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Highlighting JAPAN

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キッズコーナー

お正月の遊び(仮訳)


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明けましておめでとうございます!

お正月は日本で最も重要な休暇だ。家族と共に過ごす時期であり、多くの人々がお正月の間に両親や祖父母、いとこ達に会うために帰省します。家で家族と一緒にのんびりと食事をし、遊び、談笑する絶好の時でもあります。

最近では、お正月休みの間はテレビを見たり、テレビゲームを楽しんだりする人が多いですが、日本には伝統的なお正月の遊びがいろいろあります。

かるた
かるたは、美しい絵の描かれたカードを使って遊ぶ札合わせ遊びです。多種多様なかるたがありますが、最も有名なものは『百人一首』と呼ばれる歌かるたです。百人一首の和歌のほとんどは約千年前の平安時代に詠まれたものです。読み手は『読み札』から歌の上の句 (最初の3句) を読み上げます。読み手が上の句を読み上げている間、取り手は床に広げられた『取り札』の中から下の句が書かれたものを急いで探し出します。

かささぎの~

読み手は歌うような調子で読み上げます。取り手は皆、じっと取り札を見つめます。

渡せる橋に~

読み手が3句目を読み上げたところで、一人の取り手の手がさっと出ます!

おく霜の~

手を出した取り手は、下の句が書かれた取り札を叩きます。

白きを見れば
夜ぞ更けにける

読み手は、この取り札が正しいものか確かめます。正しければ、取り手は取り札を手に入れ、読み手は次の歌へ進みます。ゲーム終了時に最も多くの取り札を持っている人の勝ちです!

(歌人: 大伴家持)

福笑い
「Pin the Tail on the Donkey (ロバにしっぽ)」というゲームで遊んだことはありますか? 『福笑い』はそれとよく似た遊びです。まず、プレイヤーは大きな紙を丸く切り取り、顔を作ります。そして、別の紙から、目、鼻、口、時にはほほや眉毛などを切り取ります。一人が目隠しをし、切り取った顔の上に顔の部品をすべて並べていきます。他のプレイヤーから声であれこれ指示をもらえますが、のぞき見をしてはいけません! すべて並べたら目隠しを取り、出来上がったおかしな表情を見て笑います!

羽根突き
外でする一般的なお正月の遊びに羽根突きがあります。これはバドミントンによく似た遊びです。ガットの張られたラケットではなく、「羽子板」と呼ばれる木の板で遊びます。羽子板には歌舞伎役者やマンガのキャラクターが鮮やかな色で描かれており、羽根(羽のついたシャトル)も色鮮やかに染められているものもあります。遊び方は、羽根を交互に突き合い、できるだけ長い間羽根を空中に保ちます。羽根を地面に落とさないでください! 負けた人は、顔に墨を塗られることになるので、しばらく遊ぶと、かなり墨だらけになるかもしれません!

凧揚げ
お正月の外遊びには凧揚げもあります。伝統的な凧は竹籤と紙でできていますが、木と布製のものもあります。凧の形と凧に描かれる絵柄は、地域によって大きく異なりますが、一般的なものとして奴 (やっこ)、宝船、干支などがあります。

奴凧にはずんぐりとした腕と脚があり、一般的に武士、龍、鬼などが描かれています。かなり強面のものが多いです!

『宝船』は『宝物を積み込んだ帆船』のことです。この絵柄は新年に福をもたらします。

『干支』は『十二支』のことです。この凧は、その年の十二支の動物が描かれています。例えば、2014年は午 (うま) 年です。

凧糸をつかんで寒空の中走り出すと、凧は風に乗って舞い上がり、同時に、揚げ手の気分も舞い上がります。年の初めにふさわしい遊びです!

平安時代
794~1185年。当時の都であった平安京から名付けられました。平安京は現在の京都です。この時代、日本の朝廷は権力の絶頂を迎えました。

大伴家持 (おおとものやかもち)
奈良時代 (710~794年) の日本の高級官吏であり、和歌の歌人。当時の最も優れた歌人の一人で、多くの歌を残しました。

十二支
十二支は、12年を一周期とし、各年に動物が割り当てられています。各動物にはそれぞれの特徴があります。東アジアの国々では、十二支は現在でも一般的に知られています。



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