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令和2年(2020年)11月19日

「移動」の概念が変わる?
新たな移動サービス「MaaS(マース)」

都市部での日常的な渋滞、駐車場不足、路上駐車や排気ガスなどの環境問題、過疎地でのマイカーを持たない人の移動手段の確保、高齢者ドライバーによる事故などの交通・移動をめぐる様々な問題。これらを解決するために、スマートフォンひとつで自由に移動できる新たなサービス「MaaS(マース)」が注目されています。

1.MaaS(マース)って何?

情報通信技術(ICT)の発達を背景に生まれた次世代の移動サービス

「MaaS(Mobility as a Service)」とは、地域住民や旅行者一人一人のトリップ単位での移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスです。
従来の交通サービスの利用方法では、利用者が出発地から目的地までの道順を検索し、鉄道、バス、タクシー、カーシェア、シェアサイクルなど様々な交通サービスから、どれを使うのかを選び、それぞれの交通機関ごとに個別に予約をしたり、料金を支払ったりします。
一方、MaaSによるサービスでは、スマートフォンのアプリを立ち上げれば、出発地から目的地までの交通手段の検索から予約・支払いまでができ、さらには、観光案内、飲食店やホテルの予約・支払い、または病院や行政サービスなどの予約・支払いも一括して行うことが可能となります。

MaaSは、私たちの暮らしを大きく変える可能性があります。MaaSが生まれたフィンランド・ヘルシンキでは、アプリユーザーのマイカーの使用率が減り、公共交通機関の利用が伸びました。
日本でも日本版MaaSの実現に向けた、実証実験が令和元年度から全国各地で始まっています。

2.MaaSが解決する課題とは?

地方都市での交通手段の維持や都市部での渋滞解消

MaaSが普及すると、交通手段の選択肢が拡大し、マイカーを持たなくても気軽に便利に移動できる環境が整備されます。加えて、地方部や都市部では、次のような課題の解決も期待されます。

■地方における交通手段の維持・確保
高齢者の運転免許の返納も増える中、人口減少の本格化、運転者不足の深刻化などに伴って、移動手段が不足する地域が今後ますます増えていくことが懸念されています。
AIオンデマンド交通(※)など地域の輸送サービス・移動手段の維持・確保を図りながら、MaaSを活用することで、地方でも、自ら運転することなくドア・ツー・ドアで便利に移動する環境が整備されると考えられます。

※AIオンデマンド交通とは
AIを活用することで利用者予約に対し、リアルタイムに最適配車を行うサービス。定まった路線を持たず、配車予約と車両位置からAIがリアルタイムに最適な運行ルートを決定するため、乗合をしつつ、概ね希望時間通りの移動が可能となる。個々の移動ニーズに対応しつつ、低コストで一定数の人が同時に移動可能。

■都市部での渋滞の解消
ヘルシンキで普及しているMaaS「Whim(ウィム)」は、定額で公共交通機関が乗り放題になるサービス。このような移動サービスによって、利用者が最も望む交通手段が手軽に使えると、マイカーの利用者が減り、交通渋滞の緩和、駐車場不足や路上駐車、排気ガスによる環境問題などが解消されると期待されています。

3.コロナ禍での公共交通機関の安全対策は?

利用者が自主的に混雑を回避できるよう混雑状況を提供

新型コロナウイルスの感染拡大防止を図りつつ、安心・安全に公共交通機関を利用できるようにするためには、交通機関事業者が感染拡大予防ガイドラインや、新しい生活様式の内容に沿って行動していくことが基本となります。また、利用者自らも混雑を回避して公共交通機関を利用するよう行動を変えていくことが重要です。そのためには利用者側の判断に必要となる混雑に関する情報を、事業者側が積極的に提供していくことが重要です。そこで、国土交通省では、リアルタイムな混雑情報の提供に取り組もうとするバス事業者が留意すべき事項を整理したガイドラインを策定しました。

■混雑情報表示のあり方について
利用者における利便性の観点から、混雑情報は、誰もが同じように分かりやすく理解できることが重要です。

■より多様な混雑状況の提供について
MaaSの観点から、交通機関の混雑情報だけではなく、目的地の施設を含めた他分野の混雑情報を組み合わせることで、出発地から目的地までの移動、更には目的地における活動も含めて一貫して混雑を避ける環境を提供することも可能となります。例えば、観光において、自宅から観光地まで混雑を避けながら移動し、観光地においては、観光施設の周遊や飲食店の利用、更には宿泊施設へのチェックインの全てを、空いている時間帯に行うことが想定できます。これにより、利用者の外出に対する懸念の払拭につなげるとともに、移動時の利便性の更なる向上を通じ、外出や公共交通機関の利用に対する行動変容を促すことが期待されます。

このほかにも、詳しい情報については下記のウェブサイトをご覧ください。
国土交通省「日本版MaaSの取組を加速!~新たなMaaSの構築を牽引するモデルプロジェクト38事業を選定~」

<取材協力:国土交通省 文責:政府広報オンライン>

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