んでしまった。
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「レターパックに"現金を入れることはできません"と書いてあるが、本当は大丈夫だから送って」と言われて送ってしまった。
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「ATMで振り込んでほしい。操作方法を絶対に銀行員に聞かないで」と言われていたが、操作が分からず聞いてしまった。銀行員から使用目的について何度も聞かれたが、「旅行代金です」とウソをついて振り込んでしまった。
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関心がなく、振り込め詐欺がどういうものか知らなかった。
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決して他人事ではありません。「自分は大丈夫」と思い込まず、常に疑う心をもちましょう。
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「恥ずかしいことだから」と一人で悩んで判断せず、誰かに相談してください。
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前に自分が知っていた番号、電話帳など、公に表示されている電話番号などを必ず確認するようにしましょう。
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心配して声をかけてくれる人には耳を傾け、少し冷静に考えるようにしてみましょう。
-
日頃から留守番電話にしておき、相手を確認してから電話に出るようにしましょう。
関連リンク
~さらに詳しい情報はこちらをご覧ください~
- ■国民生活センター「高齢者の消費者被害(注目テーマ)」
- 消費者ホットラインに寄せられた多様な相談事例と解決結果を紹介しています。
60歳以上の消費者トラブルの変化と実態-インターネット等も利用するアクティブシニアのトラブルが増加!-
- ■警察庁~振り込め詐欺対策HP
- 振り込め詐欺に関する具体的な手口や被害発生状況のほか、未然の防止策を紹介しています。
- ■金融庁「金融サービス利用者相談室」
- 「預金・融資」「保険商品」「投資商品」といった金融サービスに関する利用者からの相談事例や、アドバイスなどを紹介しています。
- ■金融庁「詐欺的な投資勧誘等にご注意ください!」
- 投資勧誘の詐欺の様々な手口などを紹介しています。
- ■消費者庁「安全・安心のために注意していただきたいこと」
- 「財産にかかわる危険」「悪質な勧誘・契約トラブル」「インターネット消費者トラブル」「なりすまし・かたり電話」と分けて紹介しています。
- ■預金保険機構「ご注意ください振り込め詐欺」
- 預金保険機構に寄せられた多様な相談事例や相談窓口を紹介しています。
- ●内閣府音声広報CD「明日への声」
- Vol.39-No.4 怪しいと思ったらすぐ相談を!(8分00秒)
- Vol.40-No.8 未公開株などの取引を装った詐欺に注意!(7分54秒)
- Vol.51-No.4 振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺は、家族との日頃の会話で防ぎましょう(6分08秒)
- Vol.52-No.5 消費生活に関わるトラブル 困ったときはまず相談(5分44秒)
- Vol.53-No.2 安易なもうけ話にご用心。金融商品詐欺の手口は巧妙になっています(4分23秒)
- Vol.56-No.4 不審な勧誘にご用心。仮想通貨に関わるトラブルが急増しています(5分12秒)
- Vol.58-No.8 「自分は大丈夫」という方もだまされています。日頃から特殊詐欺の対応を(5分08秒)
- Vol.58-No.9 振り込め詐欺に遭ってしまっても、被害を回復できる可能性があります(3分04秒)
- ●政府インターネットテレビ
- 私は大丈夫!が危ない 振り込め詐欺 知っておきたい心がけ(14分02秒)
- 振り込め詐欺にご用心~新たな手口からあなたを守る対策法(9分16秒)
- 徳光・木佐の知りたいニッポン!~巧妙化する振り込め詐欺 だまされないためのキーワード(24分00秒)
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- 悪質商法から守ろう! 高齢者 見守りチェックポイント(9分53秒)