音声広報CD「明日への声」トラックナンバー4(HTML版)|令和3年(2021年)7月発行分

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音声広報CD「明日への声」 vol.80(令和3年(2021年)7月発行)

トラックナンバー4

(タイトル:女性)

「食品ロス」を減らそう。今わたしたちにできること

(イントロダクション:女性)

食べ残し、売れ残りや消費期限が近いなど様々な理由で、食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」。日本の食品ロスの量は年間約(およそ)600万トンで、毎日10tトラック約(およそ)1700台分の食べ物が廃棄されています。日本人一人あたり毎日お茶碗一杯のごはんを捨てている計算です。大切な食べ物をできるだけ無駄なく食べきるための、環境や家計にも優しい簡単な工夫をご紹介します。

(本文:Q.女性/A.男性)

Q:なぜ、食品ロスが問題になっているのでしょうか?

A:大量の食品ロスが発生することで、様々な影響や問題がでています。食品ロスを含めた多くのごみを廃棄するため、処理には多額のコストがかかってしまいます。また、可燃ごみとして燃やすことで、二酸化炭素の排出や焼却後の灰の埋め立てなどによる環境への悪影響も懸念されます。経済への影響という観点でいえば、日本は食料の多くを海外からの輸入に頼っている一方で、多くの食料を食べずに廃棄している状況は、経済的な損失につながっています。また、社会への影響という観点では、多くの食品ロスを発生させている一方で、国内では7人に1人の子どもが貧困で食事に困っている状況にあり、食料が有効に活用されていないという問題があります。大切な資源の有効活用や環境負荷への配慮から、私たち一人ひとりが食べ物をもっと無駄なく、大切に消費していく必要があります。

Q:食品ロスはどのようなところで発生しているのでしょうか?

A:食品ロスはレストランや食品メーカー、コンビニエンスストアなどの事業者から発生していると思われがちですが、実は全体の約(およそ)半分は家庭から発生しているんです。

Q:家庭でも、そんなに捨てられているのですか?

A:はい。食べ残し、傷んでしまった、賞味期限や消費期限が切れていたなどの理由による廃棄が多いようです。ですから、事業者だけではなく、一人ひとりが意識して、国民全体で食品ロスの削減を目指すことが大切です。

Q:私たちにも家庭で簡単に取り組めることはありますか。

A:基本的には、買い物時に「買いすぎない」、料理の時に「作りすぎない」、外食時に「注文しすぎない」、そして「食べきる」ことが重要です。

Q:「買いすぎない」「作りすぎない」「注文しすぎない」そして「食べきる」ですね。でも、分かっていても、ついつい買いすぎたり作りすぎたりしてしまいますよね。どんな工夫をすればいいでしょうか?

A:はい。まず、お買い物ですが、買い物をした後で、冷蔵庫に同じ食材があったことに気づいて、結局食材を余らせてしまったという経験はありませんか?無駄をなくすためにも、お買い物前に冷蔵庫などの食材を確認するようにしましょう。また、まとめ買いなどでの買いすぎにも注意してください。使い切れず、期限が過ぎて捨ててしまうことがあります。必要な時に必要な分だけ買ったほうがお得な場合もありますよ。

Q:私は、買い物に行く前に携帯電話のカメラで冷蔵庫の中の写真を撮ってから出るようにしています。

A:よいアイデアですね。それと、お買い物の際に、もう一つ意識していただきたいことがあります。スーパーなどで期限が1日でも長いものを買おうと、棚の奥から商品を取り出すことがありますが、すぐ使う食品は棚の手前から取るようにしてください。期限が短かったり、切れてしまったりすると、お店で返品や廃棄をすることになり、お店での食品ロスが発生してしまいます。

Q:長持ちするかなと思って奥から取ってしまいますよね。自分は良くても、見えないところで食品ロスにつながっているんですね。気をつけます。保存や調理などでの工夫はありますか?

A:まず、食材は正しい方法で保存しましょう。誤った方法で保存すると劣化が早くなる場合があります。野菜は、一度に食べきれない場合、冷凍・乾燥などの下処理をしてから保存すると長持ちするのでおすすめです。食材を消費する際は、古いものから使いましょう。

Q:せっかく作ったのに家族から食べてきたなんて言われて、残ってしまうこともありますよね。

A:そういった無駄を防ぐためにも、家族でコミュニケーションをとって、予定や体調などにも配慮できると良いですね。もし、作りすぎてしまったら、冷蔵庫などで保管し、リメイクやアレンジレシピで早めに食べきるように工夫しましょう。

Q:家庭の外でも私たちに何か取り組めることはありますか?

A:飲食店から出される生ごみの多くはお客さんの食べ残した料理です。外食の際には、小盛やハーフサイズのメニューなども活用して、食べきれる量だけを注文しましょう。宴会などの際にも、適量を注文するよう心掛け、宴会などが終わる前に、もう一度料理を食べきる時間を設けて、食べ残しが出ないよう心掛けてください。どうしても食べ残してしまった料理は、お店と相談して、持ち帰ることも検討しましょう。

Q:少しの心がけでできることばかりですね。これならすぐに取り組めそうです。ここまでは私たち一人ひとりが出来る取り組みを伺いましたが、事業者でも全体の約(およそ)半分の食品ロスが発生していますよね。どのような取り組みをされているのでしょうか?

A:食品メーカーでは、容器包装の工夫により鮮度保持期限を延長したり、一人前ずつの個包装により食べ残しを防いだりする取り組みが行われています。また、小売店や飲食店では、消費者やフードバンクのような団体とスマートフォンのアプリなどを使ってマッチングし、閉店近くに余って、まだ食べられる状態にありながら廃棄されてしまう可能性の高い食料や食事を提供するフードシェアリングサービスも展開されてきています。
その他、地方公共団体や学校・大学などでも、食べ残しを減らすため、全国で様々な取り組みが展開されています。

(エンディング:女性)

食品ロスの削減は、一人ひとりの心がけで、今すぐに始められます。「買いすぎない」「作りすぎない」「注文しすぎない」、そしておいしく「食べきり」、食品ロスを減らしましょう。
消費者庁のホームページでは、食品ロスに関する情報や、削減に向けた取り組み事例などを紹介しています。
「消費者庁 食品ロス」で検索してみてください。

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