Home > Highlighting JAPAN > Highlighting JAPAN 2012年7月号 > 日本の豊かな森林(仮訳)
日本は豊かな森林を持つ国です。
2010年の国連食糧農業機関(FAO)の統計によれば、日本の国土に森林が占める割合は実に69%に達します。この割合は、先進国の中では、スウェーデンと並んで、フィンランドの73%に次ぐ高さです。
日本には、世界自然遺産に登録されている森林が4カ所あります。ヒグマ、オオワシなど貴重な野生動物の宝庫である北海道の知床、青森県と秋田県にまたがる世界最大級面積のブナの自然林が広がっている白神山地、昨年、世界遺産に登録された東京都の小笠原諸島、そして、鹿児島県の屋久島です。いずれの場所でも、その森林でしか生息しない固有種が見られますが、例えば、屋久島では屋久杉が有名です。その中でも最大の縄文杉は、高さ25メートル、太さ16.4メートルで、その樹齢については、7200年という推定もあります。
日本は長い歴史の中で、建物や燃料の材料として大量の木材を使ってきましたが、現在でも多くの森が残っています。それは、木が育ちやすい気候、木の伐採が難しい山がちな国土などの理由に加え、古くから植林をしてきたことがあります(その始まりは15世紀と言われています)。日本では、法律や森林を守る制度などによって、「森林の木を伐ったら苗木を植え、育て、再び森林にする」ことになっています。このことにより、日本の森林面積は、30年前から比べても、減少することなく、ほとんどおなじ数値になっています。
問題1:写真の木は「ほだ木」と呼ばれています。これは何のために使われるのでしょうか。
A. 家を建てるため。
B. キノコを栽培するため。
C. 燃料として使うため。
問題2:日本には古くから海岸沿いの森林の伐採を禁止している地域があります。その理由は何でしょうか。写真は神奈川県の真鶴半島にある森林です。
A. 散歩を楽しむ公園のため。
B. 食料となる虫を捕るため。
C. 漁業のため。
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