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Highlighting JAPAN

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連載 47の物語

広島県(仮訳)

広島での外食



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広島滞在中に何をすべきか、どこに行くべきかという話になると、ほとんどの日本人はこう言うだろう。「広島は食べものがおいしい! 牡蠣とお好み焼きが有名」。牡蠣は近隣の瀬戸内海で養殖されており、お好み焼きは是非とも堪能すべき料理だ。

広島の中心部では、ミーティングからミーティングへと飛び回るビジネスマンの姿や、プロ野球チームの広島カープを応援するため、近くの「Mazda Zoom-Zoom スタジアム」に向かうファンの姿を目にするかもしれない。路面電車で八丁堀まで行くと、有名ファッションビルPARCOがある。その裏手に一棟丸ごとお好み焼き屋が集まったビル「お好み共和国ひろしま村」がある。

今回訪れたのは「お好み共和国」の3階にある「じごや」だ。入り口には、漢字で店名が書かれた大きな赤い提灯が下げられており、お好み焼きのお店であることがわかる。店内には鉄板を兼ねた大きなカウンターがあり、お客は目の前で調理の様子を見ることができる。壁には広島東洋カープ関連の記念品がたくさん飾られている。広島は野球チームのホームタウンであり、夜にはビールを飲みながら試合を観戦しようと、ファンが集まってくる。

お客が見つめる中、熟練した店員たちは10分足らずでお好み焼きを焼き上げる。お好み焼きはホットケーキやブリトーに似ており、生地、野菜、肉、卵、麺を用いる。また、幾重ものマヨネーズや甘いソースをかけることで風味が加わる。食事用のテーブルに組み込まれた鉄板を使って目の前で店員さんが焼いてくれる。広島のお好み焼きは、東京や大阪のお好み焼きとは違い、具材が多く生地が少ない。

もう一店のお勧めは「牡蠣亭」だ。このレストランは稲荷町にあり、京橋川に面している。静かでくつろげるテラスには、木の椅子や花、カラフルな照明があり、川沿いの立地に雰囲気を添えている。「牡蠣亭」は2005年の開店以来、広島を訪れる多くの外国人にも食事を提供し、ヨーロッパ風の装飾や雰囲気を愛する人たちへロマンチックな環境を提供している。

メニューの目玉はもちろん牡蠣で、「牡蠣のソテーと松阪牛の赤ワイン煮 サラダ仕立て」「松阪牛のフィレ肉と牡蠣のミニステーキ 赤ワインソース」など、多様なメニューを取り揃えている。

どちらのお店も、中心部の混雑したファーストフード店に代わる選択になるだろう。忘れられないほどのスタイリッシュな空間で、おいしい広島の料理を楽しめる。広島には高級店もあれば、きちんと探せばお手頃な選択肢も見つかる。直感に従えば、うれしい驚きに出会えるかもしれない。皆さん、どうぞ召し上がれ!



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