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Highlighting JAPAN

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日・ASEAN友好協力40周年

高齢化社会に向かう日本における

インドネシア、フィリピン、ベトナムの活躍(仮訳)



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日本とASEANを構成する東南アジア10カ国との間の対話のやり取りの開始以来、両者はアジアの平和と繁栄のための関係を強化し続けている。日本とASEAN諸国は事業提携も行っている。特に過去5年間で、日本の医療施設や介護施設などの現場において、ASEAN諸国の有望な人材が日本で活躍している。

経済連携協定にもとづく、外国人看護師及び介護福祉士候補者の受入れは、日本の医療施設や介護施設で就労・研修を行いながら日本の看護師国家資格や介護福祉士国家資格取得をし、看護師・介護福祉士として日本にて就労することを目的とし、始まった。

現在、日本は看護師候補者および介護福祉士候補者をインドネシアやフィリピン、ベトナムから受け入れている。インドネシアからは、2008年8月に3カ国の中で初めて、看護師候補者104名と介護福祉士候補者104名を受け入れた。この時の人材の実務は翌年2月に開始した。フィリピンからの受入れは2009年に開始し、最初は看護師候補者93名と介護福祉士候補者190名だった。ベトナムの候補者の受入れは来年に予定されている。

訓練・言語プログラム
2008年に受入れが初めて行われた時、外国人就労者用に特化した日本語及び国家試験の学習支援は存在しなかった。しかし、医療施設や介護施設から学習支援の提供を要請する声が多く上がったため、厚生労働省は学習支援プログラムを開始した。これには日本語研修やその他必要とされる研修のための補助金支給が含まれる。さらに、年4回程度行われるグループごとの研修が進められている。これにより、候補生は国家試験の専門家の日本語の講義を受けることが可能となる。介護福祉士に関しては、漢字や国家試験学習に焦点を当て、練習テストや集合研修を受けることができる。これらのプログラムは2010年に開始した。

受入調整機関であるJICWELS(国際厚生事業団)の担当者は、「インドネシア人やフィリピン人は患者に対して非常に親切に接し、年配の方々に多大な敬意を持っています。日本人が特定の動作を忘れてしまいがちな場面でも、彼らはそれを行うことを怠りません。例えば、患者に話す時は患者の目線に合わせるといった、一見小さな動作ですが、日本人スタッフたちはその様子を見て初心に帰ることができると話しています」と言う。

山口市にある山口リハビリテーション病院では2008年から外国人看護師、介護福祉士の候補生を受け入れている。現在当病院で勤務をしているフィリピン人看護師のGARNICA JEAN CRISTIE LINCUNAさんは「患者さんや職員の方々がやさしく、とても良い環境です。最近一人でバスに乗れるようになったので、週末はショッピングなどを楽しんでいます」と日本での生活について話してくれた。同じくフィリピン人看護師のSEGUERRA JOYCE ANNE CASTILLOさんは「日本語の細かな表現が難しく、患者さんの意思を読み取ることに苦労することもありますが、とても楽しく働いています」と話す。当病院では候補生の歓迎セレモニーを開催したり、地元のお祭りやりんご狩り、魚釣りに行ったりなど日本人スタッフとの交流も積極的に行なわれている。こういった交流を通じて患者さんや職員からも学ぶことも多く、看護師としてのやりがいや喜びを感じているという。



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