Skip to Content

April 2022

Language

和と洋を融合させるフラワーアーティスト

  • 花を生けるニコライ・バーグマンさん
  • 色鮮やかな花が箱に敷き詰められたバーグマンさんの代表作「フラワーボックス」
  • 日本の花器を使ったバーグマンさんの作品
  • 日本の花器とヨーロッパのスタイルのフラワーアレンジメントを融合させたバーグマンさんの作品
  • 2018年福岡県の太宰府天満宮で展示されたバーグマンさんの作品
  • 2018年 太宰府天満宮で展示された、蘭を使ったバーグマンさんの作品
  • 今年(2022年)4月に箱根にオープンする「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」
花を生けるニコライ・バーグマンさん

デンマーク出身のフラワーアーティスト、ニコライ・バーグマンさんは、日本を拠点に「和と洋の出会い*」をテーマとするフラワーアレンジメントを創作している。

色鮮やかな花が箱に敷き詰められたバーグマンさんの代表作「フラワーボックス」

デンマーク出身のニコライ・バーグマンさんは、ヨーロッパスタイルのフラワーデザインに日本の伝統的な漆器や陶器などの花器を大胆に取り合わせたり、驚くような斬新なアイデアと日本の職人技に見られるような細部へのこだわりが同居した展示など、「和と洋の出会い」を表現するフラワーアーティストだ。そのアートワークは、日本はもとより海外でも高い評価を得ている。ファッションの街として人気を集める東京の南青山に、旗艦店「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン」を始め、日本国内10店舗、更にデンマーク、ロサンゼルス、ソウルと海外でも自身のブランドを展開するなど、彼は、今、もっとも人気のあるフラワーアーティストの一人だ。

日本の花器を使ったバーグマンさんの作品

バーグマンさんが生まれたのは、コペンハーゲンにほど近いドラウェアという自然豊かな街。父は鉢物の卸業、祖父はリンゴ農園を営むという環境で育った彼は、デンマーク国立ビジネスカレッジに進み、19歳でフローリストの資格を取った。卒業旅行で訪れたのが日本だった。

日本の花器とヨーロッパのスタイルのフラワーアレンジメントを融合させたバーグマンさんの作品

「日本に来たのは、たまたま父のつてがあったからでした。でもその時の体験が楽しくて、日本の文化も好きになりました」とバーグマンさん。21歳で再来日すると、7年間、東京近郊の花屋で経験を積んだ。

バーグマンさんの名を一躍世に広めたのが、2000年にリリースした「フラワーボックス」。紙箱に花を敷き詰めた、それまでにない斬新なものだ。

「とあるブランドから報道向けのイベントの際に来賓に渡す花のプレゼントを600個用意してほしい、と依頼を受けました。それだけの数になると重ねて保管できるような形にしなければならない。それで思いついたのがフラワーボックス。新しいアイデアは、いつも難しい状況から生まれるものです」とバーグマンさんは語る。

2001年に「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン」を立ち上げ、世界に活躍の場を広げたが、彼の創作の拠点はあくまでも日本であり、日本の伝統にヨーロッパスタイルのフラワーデザインを「融合」する姿勢に変わりはなかった。例えば、「もっとも印象的なものでした」と振り返る2014年に開かれた福岡県の太宰府天満宮での展覧会は「2016年、2018年と回を重ねるごとに、周辺の神社4カ所も同時に花をセットアップするくらい、大規模に成長しました。ボランティアも100人以上が加わって、ローカルのコミュニティーができた。太宰府天満宮では、新しい歴史が作れたと思っています」

2018年福岡県の太宰府天満宮で展示されたバーグマンさんの作品
2018年 太宰府天満宮で展示された、蘭を使ったバーグマンさんの作品

2022年4月には、構想と準備に8年をかけた「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」が神奈川県の箱根にオープンする。広大な敷地には、もともとの自然の地形をそのまま生かした回遊式の遊歩道が設けられ、季節ごとに、日本の風土を愛するバーグマンさんがセレクションして植栽計画をつくった花々、そして、バーグマンさんが制作したフラワーアートやオブジェが点在し、訪れる人を迎える場となる。

今年(2022年)4月に箱根にオープンする「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」

「これまでのショップでも、フラワーアーティストとして感動を与えられるように毎日お客様を迎えてきました。「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」は、それを大自然の中で展開します。様々なイベントも企画していきたいです」とバーグマンさんは抱負を語る。

「フラワーボックス」で人々に新鮮な驚きを与えたバーグマンさん。箱根で、ショップで、イベントで、彼がどんな花の芸術を見せてくれるのか、期待が膨らむ。

*「East meets West(英語原文)」をバーグマン氏により「和と洋の出会い」と表記