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平成21年9月掲載

 

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新型インフルエンザ 〜かからない、うつさないために〜

新型インフルエンザは、ほとんどの人がウイルスに対する免疫がないため、急激に感染が広がりやすいと考えられます。日本では、毎年秋から冬にかけて、季節性インフルエンザが流行していますが、今年は夏から新型インフルエンザが流行し始めています。これまで感染した人のほとんどは軽症で回復していますが、中には重症化するケースもあるので注意が必要です。新型インフルエンザの感染を拡大させないために、一人一人が「かからない」「うつさない」ための予防策を実践しましょう。

新型インフルエンザってどんな病気?

新型インフルエンザは、新しい型のインフルエンザウイルスによって起こるインフルエンザです。主な症状は、39度以上の急激な発熱や咳(せき)、のどの痛み、関節痛などで、季節性のインフルエンザと同じです。新型インフルエンザは、ほとんどの人が免疫を持っていないため、たくさんの人に急激に感染が広がってしまう可能性があります。

現在、日本国内で流行している新型インフルエンザは、かかった人のほとんどが軽症のまま回復していますが、下のような持病のある人は重症化するリスクが高いことが分かってきています。また、妊娠中の女性や、幼児、高齢者なども重症化することがあると報告されています。

 

<重症化する危険が高い人>

  • 慢性呼吸器疾患のある人
  • 慢性心疾患のある人
  • 糖尿病など代謝性疾患のある人
  • 腎機能障害のある人
  • ステロイド内服などによる免疫機能不全のある人

 

軽症でも「かからない」「うつさない」ための予防が大事

インフルエンザは、感染している人のくしゃみや咳、つばなどの飛沫(ひまつ)と一緒に放出されたウイルスを、のどや鼻から吸い込むことによって感染します(これを「飛沫感染」といいます)。また、飛沫が付着したものを触ることによって、手を介して口や目、鼻の粘膜から感染するケースもあります。

新型インフルエンザは、感染しても軽症の人が多いといわれていますが、軽症だからといって、仕事や学校に行ったり、人込みの中に入ったりすると、多くの人に感染が広がってしまいます。また、自分は軽症で済んでも、直接的・間接的に、重症化する危険のある人に感染させてしまうことにもつながります。

重症化する危険のある人が、人込みを避けたり、手洗いやうがいをしたりするなど、自ら予防することはもちろん重要ですが、それ以外の人たちも、なるべく感染しないようにすること、感染しても他の人にうつさないように配慮することが必要です。

感染を広げないために、一人一人が「感染しない」「感染を広げない」ことを意識して、次のような予防策を実践しましょう。

 

予防の基本は正しい「手洗い」

新型インフルエンザに限らず、感染症に対して有効な予防方法は「手洗い」です。

手に付着したウイルスを体内に侵入させないよう、外から帰ったとき、食事の前、調理の前、トイレの後など、こまめに手を洗いましょう。ウイルスは石けんに弱いので、手を洗うときは石けんを使うこと。ウイルスや汚れは、指先や爪の周り、親指の周り、手首や手のしわなどに残りやすいので、洗い残しのないように丁寧に洗うことが大事です。市販のアルコール消毒液などを使って、手を消毒するのも効果的です。手洗いと併せて活用しましょう。

 

 

また、空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下するため、インフルエンザにかかりやすくなります。のどに潤いを与え、粘膜の働きを取り戻すためには、うがいがおすすめです。

インフルエンザは免疫力が弱っていると、感染しやすくなります。ふだんから、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めておくことも大事です。

 

「新型インフルエンザかな?」と思ったら

予防対策をしていても、新型インフルエンザが流行している中では感染を完全に防ぐのは難しいことです。もし、急に高熱が出たり、咳やのどの痛みなど、新型インフルエンザが疑われる症状が出たりした場合には、どうしたらいいのでしょうか。

持病のある人や妊娠中の女性など、重症化するリスクがある人は、症状が現れたら、早めに受診してください。

持病がなく、症状が比較的軽い人は、ほとんどの場合、自宅にある常備薬などで療養していれば回復するため、医療機関で受診する必要はありません。ただし、次のような症状が出た場合には、すぐに医療機関で受診することが必要です。

 

<こんな症状があったらすぐに受診を>

 

医療機関で受診するときには、必ず事前に電話をし、インフルエンザの症状があることを伝え、受診時間などを確認してから行きましょう。事前に電話をしないまま、直接行かないように気をつけましょう。どの医療機関に行けばいいか分からない場合は、保健所などに設置されている発熱相談センターに電話で相談してください。

 

周囲の人に「うつさない」ための心がけ

自分や同居している家族が新型インフルエンザにかかってしまったときは、そこから周囲の人に感染が広がらないように配慮することが大事です。

家族の一人が患者になったときには、同居するほかの家族に感染しないよう、患者と家族は別の部屋で過ごし、患者と接するときはなるべくマスクを着用しましょう。また、患者の看護をした後などこまめに手を洗いましょう。

自分が患者になったときは、こまめに手を洗うことと、くしゃみや咳の飛沫をほかの人にかけないよう、次のような「咳エチケット」を守りましょう。

 

咳エチケット

  • 咳やくしゃみをするときは周囲の人からなるべく離れる
    咳やくしゃみの飛沫は、1〜2メートル飛ぶと言われています。
  • 咳やくしゃみをするときは、ほかの人から顔をそらせ、ティッシュなどで口と鼻を覆う
    口と鼻を覆ったティッシュは、すぐにごみ箱に捨てましょう。
  • 咳やくしゃみを押さえた手を洗う
    咳やくしゃみを手で覆ったら、手を石けんで丁寧に洗いましょう。
  • マスクを着用する
    咳やくしゃみが出ている間は、マスクを着用しましょう。使用後のマスクは放置せず、ごみ箱に捨てましょう。

また、熱が下がっても、新型インフルエンザの感染力は残っています。発熱などの症状がなくなっても、周囲の人への感染を防ぐため、発熱や咳、のどの痛みなどの症状が始まった日の翌日から7日目までは、できるだけ外出しないようにしてください。

 

最新の情報に気をつける

現在流行している新型インフルエンザについては、その特徴などが分かってきています。これまでのところ、ほとんどの人は軽症で済んでいますが、インフルエンザウイルスは変異するため、今後も最新情報に注意することが必要です。

新型インフルエンザに関する詳しい情報は、下記のウェブサイトで随時更新されています。

 

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