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Highlighting JAPAN

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クリエイティブルーツ

ミス・インターナショナルの目に映った
日本の「クール&カワイイ」仮訳)



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2013年12月、第53回2013ミス・インターナショナル世界大会が6年ぶりに東京で開催された。「Miss International 2013 ×Cool Japan」が実現し、各国のミスたちは女性の視点で東京の街に注目した。彼女たちは代官山や銀座、お台場など東京近郊の名所や観光地に赴き、「クール・かわいい・おいしい」と感じたものを、フェイスブックなどを通して世界に発信した。

決勝大会までの約2週間、彼女たちは皇居見学、華道・茶道の伝統文化体験など、より日本を知るための機会を得た。同時に、代官山T-SITE(流行の先端を行く書店の複合施設)、渋谷109(若い女の子に人気のファッションビル)、原宿(活気のあるファッションの中心地)など、「kawaii」という言葉を世界に広めることとなった「今」の日本のポップカルチャーも体験している。そんなミスたちの目に映った日本の「クール&カワイイ」とは、どのようなものだったのだろうか?

ほとんどのミスにとって、これが初めての日本滞在。「日本を訪れたのは、これが初めてでした。それまでの日本のイメージと言うと、テクノロジーや清潔な街並み、それから人々の礼儀正しさでした」とほとんどのミスたちが口を揃えたように、彼女たちが自分たちの国で得ることができる限られた情報からイメージしていた日本は似通っていた。

もちろん、それぞれ異なったイメージも持っていた。スロヴァキア代表のNikoleta Duchonovaさんのように、「日本は私にとって、まったく別の世界。そう、地球の中の火星のような感じでした」というイメージもあれば、一方、これが二度目の日本滞在になるフィリピン代表のBea Rose Santiagoさんは「様々な色彩にあふれた街並みと、素晴らしい食べ物」というようなイメージを持っていた。全体としては、各国ミスたちは漠然と、「整然として清潔な、近未来的な場所」をイメージして来日したようだ。

そして日本滞在後、彼女たちの日本のイメージはどう変わったのだろうか。「今は、日本はテクノロジーだけの国ではないということが理解できました。日本で一番素晴らしいのは、文化と人々。日本の文化はとても豊かで、自分たちのルーツを忘れないようにさせてくれると思います。そして、人々が世界で一番親切で礼儀正しいのが、日本だと思います」とドミニカ共和国代表Carmen Munoz Guzmanさんは語る。そのほか、カナダ代表Sarah Ainsley Harrisonさんをはじめ、各国ミスたちも異口同音に文化と人々に感銘を受けたと口にしている。

「Miss International 2013 ×Cool Japan」のタイトルにもなっている「クール」。日本で様々な経験をした彼女たちが、「これはクール!」と感じたのは、どんなこと、どんなものなのだろうか。

タイ代表Chonthicha Tiengthamさんは「着物、浴衣の美しさ」や、ブラジル代表Cristina Alves da Silvaさんは「日本の文化と結びついているお面や扇子、人形」を挙げた。これらは日本の伝統を代表する物だが、同時に多くのミスたちを虜にしたのは「日本のスイーツ」だった。その種類の多さ、味のおいしさと、プレゼンテーションの繊細さ、可愛らしさ、華やかさは、多くのミスたちの目を見張らせた。

洋服、コスメなど、女性ならではの意見のほかにレバノン代表Layla Yarakさんのように「パッケージデザインがかわいらしいコーヒー」や「小さな箱にいろいろなおかずが詰まっているお弁当」といったユニークな「クール&カワイイ」を発見したミスたちもいて、日本の文化が幅広く世界の人々にアピールできるものであることをうかがわせる。

箸、コスメ、チョコレートなど、自分や家族、友達へのお土産をスーツケースにつめて帰国の途についた彼女たち。彼女たちは日本のクリエイティビティのメッセンジャーとして世界に発信してくれることだろう。今回の滞在で、彼女たちの心に残った「クール・ジャパン」が、さらに世界中に広まり、より多くの人々が実際にそれを体験し、感動してくれる未来に期待したいものである。



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