特集認知症を知ろう!
~ご自身や家族の認知症が不安な方へ~
「もしも、親や身近な人、あるいは自分自身が認知症になってしまったらどうしよう…」そんな不安を感じたことはありませんか。
そもそも、認知症とは?気軽に聞ける相談先は?
そのような率直な疑問にお答えします。
令和2年(2020年)4月15日
〔1〕知っておこう!認知症のキホン~認知症にも初期サイン?~
「認知症」とは老いにともなって増えてくる病気の一つです。さまざまな原因で脳の細胞が死んだり働きが悪くなることによって、記憶・判断力の障害などが起こり、意識障害はないものの社会生活や対人関係などを含めた日常生活に支障が出ている状態(およそ6か月以上継続)をいいます。そして、実は認知症には、その兆候を示す初期サインが出ることがあるのです。動画で詳しく紹介します。
年をとればだれでも、思い出したいことがすぐに思い出せなかったり、新しいことを覚えるのが困難になったりしますが、「認知症」は、このような「加齢によるもの忘れ」とは違います。
例えば、体験したこと自体を忘れてしまったり、もの忘れの自覚がなかったりする場合は、認知症の可能性があります。
忘れ | 認知症によるもの忘れ | |
---|---|---|
体験したこと | 一部を忘れる 例)朝ごはんのメニュー |
すべてを忘れている 例)朝ごはんを食べたこと自体 |
もの忘れの自覚 | ある | ないことが多い |
探し物に対して | (自分で)努力して見つけようとする | 誰かが盗ったなどと、他人のせいにすることがある |
日常生活への支障 | ない | ある |
症状の進行 | 極めて徐々にしか進行しない | 進行する |
そして、症状が軽い段階のうちに認知症であることに気づき、適切な治療が受けられれば、薬で認知症の進行を遅らせたり、場合によっては症状を改善したりすることができる可能性があります。
〔2〕「認知症」では?と心配になったら~一人で悩まず相談を!~
認知症は特別なものでなく誰でもなりうるもの。しかし、自分自身や家族について「もしかして認知症では?」と思われる症状に気づいたら、そして心配になったらどこに相談すれば良いのでしょうか。動画で詳しく紹介します。
自分や家族の認知症について、一人で悩む必要はありません。あなたを支えてくれる人は必ずいます。
認知症についての主な相談先
かかりつけの医師
認知症疾患医療センター
認知症に関する専門医
医療機関の「もの忘れ外来」
地域包括支援センター
下記のウェブサイトから検索できます。
認知症の電話相談(公益社団法人 認知症の人と家族の会)
- 電話番号
- 0120-294-456
- 受付時間
- 午前10時~午後3時(月~金 ※祝日除く)
※携帯電話・PHSの場合は050-5358-6578(通話有料)
このほか、全国47か所の支部でも電話相談を受け付けています。
詳しくは、同会のホームページまで
〔3〕認知症でもわたしらしく!~認知症本人大使「希望大使」からのメッセージ~
「認知症本人大使「希望大使」」とは、まさに自分自身が認知症となった方々で、「認知症になっても前を向いて暮らすことができる」ということなどについて、これまでの体験をもとに自らの言葉で発信している方々です。動画に登場する渡邊康平さん、春原治子さんは、令和2年1月に厚生労働大臣から大使としての任命を受けました。
認知症本人大使について、詳しくはこちらをご覧ください。
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