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Highlighting JAPAN

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特集震災から1年:被災地で活躍する外国人

震災から1年:被災地で活躍する外国人(仮訳)

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東日本大震災から1年が経つ。2月6日現在、国土交通省の発表によると、震災前と比較し、被災地の高速道路と一般道は100%、鉄道の在来線は99%、港湾の73%が復旧し、仮設住宅も必要戸数の98%が完成した。水道、ガス、電気もほぼ100%復旧している。

このような被災地の着実な復興は、国内外の多くの人々の支援によって支えられてきたものである。2011年3月11日の東日本大震災の後、日本を支援する輪は瞬く間に世界中に広がった。震災後2ヶ月間で、254の国、地域、国際機関からお見舞のメッセージが届き、23の国と地域から緊急援助隊や医療支援チームが日本を訪れて、支援活動を行った。

そして、数多くの国の皇族、首脳、著名人が被災地を訪れ、被災者を励ましている。

2011年6月には、海外の皇族としては初めて、デンマークのフレデリック皇太子が宮城県東松島市を訪れ、小学生の児童と給食を共にされ、サッカーも楽しまれた。また、日本を代表する景勝地である松島をクルーズ船で巡られている。この他、皇太子は東松島市にデンマーク企業からの義援金も渡された。市はデンマークからの義援金をもとに、「デンマーク王国友好子ども基金」を設立し、子ども関連の事業の財源にする予定だ。

2011年10月には、サッカーの元ブラジル代表で、「サッカーの王様」と呼ばれるペレ氏が宮城県名取市を訪れ、被災者を激励した。ペレ氏は小学校を訪問し、サッカーボールをプレゼント、子ども達に囲まれ笑顔でサイン、握手、写真撮影にも応じていた。さらに、仮設住宅にもホットカーペットや電気毛布などの支援物資を贈っている。

11月15日には、結婚して1ヶ月がたったばかりのブータン王国国王ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク陛下及び同王妃陛下が来日された。ブータンは中国とインドに国境を接したヒマラヤにある国だ。ブータン国王夫妻は、福島県相馬市をご訪問、市内の小学校で生徒と交流された。また、津波の被害を受けた相馬港も訪れ、犠牲者に対する追悼の祈りを捧げた。お二人の仲むつまじさ、そして、にこやかに人々に接するお姿は、日本人に強い印象を残した。

11月17日に、ブータン国王は日本の国会で演説を行なわれ、次のように日本人を励まされた。

「いかなる国の国民も決してこのような苦難を経験すべきではありません。しかし仮にこのような不幸からより強く、より大きく立ち上がれる国があるとすれば、それは日本と日本国民であります。私はそう確信しています」

このような外国からの激励や支援は、日本国内でも大きく報道され、被災者のみならず多くの日本の人々を励まし、深い感謝の気持ちを抱かせている。

インフラは復旧したが、現在も、被災地で多くの日本人と外国人が生活再建に奮闘している。また、そうした人々を多くの日本人や外国人が支援している。今月号の特集記事では、被災地で様々な活動に従事するこれらの人々を紹介する。

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