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平成28年10月11日
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もったいない!食べられるのに捨てられる「食品ロス」を減らそう

まだ食べられるのに捨てられている食べ物、いわゆる「食品ロス」が日本では年間約632万トンにも上ります。
これを日本人1人当たりに換算すると、毎日お茶碗約1杯分(約136g)のご飯の量を捨てていることになります。
私たちは多くの食べ物を輸入しながら、大量に捨てているのです。
大切な食べ物を無駄なく消費し、食品ロスを減らして環境面や家計面にとってもプラスになるような、簡単な工夫をご紹介します。

1.「食品ロス」年間約632万トン 、1人1日お茶碗約1杯分(約136g)の食べ物が捨てられている日本

 

日本国内における年間の食品廃棄量は、食料消費全体の3割にあたる約2,800万トン。このうち、売れ残りや期限を超えた食品、食べ残しなど、本来食べられたはずの、いわゆる「食品ロス」は約632万トンとされています。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(平成26年で年間約320万トン)を大きく上回る量です。また、日本人1人当たりに換算すると、"お茶碗約1杯分(約136g)の食べ物"が毎日捨てられている計算となります。

日本の食料自給率は現在39%(平成27年度)で、大半を輸入に頼っていますが、その一方で、食べられる食料を大量に捨てているという現実があるのです。もったいないと思いませんか。

食品ロスを減らすために、食べ物をもっと無駄なく、大切に消費していくことが必要です。

※WFP発表の数値

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2.「食品ロス」は様々な場面で発生 約半数は家庭から

食品ロスは、食品メーカーや卸、小売店、飲食店、家庭など、「食べる」ことに関係する様々な場所で発生しています。

食品メーカーや卸、小売店では、いわゆる3分の1ルール(※1)などでメーカーなどに返品される食品や欠品を避けるために保有し期限を超えた在庫などが該当しますが、これらは品質上、まったく問題なく食べられるものです。また、レストランなどの飲食店でも、客が残した料理(特に野菜や穀類)などが食品ロスとなっています。

※1: 食品メーカーなどが設定する、加工食品の製造日から賞味期限までの期間を3等分してメーカーからの納品期限や店頭での販売期限を設定する商慣習。なお、平成23年10月から、食品業界において「食品ロス削減のための商慣習検討ワーキングチーム」が立ち上がり、農林水産省の支援の下、食品ロスの発生要因となりうる、このような商慣習の見直しについての話し合いが行われています。

家庭においても食品ロス全体の約半数にあたる年間約302万トンが発生しています。食材別にみると最も多いのは野菜、次いで調理加工品、果実類、魚介類です。

食品を食べずに捨てた理由として多いのは、

  • 「鮮度の低下、腐敗、カビの発生」
  • 「消費期限・賞味期限が過ぎた」

などが挙げられています。

家庭から出される生ごみの中には、手つかずの食品が2割もあり、さらにそのうちの4分の1は賞味期限前にもかかわらず捨てられているものです。

そのほか、調理の際での、野菜の皮剥きや肉の脂身を取り除きなど、食べられる部分を過剰に捨てていることも食品ロスの原因になっています。

資料:農林水産省「平成21年度食品ロス統計調査(世帯調査)」(複数回答による)

食品ロスとなっているもの 発生量
食品メーカー 定番カット食品や期限を超えた食品などの返品 約330万トン
製造過程で発生する印刷ミスなどの規格外品
小売店 新商品販売や規格変更に合わせて店頭から撤去された食品
期限を超えたなどで販売できなくなった在庫  など
レストランなどの飲食店 客が食べ残した料理
客に提供できなかった仕込み済みの食材   など
家庭 調理の際に食べられる部分を捨てている 約302万トン
食べ残し
冷蔵庫などに入れたまま期限を超えた食品 など
合計 約632万トン

家庭での食品ロスを削減できれば、食べ物の廃棄量を減らすという環境面だけでなく、家計面にとってもメリットがあります。そのためのヒントをいくつかご紹介します。

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3.削減の工夫(1)食材を「買い過ぎず」「使い切る」「食べ切る」

値段が安いからといって食材を買い過ぎたり、在庫があるのを忘れて同じ食材を買ってしまったりすることは、結局使い切れずに食材を腐らせてしまう原因にもなります。

そんな無駄を防ぐためにも、買い物の前には食品の在庫を確認し、必要なものだけを買うようにしましょう。特に、野菜や生ものなどの傷みやすい食材には有効です。

また、買ったものは使い切る・食べ切るようにしましょう。

冷蔵庫の使い方もひと工夫

保存場所を上手に活用すれば、食べ物は更に長持ちします
  • ブロック肉、魚の切り身など・・・マイナス3度くらいでわずかに凍らせる「パーシャル室」へ
  • スライス肉、豆腐など・・・0度に保たれた「チルド室」へ
  • 野菜、果物など・・・「野菜室」へ

ほかにも、多めに作って余った料理や、一度の料理で使い切れなかった肉や野菜は、一回使用分ごとに小分けにして「冷凍庫」で保存し、早めに食べ切りましょう。

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4.削減の工夫(2)残った食材は別の料理に活用

食べ残しなどを減らすために、料理は食べられる量だけつくるようにしましょう。食べ切れずに残ってしまった場合は冷蔵庫に保存し、早めに食べましょう。
また、中途半端に残ったら別の料理に活用するなど、食べ切る工夫をしてみましょう。例えば、消費者庁では下記のサイトで「食材を無駄にしないレシピ」を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

(資料:消費者庁ウェブサイト「料理レシピサイト「クックパッド」に「食材を無駄にしないレシピ」の掲載を始めました!」より)

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5.削減の工夫(3)「消費期限」と「賞味期限」の違いを理解

加工食品には、「消費期限」か「賞味期限」が表示されています(※)が、皆さんはその違いをご存じですか。

  • 「消費期限」は品質の劣化が早い食品に表示されている「食べても安全な期限」のため、それを超えたものは食べないほうが安全です。
  • 「賞味期限」は、品質の劣化が比較的遅い食品に表示されている「おいしく食べられる期限」であり、それを超えてもすぐに食べられなくなるわけではありません。賞味期限を超えた食品については、見た目や臭いなどで個別に判断しましょう。

消費期限や賞味期限は、表示されている保存の方法で保存した場合の、開封前の期限です。一度開封したら、期限にかかわらず早めに食べましょう。

※ 対面販売したり、容器包装に入れずに販売したりする場合を除く

資料:農林水産省

  賞味期限 消費期限
意味 おいしく食べることができる期限(best-before)。この期限を過ぎても、すぐに食べられないということではない。 期限を過ぎたら食べないほうがよい期限(use-by date)。
表示 3か月を超えるものは、年月で表示し、3か月以内のものは年月日で表示。 年月日で表示。
対象の食品 スナック菓子、カップめん、缶詰、レトルト食品、ハム・ソーセージ、卵、牛乳(※) など 弁当、サンドイッチ、生めん、総菜、ケーキ など

※牛乳の期限表示は2種類あり、超高温殺菌した牛乳は長持ちするため「賞味期限」が、低温殺菌牛乳は「消費期限」が記載されます。

食品の期限表示についてはこちら

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6.削減の工夫(4)外食時での食べ残しを防ぐために

外食のときには、ボリュームが予想外に多い、注文時には知らずに嫌いな食べ物が含まれていた、などの理由で食べ切れない場合があります。飲食店では、こうした客の食べ残しが食品ロスの主な原因になっており、それを減らすために、次のような工夫をしてみましょう。

  • 小盛メニューがあれば利用する。
  • 料理を注文する際にボリュームを確認し、「食べ切れないかも」と思ったら「少なめにできますか?」とお願いする。
  • セットメニューの中に食べられない物があれば、注文の際に、あらかじめそれを抜いてもらう。

もし、量が多すぎて残してしまった場合には、持ち帰りができるかどうか、お店に確認してみましょう(ただし、持ち帰ったら自己責任となりますのでご注意ください)。欧米の飲食店では「ドギー・バッグ」と呼ばれる残した食べ物を持ち帰る箱や袋が用意されているのが一般的になっています。近年は、日本でもそうした取組を実施している地域や飲食店が徐々に増えています。

ドギーバッグ普及委員会

自己責任表明カード

ドギーバッグ普及委員会では、自己責任で持ち帰ることを店側に証明する「自己責任表明カード」の普及活動などにより、飲食店や消費者に食品衛生上のトラブルが生じないよう呼びかけを行っています。

食べ物を無駄にしないために、毎日の暮らしの中からできることを実践してみましょう。

ご存じですか? 食品ロスを減らすこんな取り組み

飲食店やNPO法人、地域などでも、食品ロスを減らす様々な取組が行われています。

フードバンク活動 ~期限が間近の食品や規格外品を有効活用

食品メーカーや卸、小売店で発生する食品ロスには、期限が間近の食品や印刷ミスや包装破損といった規格外品などがあります。そこで例えば小売店では、品質上問題がないことを消費者にお知らせしながら、見切り・値引き販売して売り切ろうとする取組が行われています。

こうした業界の取組に加え、最近ではこうした食品を企業から寄付してもらい、福祉施設などへ無償提供する「フードバンク活動」というボランティアもあります。

フードバンクは1960年代にアメリカで始まった活動です。日本では、平成14年(2002年)から、NPO法人「セカンドハーベスト・ジャパン」が本格的に活動を開始し、今では全国各地に取組が広がっています。

おいしいふくい食べきり運動 ~飲食店・小売店も協力して食べ残しを減らす

福井県では、飲食店や小売店、県民みんなで食べ残しを減らす「おいしいふくい食べきり運動」を平成18年から展開しています。

これは飲食店に対して、ハーフサイズや小盛りなど食べ残しが出ない工夫をしたメニューや、持ち帰り可能なメニューの設定など、食べ残しが出ないように協力してもらうほか、小売店には食材を使い切るためのレシピの提供や野菜のばら売りなどをしてもらう運動です。もちろん県民にも、買い物の段階から食べ残しを減らす取組を呼びかけています。

学校給食の実施に伴い発生する廃棄物の3R促進モデル事業 ~学校教育を通じて食品ロス削減の取組を促進

学校給食用調理施設は、食品廃棄物を継続的に発生させている主体の一つであり、食育・環境教育の一層の推進を図る観点からも、地方自治体における取組を後押しし、学校給食から発生する食品ロスの削減・食品リサイクルの促進等を図ることが必要です。

本モデル事業では、市区町村が、市区町村教育委員会、学校関係者、関係事業者等の地域の関係者と協力し、学校給食の実施に伴い発生する廃棄物の3Rの実施、3Rの実施内容を教材として食育・環境教育の実施や地域循環圏の形成・高度化を図るモデルプランを公募により選定し、平成27年度は3市にて実証事業を行いました。

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<取材協力:農林水産省 文責:政府広報オンライン>

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