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韓国・麗水万博 日本館(仮訳)

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5月12日から8月12日まで、「生きている海と沿岸:資源の多様性と持続可能な活動」をテーマに韓国南部の麗水市で「2012麗水国際博覧会」が開催されている。

104カ国、10国際機関が参加する中、日本館は、外国館としては最大級の約1000㎡のスペースで出展している。去る6月2日には、「ジャパンデー」として、日韓のアーティストによるコラボレーション公演や打ち上げ花火、また日本各地の伝統的な祭りや踊り等、日本に関連する様々なイベントが万博会場で行われた。

日本館は「森・里・海、つながり紡ぐ 私たちの未来。」をテーマに掲げる。2011年3月11日の東日本大震災で日本は甚大な被害を受けたが、日本館の展示では、その経験を踏まえ、「森・里・海のつながり」、「人と海との共生」の重要性を訴える。また、日本館ファサードにある大型ディスプレイでは、世界から日本に寄せられた支援に対する被災地からの感謝のメッセージを伝えている。

展示は3つのゾーンで構成される。来館者は、ゾーン1で美しく豊かな日本沿岸や昨年3月の大津波の様子を伝える映像を見た後に、メイン展示のゾーン2「『海(カイ)』の絵本シアター」へ進む。ゾーン2では、物語「白い自転車」が上映されている。主人公は、震災の大津波で大切な家族も家も失った少年「カイ」。名前は漢字で「海」と書く。物語の中では、不思議な白い自転車に乗ったカイが、森や海の生命力に触れ、復興に向けて立ち上がっていく姿が描かれており、震災で起きた実話に基づくエピソードも盛り込まれている。

「シアターでは、震災の様子を見て悲しかったが、そこから立ち上がるカイくんの姿に感動した」と目に涙を浮かべる人や、上映後に拍手を送る来館者の姿もあった。

最後のゾーン3は、「知恵と技の『里』」。きれいな川を通じてつながる豊かな日本の森と海の様子やそれらの森と海を守る日本人の活動の様子などがレリーフジオラマや映像で紹介されている。

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