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  • 岡山城を背景とした岡山後楽園
  • 「流店(りゅうてん)」内部
  • 「流店」外観
  • 唯心山

May 2021

岡山後楽園:魅力あふれる大名庭園

岡山城を背景とした岡山後楽園

岡山後楽園は、約300年前に造営された典型的な大名庭園である。

「流店(りゅうてん)」外観

岡山県岡山市にある岡山後楽園は、14万4000平方メートルの広大な敷地を生かした広々とした景観を持つ大きな庭園である。備前岡山藩(現在の岡山県)の2代藩主、池田綱政(いけだ・つなまさ)の命で、1687年に、岡山城の対岸で庭園の建設が始まり、1700年に一応の完成をみた。その後も歴代の藩主の好みで部分的に手が加えられつつ、江戸時代の姿を大きく変えることなく現在まで伝えている。

岡山後楽園の特徴の一つは芝生で、青々とした広い芝地には解放感がある。また、岡山後楽園は中央の大きな池「沢の池」を始め、池、築山、茶室などが、散策路や水路で結ばれ、移り変わる景色を、様々な角度から眺めることができるように工夫された回遊式庭園だ。園内を曲がりくねりながら流れる全長約640メートルの水路「曲水」は、幅の広い所があったり、狭い所があったりする。その水の流れが四季折々に咲く花や紅葉を写し、色々な表情が楽しめる。

「流店」内部

特に、沢の池北側から、高さ6メートルの築山「唯心山(ゆいしんざん)」方向を見ると、後楽園ならでは景色が眺められる。後方には岡山城の天守閣を望むことができ、大名庭園らしい雄大な光景だ。「この辺りは、春になると新緑で覆われ、唯心山には白や赤のツツジが咲き誇ります」と、岡山後楽園の広報担当者は言う。

唯心山のふもとには、「流店」(りゅうてん)という、17世紀末に建立され、休憩所として使われた二階建ての珍しい造りの建物がある。1階は、壁がなく細い柱のみで、建物中央に水路を通し、美しい色の六つの石が並べられおり、その両側に板の間がある趣ある造りである。建物の中から柱ごしに見る庭は、屏風絵のように美しい。

唯心山

このほかにも、岡山後楽園は、数多くの見所がある。日本庭園の持つ様々な美を満喫できる魅力にあふれた庭園と言えよう。