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平成30年5月31日

扇風機とエアコンの知っておきたい危険性
暮らしに潜む製品事故に注意し、夏を乗り切りましょう

いよいよ夏到来。これからの暑さを乗り切るための必需品といえば、扇風機とエアコンです。しかし、扇風機やエアコンでも、使い方の誤りやメンテナンス不足などで火災などの事故が発生していますので、注意が必要です。製品による事故を防ぎ、扇風機やエアコンを安全に使用するために、注意すべきポイントを紹介します。

1.製造から長期間経過した古い扇風機にご注意

この夏も節電対策のため、扇風機を使うという人も多いのではないでしょうか。しかし、扇風機から煙が出たり発火したりする事故が毎年のように発生しています。なかには、家屋の全焼や死亡事故につながった例もありますので、使うときには注意が必要です。
特に扇風機の火災事故は、製造から10年以上経っている製品で多く発生しています。その主な原因は、「経年劣化」(長年の使用によって製品内部の部品が劣化して性能が低下すること)で、劣化した部品が使用中に発熱や発火し、火災につながっているのです。経年劣化による事故は、年数が経つにつれて増加する傾向にあります。

扇風機による重大製品事故は、平成20年度から平成29年度までの10年間に162件発生しています。
「夏に多発!扇風機の経年劣化やエアコンの電源コードのねじり接続で火災のおそれ~使用前に扇風機の動作やエアコンの電源コードを必ず確認しましょう~」(平成29年5月25日)

<主な火災事故原因>

  • 長期使用により、内部配線が首振り機能などで繰り返し折り曲げられることで断線し、スパークが発生し、発火
  • 長期使用により、モーター部品が劣化してスパークが発生し、発火
  • 長期使用により、モーター用コンデンサーが徐々に絶縁劣化し、ショートすることで発熱・発火

扇風機からの発火実験映像

発火実験で燃え上がる扇風機の写真と動画
(写真・動画提供:NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構))
画像をクリックすると別ウィンドウで外部サイトの動画が繰り返し再生されます

扇風機による事故の中には、「動いていないため、スイッチが切れていると思ったが切れていなかった」「スイッチを入れたものの動かなかったため、そのままにしていた」ため、事故に至った事例も報告されています。

特に製造から長期間経過した扇風機においては、異常が見られなくても、使用を中止するか、使用しないときは電源を切り、電源プラグをコンセントから抜いてください。
また、次に挙げるような異常がないか確認してください。次の症状のうち一つでも該当する場合は、すぐに使うのをやめ、電源プラグをコンセントから抜き、メーカーや販売店などに相談しましょう。

<こんな異常に注意>

  • スイッチを入れても、羽根が回らない
  • 羽根が回っても、回転が異常に遅かったり不規則だったりする
  • 羽根が回転するときに異常な音や振動がする
  • モーター部分が異常に熱かったり、焦げくさいにおいがしたりする
  • 羽根にヒビが入っている。ガードが変形している
  • 電源コードが折れ曲がっていたり破損したりしている
  • 使っている時に電源コードに触れると、羽根が回ったり回らなかったりと不安定である

10年以上使用している扇風機は細かく点検し、異常があれば、すぐに使用を中止してください。なお、古い扇風機は部品の劣化が火災の原因になっているため、買い替えをお勧めします。

2.エアコンは室内機・室外機ともに異常がないか、確認を

エアコンでも発火・火災などの事故が発生していますので注意が必要です。平成20年度から平成29年度までの10年間に624件の重大製品事故が発生しています。

※ NITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)
夏に多発!扇風機の経年劣化やエアコンの電源コードのねじり接続で火災のおそれ~使用前に扇風機の動作やエアコンの電源コードを必ず確認しましょう~」(平成29年5月25日)

<主な火災事故原因>

  • 電源コードの改造や修理、接続(ねじり接続、延長コードとの接続)により接続部分が接触不良で異常発熱、発火
  • エアコン洗浄により洗浄液が機器内部に侵入してトラッキング現象が発生し、発煙・発火
  • 機器内部に小動物等が侵入し、基板に接触することによってショート、異常発熱

エアコンの電源コードねじり接続による発火イメージの動画
(動画提供:NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構))
画像をクリックすると別ウィンドウで外部サイトの動画が繰り返し再生されます

電源コードをねじり接続などによって他のコードと途中接続したり、断線部分をビニールテープで補修することは行わないでください。接続不良によって、発煙・発火するおそれがあります。

エアコンのプラグは延長コードにつながずに、専用のコンセントに直接つなぎましょう。エアコンは消費電力が大きいため、延長コードにつなぐと、定格消費電力((例)「合計1,500Wまで」と表示されています)を超え、発熱・発火のおそれがあります。エアコンのプラグは、定期的にほこりを掃除し、エアコンを使用しない期間はコンセントから抜いておきましょう。

エアコンの洗浄は、購入店または修理窓口に相談しましょう。また、市販の洗浄剤などを使って、エアコンを掃除する場合は、取扱説明書をよく読み、注意事項を守って使いましょう。

室外機にほこりや小動物(ゴキブリ、ナメクジなど)が入ることで、ショートし発火することもあります。室外機のまわりは、ダンボールやごみ、植木鉢などを置かずに、きれいにしておきましょう。

また、発火・火災などの事故を防ぎ、エアコンを安全に使うために、以下のような症状がないか注意しましょう。異常がある場合は、すぐに使うのをやめ、電源プラグをコンセントから抜き、お買い上げの販売店またはメーカーに相談してください。

<こんな異常に注意>

  • 電源コードや電源プラグが異常に熱い
  • 電源プラグが変色している
  • 焦げくさいにおいがする
  • ブレーカーが頻繁に落ちる
  • 異音がする
  • 室内機から水漏れがする

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長期使用製品安全表示制度

平成21年4月1日から「長期使用製品安全表示制度」が始まっています。それ以降に製造または輸入された扇風機やエアコンなどには、「製造年」及び「設計上の標準使用期間」、さらに「設計上の標準使用期間を超えて使うと、経年劣化による発火・けが等の事故に至るおそれがある旨」が表示されています。

設計上の標準使用期間が過ぎたら、異常な音や振動、においなどの変化に注意しましょう。異常を感じたらすぐに使うのをやめ、コンセントから電源プラグを抜いて、メーカーや販売店に相談しましょう。

3.製品事故から身を守るために、「製品安全ガイド」をチェック

扇風機やエアコン以外の製品についても、経年劣化や誤った使い方などによって、様々な製品事故が発生しています。消費者の皆さんが製品を安全に正しく使用し、製品事故から身を守るため、経済産業省では、リコール情報などの製品安全に関する様々な情報を「製品安全ガイド」で紹介しています。また、NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)では、製品事故に関する注意喚起チラシやポスター、事故の再現動画などを公表しています。これらの情報を活用し、製品事故から身を守りましょう。

リコール情報などの製品安全に関する情報は、
「製品安全ガイド」をチェックしましょう。

万一、製品事故が発生した場合は、メーカーや販売店、または消費生活センター(消費者ホットライン「188」で案内しています)に連絡してください。

そのほかの製品事故については、下記の記事をご覧ください。

<取材協力:経済産業省 文責:政府広報オンライン>

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