Skip to Content

The online magazine HIGHLIGHTING JAPAN

INDEX

Language
  • 「第32回オリンピック競技大会(2020/東京)」の開会式にご臨席になる天皇陛下(中央)
    Tokyo 2020 / Shugo TAKEMI
  • 「第32回オリンピック競技大会(2020/東京)」開会式の一場面
    Tokyo 2020 / Ken Ishii
  • 国際オリンピック委員会関係者ご引見
    Photo: Courtesy of the Imperial Household Agency
  • エマニュエル・マクロン・フランス共和国大統領閣下とのご会見
    Photo: Courtesy of the Imperial Household Agency
  • 「東京2020パラリンピック競技大会」の開会宣言を行う天皇陛下
    Tokyo 2020 / Shugo TAKEMI
  • 国際パラリンピック委員会関係者ご引見
    Photo: Courtesy of the Imperial Household Agency
  • 「東京2020パラリンピック競技大会」開会式の一場面
    Tokyo 2020 / Uta MUKUO

September 2021

「第32回オリンピック競技大会(2020/東京)」及び「東京2020パラリンピック競技大会」における天皇陛下の開会宣言等について

天皇陛下は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の名誉総裁として、両大会の開会宣言を行われるとともに、それぞれの国際委員会関係者等とお会いになりました。天皇陛下が両大会の開会式で述べられた開会宣言等を、次のとおり掲載します。なお、開会宣言は日本語で、おことばは英語でお述べになっており、おことばについては和訳を掲載します。

「第32回オリンピック競技大会(2020/東京)」開会式の一場面
Tokyo 2020 / Ken Ishii



「第32回オリンピック競技大会(2020/東京)」(2021年7月23日~8月8日)開会宣言等

2021年7月23日、天皇陛下は、「第32回オリンピック競技大会(2020/東京)」開会式に名誉総裁としてご臨席になり、開会宣言を行われました。また、開会式に先立ち、宮殿において、前日7月22日に国際オリンピック委員会関係者をご引見になり、当日7月23日には、開会式に出席する各国首脳等とご会見及びご引見になりました。


○開会式における開会宣言(2021年7月23日、オリンピックスタジアム)

私は、ここに、第32回近代オリンピアードを記念する、東京大会の開会を宣言します。

「第32回オリンピック競技大会(2020/東京)」の開会式にご臨席になる天皇陛下(中央)
Tokyo 2020 / Shugo TAKEMI

○国際オリンピック委員会関係者へのおことば(2021年7月22日、宮殿)

バッハ会長、
国際オリンピック委員会関係者の皆様、

第32回オリンピック競技大会は、明日開会式を迎えます。

現在、世界各国は、一昨年末より世界中を襲った新型コロナウイルス感染症の感染拡大という大変厳しい試練に直面しています。人が集い、繋がることが簡単ではない状況が続いています。

そのような状況の中、新型コロナウイルス感染症に対する万全の対策を講じながらの大会運営は決して容易なことではないと思います。それぞれの競技会場の現場などで大会運営に携わる方々をはじめ関係者の皆さんのご尽力に深く敬意を表します。

オリンピックが長く、そして広く世界で支持されてきたのには、平和と調和というオリンピズムの精神に理由があると思います。私自身にとって、1964年の東京オリンピックの閉会式で各国選手団が国ごとではなく、混ざり合って仲良く行進する姿を目にしたことが、世界の平和を願う気持ちの源となりました。

東京2020大会のビジョンは、「スポーツには世界と未来を変える力がある。」です。スポーツに挑むアスリートや、そのアスリートを支える御家族や関係者の姿は、わたしたちに様々なことを感じさせてくれます。この大会は、新型コロナウイルス感染症に直面する中で迎えます。また、夏の盛りの熱波にも注意が必要です。この大会が、皆さんをはじめとする関係者の連携による感染防止対策に万全が期されることにより、アスリートの皆さんが健康な状態で安心して競技に打ち込み、その姿を通じて、新しい未来へと希望の灯火がつながれる大会となることを願います。皆様と共に全てのアスリートのご健闘を祈ります。

国際オリンピック委員会関係者ご引見
Photo: Courtesy of the Imperial Household Agency


○第32回オリンピック競技大会(2020/東京)開会式に出席する各国首脳等へのおことば(2021年7月23日、宮殿)

殿下、
閣下、

本日、世界各地からお集まりの皆様をここにお迎えすることをたいへん嬉しく思います。

現在、世界各国は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大という大変に厳しい試練に直面しています。人が集い、繋がることが決して簡単ではない状況が続いています。

そのような困難な状況の中で、今回の大会に出場するために努力を続けてこられたアスリートの皆さん、そのアスリートを支えてきた御家族や関係者の方々のご努力に深い敬意を表します。全てのアスリートが、新型コロナ感染症を防ぎ、出身国・地域とは異なるであろう暑い気候に気をつけつつ、健康な状態で最善を尽くすことができることを希望します。

オリンピックが長く、そして広く世界で支持されてきたのには、平和と調和というオリンピズムの精神に理由があると思います。私自身にとって、1964年の東京オリンピックの閉会式で各国選手団が国ごとではなく、混ざり合って仲良く行進する姿を目にしたことが、世界の平和を願う気持ちの源となりました。

新型コロナウイルス感染症の試練を乗り越えるためには、国内外を問わず、私たちが、なお一層心を一つにして協力していくことが大切です。この大会が、わたしたちが平和と調和というオリンピズムの精神に改めて思いをいたし、その精神の灯火を未来へとリレーする大会となることを願います。皆様と共に全てのアスリートのご健闘を祈ります。

エマニュエル・マクロン・フランス共和国大統領閣下とのご会見
Photo: Courtesy of the Imperial Household Agency


「東京2020パラリンピック競技大会」(2021年8月24日~9月5日)開会宣言等

8月24日には、「東京2020パラリンピック競技大会」開会式に名誉総裁としてご臨席になり、開会宣言を行われました。また、同日、開会式に先立ち、宮殿において、国際パラリンピック委員会関係者をご引見になりました。

「東京2020パラリンピック競技大会」開会式の一場面
Tokyo 2020 / Uta MUKUO


○開会式における開会宣言(2021年8月24日、オリンピックスタジアム)

私は、ここに、東京2020パラリンピック競技大会の開会を宣言します。

「東京2020パラリンピック競技大会」の開会宣言を行う天皇陛下
Tokyo 2020 / Shugo TAKEMI


○国際パラリンピック委員会関係者へのおことば(2021年8月24日、宮殿)

パーソンズ会長、
国際パラリンピック委員会関係者の皆様、

東京2020パラリンピック競技大会は、本日開会式を迎えます。

現在、世界各国は、一昨年末より世界中を襲った新型コロナウイルス感染症の感染拡大という大変厳しい試練に直面しています。人が集い、繋がることが簡単ではない状況が続いています。

そのような困難な状況の中、今回の大会に出場するために努力を続けてこられたアスリートの皆さん、そのアスリートの方々を支えてきた御家族や、コーチ、技術者及び全ての関係者の方々の努力に深い敬意を表します。同時に、新型コロナウイルス感染症に対する万全の対策を講じながらの大会運営は決して容易なことではないと思います。特に、パラリンピックについては、呼吸機能が弱いアスリートや基礎疾患を抱えるアスリートの方々の重症化のリスクが高くなる可能性など、オリンピックとは異なる難しさがあろうかと思います。出身国・地域とは異なるであろう暑い気候にも十分な注意が必要です。それぞれの会場で大会運営に携わる関係者の方々のご尽力に深く敬意を表します。

1964年の東京でのパラリンピック大会については、障害者スポーツの発展に高い関心を持ち、この大会を温かく見守られた上皇上皇后両陛下からいろいろと話を伺っており、また、1998年に長野で行われた冬季パラリンピック大会では、私自身、雅子と共にいくつかの競技を目の当たりにしましたが、選手の皆さんが、自らの可能性を真剣に追求する姿に深い感銘を受けたことをなつかしく思い出します。

世界中から集まった障害のあるアスリートの皆さんが様々な創意工夫を凝らして限界に挑むパラリンピックは、わたしたちが、わたしたち一人一人の個性のかけがえのなさや尊さに改めて思いをいたす機会となると思います。この大会を機に、わたしたちが、障害がある人もない人も、お互いを尊重し思いやることをこれまで以上に大切にしながら共に生きていく社会づくりが進んでいくことを願います。

国際パラリンピック委員会関係者ご引見
Photo: Courtesy of the Imperial Household Agency


注記: 本記事は宮内庁の了解の上、同庁の公表資料に基づき作成している。また、内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局に記事作成に当たり協力を得た。