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平成30年10月24日

夕暮れ時に歩行者が死亡する交通事故が多発!
この時間帯の交通事故を防ぐには?

夕暮れ時は、一日の中でも歩行者が死亡する交通事故が多発している危険な時間帯です。この時間帯の死亡事故を防ぐための歩行者、ドライバーそれぞれの注意点を紹介します。

1.死亡事故が多い時間帯はあるの?

17時台から19時台の夕暮れ時(薄暮時間帯)が突出。特に日没後1時間に多発

一日のうちで、交通事故が起こりやすい時間帯はいつでしょうか?
平成25年(2013年)から平成29年(2017年)までの5年間について、時間帯別の死亡事故の発生件数をみると、特に17時台、18時台、19時台の3つの時間帯が突出しています(グラフ1)。
この時間帯は、季節や地域によって差はありますが、一般には「夕暮れ時」や「たそがれ時」「日暮れ時」などと呼ばれる時間帯です。警察庁では、日没前後1時間を「薄暮時間帯」としています。
薄暮時間帯における死亡事故を見てみると、7月以降は増加傾向に転じ、特に10月~12月にかけて最も多く発生しています(グラフ2)。

グラフ1 時間帯別の死亡事故件数(平成25年~平成29年)

グラフ2 月別の死亡事故件数【薄暮時間帯】(平成25年~平成29年)

(資料:警察庁)

死亡事故の発生件数を、昼間の1時間、夜間の1時間、薄暮時間時間帯である日没前1時間と日没後1時間を比べると、日没後1時間が最も多くなっており、特に、日没が日ごとに早くなる10月から12月にかけて大幅に増加しています(グラフ3)。

グラフ3 月別・時間帯別の時間当たり死亡事故件数(平成25年~平成29年)

(資料:警察庁)

・夕暮れ時(薄暮時間帯)は「自動車対歩行者」の事故が多く、ほとんどが「横断中」に発生
昼間、夕暮れ時(薄暮時間帯)、夜間の3つの時間帯別にどのような死亡事故が起きているかをみると、昼間の「自動車対歩行者」の時間当たり事故件数は167.7件と全体の約20%にとどまっていますが、薄暮時間帯はその割合が半分を超え、時間当たり発生件数は昼間1時間の約4倍の681.5件となります(グラフ4)。

グラフ4 当事者別の時間当たり死亡事故件数(平成25年~平成29年)

(資料:警察庁)

また、薄暮時間帯における自動車と歩行者の死亡事故の約9割は、歩行者が道路を横断しているときに発生しています(グラフ5)。

グラフ5 薄暮時間帯における「自動車対歩行者」の事故類型別死亡事故件数(平成25年~平成29年)

(資料:警察庁)

薄暮時時間帯における横断中の事故を防ぐため、歩行者やドライバーはどのような点に気をつければよいのでしょうか?

2.歩行者ができる夕暮れ時の交通事故対策は?

道路横断に関する交通ルールを守り、外出の際は明るい服装や反射材・ライトの活用を。

・道路横断に関する交通ルールの遵守
歩行者が横断中に発生した死亡事故は、約8割が「横断歩道以外」で発生しており、横断歩道以外の横断における歩行中死者の約7割に法令違反がありました(グラフ6)。

グラフ6 薄暮時間帯における「自動車対歩行者」の歩行者横断中死亡事故における
横断場所や法令違反件数の内訳(平成25年~平成29年)

(資料:警察庁)

薄暮時間帯における横断中の事故に遭わないよう、歩行者も次のような道路を横断するときの交通ルールを守らなければいけません。

  • 横断歩道が近くにあるところでは、横断歩道を横断する。
  • 道路を斜めに横断しない(横断距離、時間が長くなり危険)。
    ※交差点において道路標識等により、斜めに道路を横断できる場合を除きます。
  • 進行中や停車中の自動車等車両の直前または直後を横断しない(左右の見通しがきかず危険)。
  • 歩行者横断禁止(下図参照)の標識により、横断が禁止されている道路を横断しない。

・明るい服装で出かけましょう。
夕暮れ時の交通事故に巻き込まれないためには、歩行者自身がドライバーから見えやすくする工夫が大切です。夕暮れ時や夜間は、歩行者から自動車は見えても、反対にドライバーからは歩行者が見えにくいことがあります。また、黒など濃い色の服装は、ドライバーから見えにくいので、事故を防ぐためには、ドライバーから見えやすいように、歩行者は明るい色の服装をするなど工夫をすることが重要です。

・反射材・ライトを活用しましょう。
反射材は、受けた光を、光が来た方向に強く反射する素材をいいます。
反射材用品には、シールやキーホルダーを靴、杖、カートにつけるものなどのほか、足首・手首のバンド、たすきなど様々なものがあります。このほか、あらかじめ反射材が組み込まれた靴、衣類、バッグなどもあります。
また、歩行者がライトを活用することも効果的です。
反射材・ライトは、ドライバーなどに早めに自分の存在を知らせることができますので、自分の生活スタイルに合わせて活用しましょう。

明るい色の服装と反射材を併せることで、ドライバーからより見やすくなります。

様々な反射材やライトを活用した安全グッズと利用法

コラム1

薄暮時間帯は、高齢歩行者の事故が多発!

薄暮時間帯の自動車と歩行者の死亡事故について、男女別に各年齢層の歩行中死者数(人口10万人当たり)を確認すると、65歳以上で年齢とともに死者数が多くなるほか、男性に比べ、女性が事故に遭う人数が多くなっていることが分かりました。
また、高齢歩行者の死亡事故を通行目的別に見ると、男性は散歩や買物によるものが多くなっており、女性は買物によるものが多くなっていました。
このような交通事故を防止するため、高齢者本人が、横断するときのルールを遵守することや反射材などの活用を心掛けることはもちろんですが、家族の方も、夕暮れ時に高齢者が買物や散歩で外出される際は、反射材の活用などの事故対策を助言するようにしましょう。

グラフ7 薄暮時間帯における自動車対歩行者死亡事故の歩行中死者数と通行目的
(人口10万人あたり)(平成25年~平成29年)

※人口は、対象期間5年(平成25年~平成29年)の中間年である平成27年のものを使用
(資料:警察庁)

コラム2

横断する際は、左からの車にご注意を!

道路横断中の死亡事故は、交差点、単路ともに歩行者が横断中に左方向から進行してくる車両と衝突する事故が多く、特に夜間に高齢者がこのような事故に遭うことが多くなっています。
信号機のない場所を横断する場合、車が近づいてきていないか必ず左右を確認し、余裕をもって渡るようにしましょう。特に、右から来た車が止まった場合でも慌てることなく、左をよく見て、車が近づいてきていないか確認しましょう。
また、夜間は、ドライバーから横断していることがよく分かるように、道路照明のあるところなどできるだけ明るい場所を選びましょう。

3.ドライバーができる夕暮れ時の交通事故対策は?

横断歩道は歩行者は優先で、車のライト(前照灯)を早めに点灯しましょう。

・横断歩道に関するルールを遵守しましょう
ドライバーは、横断歩道を横断しようとする、または、横断している歩行者がいる場合、歩行者を優先しなくてはいけません。
しかしながら、薄暮時間帯における信号機のない横断歩道での自動車と歩行者の死亡事故を、自動車の危険認知速度別に見ると、死亡事故は時速40Km/hから60Km/hが多くなっており、自動車側の横断歩道手前での減速が不十分な状況であることが分かります(グラフ8)。

グラフ8 薄暮時間帯の信号機のない横断歩道における
自動車の危険認知速度別歩行者の事故件数(平成25年~平成29年)

(資料: 警察庁)

横断歩道は、歩行者の横断の安全を確保するためのものです。ドライバーは、横断歩道を横断している歩行者がいるときは、歩行者の安全を図るため、その手前で一時停止し、歩行者の通行を妨げてはなりません。また、明らかに歩行者がいない場合を除いては、横断歩道の直前で停止できるように、手前で減速しなければなりません。
なお、路面にひし形の「ダイヤマーク」があれば、その先に横断歩道があります。付近に横断しようとしている歩行者がいるかもしれませんので、速度を落として運転してください(コラム2を参照)。

・ライト(前照灯)は早めに点灯しましょう。
夕暮れ時は人の目が暗さの変化に慣れず、ドライバーは歩行者や自転車などの発見が遅れ、事故が発生しやすくなります。早めにライト(前照灯)を点灯することで、視界を確保するとともに、自分の車の存在を他の歩行者や自転車などに知らせましょう。また、夕暮れ時や夜間は、速度に対する感覚が鈍ったり、帰路を急いだりしてスピードを出しがちです。速度を抑えて慎重な運転を心がけましょう。

コラム3

「ダイヤマーク」をお忘れなく! 近くに横断者がいるかもしれません

路面に描かれたひし形の「ダイヤマーク」は、「横断歩道または自転車横断帯あり」を意味する道路標示の一つです。信号機のない横断歩道の手前には、原則として路面にこのマークが表示されています。このマークを見かけたら、「横断する人がいるかもしれない」と注意し、横断歩道等の直前で停止できるよう手前で減速しなければなりません。

コラム4

ハイビームの上手な活用

自動車のライト(前照灯)をハイビーム(上向き)にすれば、ロービーム(下向き)のときと比べて、遠くまで光が届くようになります。そのため、ドライバーの視界を確保するとともに、歩行者や自転車を遠くから見つけやすくなります。
ただし、ハイビームは他の車両を眩惑させるおそれがありますので、対向車と行き違うときやほかの車の直後を走行しているときは、ロービームにしましょう。
対向車が自転車の場合もロービームにしましょう。
対向車、先行車の有無や交通量などの状況に応じて、上手にハイビームを活用して運転しましょう。

<取材協力:警察庁 文責:政府広報オンライン>

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