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安倍晋三総理大臣は,8月24日から8月29日まで,バーレーン,クウェート,ジブチ及びカタールを訪問しました。
今回の中東訪問の狙いは,(1)日本と中東諸国との「安定と繁栄に向けた包括的パートナーシップ」の一層の強化・拡大,並びに,(2)過酷な環境下で海賊対処行動に従事する自衛隊の激励及びジブチとの関係強化です。
日本との外交関係樹立40周年や東日本大震災後の温かい支援等によって示された各国との強い絆に基づき,「安定と繁栄に向けた包括的パートナーシップ」を構築し,資源・エネルギーを中心とする関係を超えて,幅広い分野での経済面での協力,更には政治・安全保障,文化・人的交流といった重層的な関係を築いていくことを確認しました。
2007年の安倍総理の中東訪問の際に捲いた種は一つ一つ結実しつつあります。今後とも,教育,インフラ,医療,農業など幅広い分野で,官民の力を結集して,日本の技術やノウハウをもって貢献するとの方針を確認しました。
各国からは,日本経済が成長著しい中東の活力を取り込んで再生し,日本が中東地域で経済的のみならず政治的にもより一層積極的な役割を果たしていくことへの強い期待が示されました。また,我が国自衛隊への高い評価を得ることもでき,地域の平和,安定と繁栄にさらに貢献していく必要性を再確認することとなりました。
このように,本年5月の安倍総理の中東訪問及びTICADVに続き,中東・アフリカ地域との関係強化に向けて,大きな一歩を踏み出すことができました。また,今次訪問は,日本と湾岸諸国との新しい関係構築に向けた歴史的な訪問となりました。
9月5日、G20サンクトペテルブルク・サミットに出席するためロシア連邦を訪問している安倍総理は、午前に、ブラジル連邦共和国のジルマ・ヴァナ・ルセーフ大統領、アルゼンチン共和国のクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル大統領との会談を行いました。
午後には、ロシア連邦のプーチン,ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ大統領、アメリカ合衆国のバラック・オバマ大統領との会談を行い、G20「第一部全体会合」に出席しました。
9月8日,アルゼンチンのブエノスアイレスで開催中の第125回国際オリンピック委員会(IOC)総会において,東京が2020年第32回オリンピック競技大会・第16回パラリンピック競技大会の開催都市に決定しました。
そこで安倍総理は以下の通りプレゼンテーションを行いました。
「敬愛するIOC委員の皆様に申し上げます。
2020年に東京を選ぶとは、オリンピック運動の、ひとつの新しい、力強い推進力を選ぶことを意味します。
なぜならば、我々が実施しようとしている「スポーツ・フォー・トゥモロー」という新しいプランのもと、日本の若者は、もっとたくさん、世界へ出て行くからです。
学校をつくる手助けをするでしょう。スポーツの道具を、提供するでしょう。体育のカリキュラムを、生み出すお手伝いをすることでしょう。
やがて、オリンピックの聖火が2020年に東京へやってくるころまでには、彼らはスポーツの悦びを、100を超す国々で、1000万になんなんとする人々へ、直接届けているはずなのです。
きょう、東京を選ぶということ。それはオリンピック運動の信奉者を、情熱と、誇りに満ち、強固な信奉者を、選ぶことにほかなりません。スポーツの力によって、世界をより良い場所にせんとするためIOCとともに働くことを、強くこいねがう、そういう国を選ぶことを意味するのです。
みなさんと働く準備が、私たちにはできています。
有難うございました。」
Photographs courtesy of the Public Relations Office of the Government of Japan, Text courtesy of the Ministry of Foreign Affairs of Japan website.
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