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人権って何?どんな人権侵害が起こっているの? 高齢者・障害者に対する人権侵害をなくそう
高齢者・障害者への人権侵害って?
どこに相談すればいいの? どのように解決してくれるの? 女性や子どもなど他の人権問題は?
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平成25年9月5日

高齢者や障害者、子どもや女性に対する暴行・虐待や嫌がらせなど様々な人権問題が起きています。全国の法務局・地方法務局(全国にある法務省の出先機関)では、電話やインターネットなどで、こうした被害を受けて困っている方やそれを見聞きした方からの相談を受け、救済に取り組んでいます。もし思い悩んだら、一人で抱え込まずいつでもご相談ください。法務局職員や人権擁護委員(法務大臣から委嘱された民間ボランティア)が相談者の悩みを解決するため、一緒に最善の方法を考えていきます。

人権って何?どんな人権侵害が起こっているの?~誰にでも認められる基本的な権利。しかし、社会的弱者を中心に暴行や虐待、いじめ・差別などが多発

人権とは、「全ての人々が生命と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利」あるいは「人間が人間らしく生きる権利で、生まれながらに持つ権利」であり、誰にとっても身近で大切なもの、日常の思いやりの心によって守られるものです。私たちの日常生活の一番基本のルールといえるものであり、幸せに生きるために誰にでも認められる基本的な権利です。しかし、その人権をめぐって暴行や虐待・差別など様々な問題が生じています。

法務局・地方法務局 が扱った人権侵犯事件(人権が侵害された疑いのある事件)の新規救済手続開始件数(「人権を侵害された」という被害者の申出を受けるなどして救済手続を開始した件数)をみると、ここ数年は微増傾向にあります(グラフ(1)参照)。その内訳をみると、平成24年では5件に1件が「暴行・虐待」であり(グラフ(2)参照)、その被害者の8割以上を、女性や児童、高齢者・障害者が占めています(グラフ(3)参照)。

(1)人権侵犯事件の新規開始件数の推移

資料:法務省

(2)人権侵犯事件の種類別構成比(平成24年)(2)「暴行・虐待」事案の被害者内訳(平成24年)

資料:法務省

近年見聞きすることの多い女性(DV・セクハラ・職場での差別待遇など)や児童(いじめ・体罰・虐待・売春など)以外にも、高齢化社会の進行によって急増する高齢者や、国内に700万人以上とされる障害者の方への人権侵害も深刻な問題となっています。

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高齢者や障害者への人権侵害って?~差別や偏見、暴行・虐待、嫌がらせなど被害は様々

内閣府が実施した「人権擁護に関する世論調査」によると、高齢者に関してどのような人権問題があるか聞くと「悪質商法の被害が多い」「働く能力を発揮する機会が少ない」「邪魔者扱いされ、つまはじきにされる」などが挙げられており、様々な場面で生じていることがうかがえます(下記参照)。

また、障害者も健常者も区別されることなく共に生活することができる社会を目指す「ノーマライゼーション」を基本理念として様々な施策が進められていますが、「人権擁護に関する世論調査」では、「就職・職場で不利な扱いを受ける」「じろじろ見られたり、避けられたりする」「差別的な言動をされる」などの人権問題があるという回答が多くなっています 。さらに「障害者に対する世論調査」でも、9割近くの方が「(障害がある人に対して)障害を理由とする差別や偏見があると思う」と答えています(下記参照)。

そして、特に深刻な暴行・虐待などの被害に遭いやすいのが介護や支援が必要な方たちです。虐待には身体的なものだけでなく、心理的・経済的・性的虐待ネグレクト(世話の放棄)なども含まれます。

虐待とは

虐待の種類 内容
身体的虐待
  • 殴る、蹴る、つねる、やけどをさせるなど暴力を振るう
  • 体を縛りつける、過剰な投薬で動きを抑制 など
心理的虐待
  • どなる、ののしる、無視する、脅しや侮辱などの言葉や態度で精神的に苦痛を与える など
経済的虐待
  • 必要なお金を与えない
  • 本人の合意なく預貯金や年金・賃金などを流用
  • 勝手に財産を処分 など
性的虐待
  • 性的行為の強要
  • 下半身を裸にして放置 など
ネグレクト
  • おむつを替えない
  • 食事を与えない
  • 入浴をさせない
  • 不潔な環境に置く
  • 必要な医療・介護サービスを受けさせない

これらは、高齢者や障害者の介護を行う家庭内や、老人ホーム・介護施設などの社会福祉施設内でも発生しています。特に、家庭内での虐待は、介護疲れの肉親が精神的に追い詰められて行うというケースが多く、被害者が認知症患者や寝たきりなどの場合は会話自体もままならないため、虐待が表面化しにくいという特徴があります。こうした問題を防ぐためには、介護を行う人を孤立させないようにしたり、周囲が早めに気づき相談窓口につないだりすることが重要です。

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どこに相談すればいいの?~電話やインターネットなどから「人権相談所」へご相談を

(写真提供:法務省)
面談による相談受付の様子

法務局・地方法務局が開設している人権相談所において、法務局職員人権擁護委員が、面談や電話・インターネットなどで人権問題に関する相談を受け付けています。

人権侵害と思われるような不当な差別や暴行・虐待について、一人で悩まずご相談ください。周囲で見聞きした方からの相談も受け付けています。相談員が悩み解決のため、一緒に最善の方法を考えます。なお、相談費用は無料難しい手続も不要です。相談内容に関するプライバシーは厳守されますので、安心してご相談ください。匿名でも可能です。

人権侵犯被害シート
人権侵犯被害申告シート

クリックすると図が拡大します。[PDF]

相談窓口

相談所の場合

社会福祉施設での様子

(写真提供:法務省)
社会福祉施設での様子

全国の法務局や地方法務局・支局にある常設相談所、または市町村役場・デパート・社会福祉施設などに開設される特設相談所があります。詳しい場所や日時については、最寄りの法務局や支局などにお問い合わせください。

 

電話の場合

電話での相談受付の様子

(写真提供:法務省)
電話での相談受付の様子

みんなの人権110番

  • 受付時間(通常):午前8時30分から午後5時15分まで(土・日・祝日を除く)

※全国一斉「高齢者・障害者の人権あんしん相談」強化週間中は時間延長(後述)
※最寄りの法務局・地方法務局につながります。
※PHSや一部のIP電話からは利用できない場合があります。
その際は最寄りの法務局や支局などにお尋ねください。

インターネットの場合
インターネット人権相談受付窓口
インターネット人権相談受付窓口

クリックすると図が拡大します。

「インターネット人権相談受付窓口」
法務省のホームページ上に設けられた相談フォームに氏名・住所・年齢・相談内容などを記入・送信すると、最寄りの法務局から後日、メール・電話または面談により回答します。
※回答には数日を要するため、お急ぎの場合は電話相談をご利用ください。

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どのように解決してくれるの?~それぞれのケースに応じた救済措置を実施

法務局職員や人権擁護委員が、中立公正な立場から問題を解決に導く取組を行います。

まず、「人権を侵害された」という被害者からの申出を受けると、その内容を詳しく伺い、速やかに手続きを開始します(※1)。そして、必要な調査(※2)を行った上で、事案に応じた最善の解決方法を目指します。

※1 事案によっては手続を開始しない場合もある。
※2 関係者による任意の協力によって行う調査であり、警察が行うような強制捜査とは異なる。

相談・被害申告から救済措置までの基本的な流れは次のとおりです。

救済手続きの流れ

(1)人権相談・被害の申告

法務局職員または人権擁護委員への相談の際に、被害者からの具体的な被害の申出を受けて、救済手続を開始します。

(2)調査

法務局職員または人権擁護委員が、必要な調査を実施し、その結果を踏まえて人権侵犯の事実が認められるかを判断します。

*場合によっては、人権侵犯の事実が認められないことも。

また、調査途中でも当事者の関係調整を行い、事案の円満解決を図ることがあります。

(3)救済措置

必要に応じて以下7種類の中から適切な措置を講じます。

援助 関係機関への紹介、法律上の助言など
調整 当事者間の関係調整
要請 実効的対応ができる者に対し、必要な措置をとるよう要請
説示 人権侵犯を行った者などに対して、反省を促し事理を説示する
勧告 人権侵犯を行った者などに対して、文書でその事実を示して勧告
通告 関係行政機関に文書で人権侵犯の事実を通告し、措置の発動を求める
告発 刑事訴訟法の規定により、告発を行う

*なお、 救済措置は、関係者の理解を得て自主的な改善を促すものであり、強制力はない。
*上記のほか、関係者に対し、事案に応じた啓発を行うことがある。

(4)処理結果通知・アフターケア

相談者に対し処理結果を通知します。
そのほか、手続き終了後も必要に応じて関係行政機関と連携しながら関係者と連絡を取るなど、被害者のアフターケアに努めます。

 

また、実際に救済措置が講じられた具体的事例をいくつかご紹介します(いずれも平成24年中のもので高齢者・障害者が被害者)。法務局では当事者の言い分を踏まえ、相談者の障害状況など個別事情に合わせた解決策を検討・実施しています。

[救済事例(1)]介護老人保健施設の職員による入居者に対する虐待

【相談・申告】

介護老人保健施設の勤務者から法務局に対し、「ある別の職員が寝たきりの入居者に対し、暴言を発したり叩いたりしている」との情報提供。

【調査、事実確認】

上記の情報確認や分析、同施設職員などからヒアリングを実施した結果

  • 当該職員が半身不随で認知症の入所者に対しておむつ交換時に顔面を平手で叩く、髪の毛をつかんで体を起こすなどの虐待行為を継続的に行っていた事実を確認。

【救済措置 ~「説示」「要請」】

  • 当該職員には、虐待行為の重大性を認識し同様の行為を繰り返さないよう注意。
  • 同施設の理事長に対しても、職員への指導・監督の徹底と再発防止に努めるように要請。

[救済事例(2)]老人ホームにおける入所者に対する虐待

【相談・申告】

老人ホームのケアマネージャーから、「施設運営者が入所者に対し、不当な身体拘束を行っている」などとして、法務局に情報提供。

【調査、事実確認】

同施設職員などから事情聴取した結果

  • 認知症の入所者に対し、部屋の外からの施錠や、介護用拘束服(いわゆる「つなぎ服」)を着せて身体拘束、などの行為が判明。

※この身体的拘束が違法行為であると断定できなかったものの、その判断が慎重に行われていない状況がうかがわれた。

【救済措置 ~「援助」「啓発」】

  • 当該入所者の健康状態が悪化していたため、自治体との連携の下、受入先病院を選定し、入院するに至った。
  • 同施設の運営者に対して、身体的拘束が慎重に行われていない状況を指摘した上で、高齢者福祉の基本理念についての正しい理解に努め、高齢者を個人として尊重した対応を行うよう啓発。

[救済事例(3)]身体障害者に対する美容室におけるサービス提供拒否

【相談・申告】

身体に障害のある方が、「車椅子を利用していることを理由に、美容室でのサービス提供を断られた」と法務局に相談。

【調査、事実確認】

法務局が事情を聴いたところ、当該美容室から以下の説明があった

  • 車椅子利用者へのサービス提供を一律に拒否することはない。
  • ただし、この相談者に関してはサービス提供時のけがの可能性を考慮して断った。

【救済措置 ~「調整」】

  • 法務局から付添人による補助や来店時間の調整などにより、けがの危険を回避する方策を美容室側に提案。
  • 提案内容に対して美容室側も理解を示し、相談者も了承。相談者は今後この美容室を利用可能に。

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女性や児童など他の人権問題は?~思い悩むことがあれば、電話やインターネットなどでご相談を

人権問題には高齢者や障害者以外にも、前述のとおり「女性」「児童」に対するものや、匿名性や情報発信の容易さから個人の名誉やプライバシーを侵害する「インターネットによる人権侵害」、さらに仮設住宅や避難先において風評に基づく差別的取扱いを受ける「東日本大震災に起因する人権問題」などもあります。(グラフ参照)

人権課題に対する関心

出典元:内閣府「人権擁護に関する世論調査」(平成24年8月)より関心の高いものを抜粋

これらに関することで思い悩むことなどがありましたら、先にご紹介した「みんなの人権110番(ナビダイヤル0570-003-110)」あるいは、「インターネット人権相談受付窓口」まで、ご相談ください。

また、女性や子どもの人権に関しては、以下の専用相談ダイヤルも設けられています。

女性の人権ホットライン

配偶者やパートナーからの暴力、職場などにおけるセクシュアル・ハラスメント、ストーカー行為といった女性をめぐる様々な人権問題についての相談を受け付ける専用相談電話です。電話は、最寄りの法務局・地方法務局につながり、女性の人権問題に詳しい法務局職員または人権擁護委員が相談を受けています。

女性の人権ホットライン 0570-070-810

※PHS、IP電話からは接続できないため、こちらの一覧表にある法務局・地方法務局の電話番号をご利用ください。

子どもの人権110番

いじめや体罰、不登校や親による虐待といった子どもをめぐる人権問題は周囲の目につきにくいところで多発しており、また被害者である子ども自身も、その被害を外部に訴えることが十分できなかったり、身近に相談できる大人がいなかったりする場合もあります。このダイヤルは、このような子どもの発する信号をいち早くキャッチし、その悩みの解決に導くための相談を受け付ける専用相談電話であり、子どもだけでなく大人も利用可能です。

電話は最寄りの法務局・地方法務局につながり、法務局職員または人権擁護委員が相談を受けています。

子どもの人権ホットライン 0120-007-110

※IP電話からは接続できないため、こちらの一覧表にある電話番号をご利用ください。

【参考】人権イメージキャラクター 「人KENまもる君・人KENあゆみちゃん」

人KENまもる君・人KENあゆみちゃん

(画像提供:法務省)

人権イメージキャラクター人KENまもる君(左)と人KENあゆみちゃん(右)は、「アンパンマンシリーズ」などで知られる漫画家・やなせたかしさんのデザインにより誕生しました。2人とも、前髪が「人」の文字、胸に「KEN」のロゴで、「人権」を表しています。人権が尊重される社会の実現に向けて、全国各地で活躍しています。

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<取材協力:法務省  文責:政府広報オンライン>

政府広報
政府インターネットテレビ インターネットを使った人権侵害~迷わず相談 みんなの人権110番
インターネット上でおこる人権侵害とその対処方法について、動画でご紹介しています。
政府インターネットテレビ 徳光&木佐の知りたいニッポン!~あなたの街の相談パートナー 人権擁護委員
どんな小さな人権問題でも相談できる、人権擁護委員の活動を紹介するとともに、相談窓口と相談の方法をお知らせしています。
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